紙の本
原さんの生い立ちが面白い!
2010/06/29 17:18
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドセン - この投稿者のレビュー一覧を見る
『21世紀の国富論』ですっかり原丈人さんのファンになってしまった私だが、
こんどの新刊は、金児昭さんとの対談本。
つねづね「公益資本主義」を提唱されている原さんだが、
新しい資本主義が必要である理由が、理論ではなく
米国の状況、バングラデシュでの実践などから導かれているので
とてもわかりやすい。
また、小さいころの話や、両親との思い出など、
はじめて生い立ちについて書かれているのでとても面白かった。
紙の本
新しい資本主義
2012/11/11 15:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kannyoku - この投稿者のレビュー一覧を見る
小泉・竹中政権の評価が、定まってきました。市場至上主義、株主優位主義、減損会計などの国際会計基準の導入、規制緩和のツケが、日本経済を毀損しました。
資本主義対共産主義という冷戦時代が終わり、金融資本主義の時代となり、リーマンショックからさらに資本主義はその行方を見失っています。
資本主義に代わる「公益資本主義」の時代を作り上げる時が来た。ヒントは、近江商人の経営理念であった「三方よし」にあると考える。
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最近、現在の資本主義に限界がきているという趣旨の書籍が増えてきているように思います。この本もその一冊。
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20100725読了。
対話してる2人の自伝と、原さんのビジネス紹介みたいな本。
原さんの前作品などと比べ目新しいてんは少ない。
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ほぼ日での糸井重里氏との対談ではじめて原丈二という人物を知った。ベンチャーキャピタルを世界中で運営して真のベンチャー企業を育てる中で、「公益資本主義」という新しい経済モデルを提唱している。たんなる慈善事業ではなく、現地の人間が利益を生み出すことを前提とした発展途上国でのビジネスもバングラディシュやザンビアで始めている。この人の考え方は明快だ。僕自身、日本がバブルの頃から、ものづくりをしない人間が、ものをつくる人間の何十倍、何百倍も稼ぐことに違和感を感じていた。本来はものづくりのためにカネをつくる必要があったはずなのに、もはやカネがカネを生む実態のないマネーゲームの方が巨大な富をもたらすという強欲資本主義ともいうべき経済が、アメリカを中心に世界を席巻してしまった。リーマンショック以降も批判の声は上がっても、再び強欲な資本家たちは復活を狙っているように見える。人間が善意を失わずに事業に取り組む世の中に、変えていきたいと思う。
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公益資本主義
勉強してみたい課題。
最近、従来の資本主義の終焉が近いとする議論が活発だが、確かにそろそろ厳しいような気がする。特に金融工学がもてはやされるようになってから、加速しているように思う。
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本屋の目立つ所に置いてあって、タイトルに惹かれ購入。
ベンチャー業界では、原丈人さんって人は、有名らしい。
「公益資本主義」ってことを広めたいらしい。
■良かったところ
・対談形式の部分は、読みやすかった。
・正直経済のこととか、よくわからんが、「公益資本主義」には
共感できる部分があった。
・会社ってみんなのモノだよねって、気づかされた。
■悪かったところ
・著者の昔話の章が多いような気がした。
(タイトルのところを、もっと掘り下げる構成にされたほうがよいのでは)
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長年疑問だった、短期的な利益偏重の企業の姿勢を
どうしてそうなのか、教えてくれて。
そして今後のあるべき経済のかたち、を示してくれた。
金融資本主義に対抗するための理論武装を準備中とのことで
今後も原さんに注目していきたい。
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ベンチャーキャピタルしてる原丈人さんと信越化学の金児昭さんの対談本。企業とは社会とどう関係を取るべきか、次の時代の資本主義をどう考えるか、示唆的で勉強になりましました。
2011年2月読了
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新しい資本主義とは?
会社がお金を儲けて、その利益を使って何らかのかたちで社会に貢献するということが、経営陣と従業員の目的としてしっかり共有されており、実際に実行している会社が社会で報われる、そういう資本主義社会のこと。
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名古屋への日帰り出張の日、帰路の新幹線の中で読もうと思い、さっと購入した本。原丈人氏の公益資本主義という考え方をもっと知りたいと思っていこともあり、思わず手が伸びた。
僕は、(日本的な意味での)CSRの考え方に触れたことが、ウォールストリート的な金融資本主義や株主至上主義的な考え方への根本的な疑問の出発点だが、この本には幾つも共鳴する点があった。
ご都合主義でルールを作り、または変え、それを国際基準に仕立て上げるしたたかな欧米流のアプローチへの批判、それを鵜呑みにせず、自分の頭で考えぬくこと、そして世界に向けて本来あるべき姿を発信する力強さ…、これこそが今の日本人に必要な基本スタンスであり、パースペクティブといえよう。
単に欧米に住んだことがある、もしくはMBAを初めとする学位を持っているというのではダメ。日本と欧米を(できればその他の国も)もう一段上のメタの視点から見つめ、グローバリゼーションの中にあって正しい考えを発信しよう。この本は、簡単な本だが、できれば世界をまたにかける第一線のビジネスマンに読んで欲しいと思う一冊である。
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お二人の考え方、実践されている数々の事が、人の心が分かる晴らしい内容で、非常に感服した。
一日も早く、公益資本主義の社会になることを、熱望する。
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すごい人って、その両親も立派なのだなと原さんの話で思った。私は原さんよりも確実に金児さんよりのタイプなので、ゆっくりと確実に努力していこうと改めて心に誓った。
「すごすぎる上司の真似はしない」は良く理解ができるし、「上司に喧嘩を売らない」も納得できる。しかし、上司の命令が法を犯すことであっても、「上司に確認したことを日記に付けておくだけ」っていうのはすごすぎてなんとも言いようがないが。
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原さんの公益資本主義の考え方は大いに共感でき、自分の日本を元気にしたいと相通ずる部分が多い。本書では公益資本主義の内容のみならず、それに至る背景や、原さん自身の考え方や、実践している内容の裏にある考えを理解できる。またビジネスに限らず、人としてのあるべき姿を学ぶこともできる一冊。金児さんの考え方に学ぶ点も多い。
【印象に残っている言葉】
・人々を幸せにするために生まれたはずの資本主義が、マネーゲームに翻弄されてしまっている。これからは、マネーゲームではなく、時間をかけて価値をつくりだす実業を経済の中心に据えなければならない。実業が生み出す価値の対価として人びとが利益を獲得し、その利益が社会の公益のためにうまく還元される新しい資本主義を設計・実践することが必要です。
・二極分化、貧富の差の拡大が行き着くところは、極端な不安社会です。中産階級が非常な厚い社会、それもなるべく豊かな中産階級が多数を占める社会が安定していると思います。そういう住みやすくて平和な社会をつくりだす資本主義を再構築しなければなりません。
・アメリカの金融資本主義ではない、世界の新しい未来を開く新しい資本主義は、日本こそが生み出すべきだし、生み出すことができると思っています。これが日本から出て来れば、日本人自身にとっても、世界中の人びとにとっても新鮮なことです。
・会社がお金を儲けて、その利益を使って何らかの形で社会に貢献するということが、経営陣と従業員の目的としてしっかり共有されており、実際に実行している会社が社会で報われる、そういう公益資本主義をつくるべきだと考えています。
・(ザンビアでのビジネスの開始は)人で決まります。資金が用意できたから、とか、技術のメドが立ったから、ということだけでビジネスは始めませんん。何事も人がもっとも大事だと考えています。
・(良い人の見極め方は)その人の目ですね。プレゼン能力も、事業計画資料の内容も、ほとんど関係ありません。その人がどれだけ真剣か、それはやはり、目を見ればわかります。といっても、これまで数多くの人に騙されていますからね(笑)でもたとえその後失敗したとしても、会った時の印象が素晴らしければ、その人に賭けます。そうでなければ、人生、つまらないではないですか。
・自分が判断していいと思ったことを徹底的にやり通す、もちろんそうするには、相手を納得させるだけの理論武装が必要です。ルールとは当たり前のものと思い込みがちですが、実は理不尽なことがたくさんあります。周りがそうしているから、みんながそうだから、などと一方向にふれている時は危険な兆候かもしれない、と思うことも時には必要です。
・みになる経験かどうかなんて、あとになってみないとわかりません。人生は一つ一つの偶然の重なりです。人間は生まれてくるときから出たとこ勝負です。人生出たとこ勝負と思って、目の前のことを一生懸命やる。そして心のなかだけでは将来のデカイ夢をみる。心の中で抱く架空の夢は大きければ大きいほどいいと思います。(金児さん)
・原則を作ったら例外を設けない。経営者は自分が進んで楽をしてはならない。(���越化学、金川会長)
・圧倒的にできる人やできすぎる人を全部マネしようとして、できなくて悩むなんてもったいない。そんなことより自分にもできることで意味あることを何か探したほうがいい。〜ないものねだりをやめ、ないものはないんだと明るくあきらめて、ありのままの自分や運命を受け入れて、目の前のことを、一生懸命考えて一つ一つ取り組む。自分で考えるという主体性が、あきらめる力を生み、自分をかわいがることにつながると思います。(金児さん)
・(怒りは自分を過信している時)自分を過信しないこと、放っておくと、人は誰でも自分で自分を大したものだと思ってしまうのです。〜怒りを感じ、日々それを溜め込み、相手を直撃する、というのはとてもエネルギーを使うことです。しかしそれは、自分の過大な正義感を満たすためだけの、自己満足でしかない場合が多いのです。〜ある種のくそまじめは大事です。まじめさは自分に力を与えてくれます。まじめな人が最後にいちばん強い。まじめであるということは誠実であり、正直であり、ぶれないということです。そういう態度で一貫していれば、誰も最後は反論できないし、文句のつけようがないからです。でもそれはあくまで自分の心の持ちようであって、(会社という組織で、まじめさだけで上司に楯突くこととはまったく違うのです。)〜自分を過信することは、自分を本当の意味で大事にすることにはつながりません。(金児さん)
・人間は流されやすいものです。社会がばぁーと一方向にふれたときは、みんながゴールまでの近道を探し始め、ムードに流れていきます。だからこそ、地道にコツコツが大切なのです。国民が、あらゆる情報を、明るいニヒルな姿勢で受け止め、自分の頭で考えることが大事だとおもいます。それによって生まれる社会のバランスが、日本と世界を守り、世の中を良くすると私は考えています。(金児さん)
・実際の社会のでは、人間の頭脳で予測できる範囲内のことは、たかが知れています。頭の良い人が頭の中だけで計算して、合理的に人生を設計すれば、それは、その計算の範囲内でしか人生を生きられないということです。計算できることは、現実の人生のごく一部にすぎません。頭の中だけで考えて人生を決めるのではなく、もっと心と腹で進む方向を決めるべきだと思います。
・(自分だけが危ういと思っていたら、)押し付けずに、相手のフィールドを大切にしながら、相手自身に変わってもらうためにはどうしたらいいか。難しいことですが、そこを考え抜くのです。
・言葉の中身さえあれば、語学力がなくても通訳を使えば済みますが、語学力があっても中身がなければ終わりですから。語学力よりも先に、何でもいいですから自分の得意な分野について自国語でしっかり表現できるようにするのが大切です。(日本にきたら日本語の挨拶、アメリカなら英語やダンス、相手の言葉に関係なく、下手でもいいからコミュニケーションを成立させる練習が大事)〜英語ができる、MBAを持っている、そういう外形的なことより、日本ね素晴らしさ、日本人であることの自信や誇り、といったものを素直に表現できるということが、実は大切です。
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原丈人氏が資本主義の新しい形として、公益資本主義の解説をしている内容かと思ったが、すぐに一般のビジネス書籍になってしまったのが残念。そもそも、インタビュー形式だったので内容はそんなに深いものにはならないか。