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紙の本
映画篇 (集英社文庫)
著者 金城 一紀 (著)
映画の力で導かれた記憶の中の僕は、いつでも軽やかに笑い、素直に泣き、楽しそうに手を叩いていた—。不器用で孤独な人々が映画をきっかけにつながり合い、力強い再生へと踏み出して...
映画篇 (集英社文庫)
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商品説明
映画の力で導かれた記憶の中の僕は、いつでも軽やかに笑い、素直に泣き、楽しそうに手を叩いていた—。不器用で孤独な人々が映画をきっかけにつながり合い、力強い再生へと踏み出していく姿をみずみずしく描きながら、映画への愛と物語の復権を高らかに謳った傑作小説集。友情、正義、ロマンス、復讐、そして、笑いと感動。五つの物語の力が、あなたを救う。【「BOOK」データベースの商品解説】
収録作品一覧
太陽がいっぱい | 7−92 | |
---|---|---|
ドラゴン怒りの鉄拳 | 93−165 | |
恋のためらい/フランキーとジョニーもしくはトゥルー・ロマンス | 167−240 |
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紙の本
金城一紀「映画篇」、5つの連作で紡ぐ映画への愛!
2010/12/07 09:40
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやぁ、これはまいったなぁ。まいった!まいった!まいったなぁ。
こういう仕掛けになってるとはねぇ…。いくら書評でもこいつはとても
書けない。無粋な評論家は、この仕掛けや「あの映画」のタイトルをば
んばん書いてしまうのかもしれないけど、それをやったら読書の楽しみ
がな〜んもなくなっちゃう。傑作だから黙って読みなさい、って言うだ
けでいいのかも。
ここで書かれたのは4+1の短編。大団円の物語はいろんな意味で別
格だけど、そこにいたる4つの話も文句なくいい。友情をテーマにした
「太陽がいっぱい」、愛と復活と正義の物語「ドラゴン怒りの鉄拳」、
哀しみの人生と希望の恋を描いた「恋のためらい/フランキーとジョニ
ーもしくは トゥルー・ロマンス」、勇気と復讐の物語「ペイルライダ
ー」。それぞれの物語はタイトルになった映画とも微妙にシンクロしな
がら、主人公たちのちょっと痛め?なハートをいつもの金城調ではなく、
しっかりとていねいに描いている。これが、ホントにうまいのだ。うま
すぎるぐらいにうまいのだ。
そしてラストワン。う〜ん、これは泣ける。とにかく泣ける。全部読
み終えて表紙を開けたところに描かれた「それ」を見たらまたまたジー
ンときた。そしてもちろん「あの映画」をもう一度絶対に見たくなる!
ブログ「声が聞こえたら、きっと探しに行くから」より