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- カテゴリ:幼児
- 発行年月:2010.9
- 出版社: 金の星社
- サイズ:25cm/32p
- 利用対象:幼児
- ISBN:978-4-323-07175-6
紙の本
もりのくまとテディベア
自然のなかで暮らす「もりのくま」と、ぬいぐるみの「テディベア」。それぞれのうえを過ぎていくのは、それぞれの異なる時間。いのちとは何でしょうか。深い思索に満ちた絵本です。【...
もりのくまとテディベア
紙の本 |
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商品説明
自然のなかで暮らす「もりのくま」と、ぬいぐるみの「テディベア」。それぞれのうえを過ぎていくのは、それぞれの異なる時間。いのちとは何でしょうか。深い思索に満ちた絵本です。【「BOOK」データベースの商品解説】
自然と共に生き死んでゆく“もりのくま”と、永遠の命を与えられたぬいぐるみの“テディベア”。それぞれ何と出会い、どんなことを考えながら生きていくのでしょう。自分にとっての「生きる」とは何かを問う絵本。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
谷川 俊太郎
- 略歴
- 〈谷川俊太郎〉1931年東京生まれ。詩、エッセー、脚本など幅広く活躍。詩集に「みみをすます」他。
〈和田誠〉1936年大阪生まれ。多摩美術大学卒業。イラストレーター、グラフィック・デザイナー。映画監督。
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書店員レビュー
表紙を見て受けるやわ...
ジュンク堂書店京都BAL店さん
表紙を見て受けるやわらかい印象のまま読み進むと、裏切られたような気持ちになる絵本です。
でも、読み終えた後に残る余韻は、さすが谷川俊太郎さんと和田誠さんだな、と感動できました。
ぜひ一度手に取って読んでみて下さい。
京都BAL店児童書担当
自然の中で生きるもり...
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
自然の中で生きるもりのクマと人形であるテディベアとの
対比を通して生と死を考える内容となっている本作。
和田誠さんの描く深緑に佇むクマが愛らしくも力強さを
感じさせます。
個人的には人形であるテディベアにも感情があったら素敵だなぁ
ということで★三つ。
児童書 佐藤
紙の本
この本は・・・
2010/10/26 08:11
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は詩集です。和田誠さんのすてきな絵のついた、谷川俊太郎さんの詩集です。
森で生きているくまと、部屋のなかで動かないテディベア(縫いぐるみのくま)を対比させて、生命の輝きをそっとみつめています。
美しい日本語がそこにあります。「このまがくれの おひさまあびて」は、漢字で書けば「木の間隠れ」ですが、ひらがなにすることで、小さな子どもにも読めます。小さい時から、このような美しい日本語にふれることは、とても大切なことです。
できれば、テディベアのように、ずっと手元においておけたら、どんなにいいでしょう。
この本は絵本です。谷川俊太郎さんの美しい詩がついた、和田誠さんの絵本です。
和田誠さんが若い頃に絵本を作りたいと思っていた頃に協力してくれたのが詩人の谷川俊太郎さんだったそうです。それで、和田誠さんと谷川俊太郎さんは、お二人でたくさんの絵本をつくってきました。
和田誠さんのイラストの魅力はその多彩さにあります。漫画的な手法のものもあれば、この本のように線画を巧みにつかったイラスト風のものもあります。
森のなかを歩いているくまがいます。ほとんど緑で塗られたそのページに、何本かの点線がくまにふりそそいでいます。谷川俊太郎さんの文章はこうです。「このまがくれの おひさまあびて」。何本かの点線が「このまがくれ」です。光なのですが、まるで音楽の音符のようでもあります。木の間隠れの、なんともいえない安らぎが、みごとに表現されています。
だから、この本は、詩人の谷川俊太郎さんとイラストレーターの和田誠さん、お二人の友情の本なのです。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
紙の本
ゴールデン・コンビによる対比が効いている詩の絵本。深く、じっくり味わいたい。
2010/11/14 06:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月乃春水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷川俊太郎さんの詩と和田誠さんの絵。これまでいくつもの素敵な作品を生みだしているゴールデン・コンビによる最新作です。
森に住むくまと、ショーウィンドウのテディベアが交互に描かれます。
絵のタッチも文字のフォントもちがっています。
どっしりと土の匂いがしてくるような野生のくま。
おすわりのポーズでじっと動かないぬいぐるみのくま。
時が過ぎ、姿が変わる。
生きていき、いのちが尽きる。
ガラスの目にうつしている世の中が変わっていく。
そんな移り変わりが、くまとテディベアを通して
2つの流れで描かれています。
どっちがどうだ、という判定はされていません。
感じることは、人それぞれでしょう。
どんなとらえかたも感じかたもできそうです。
対比することで、見えてくるものもあります。
時間、いのち、まわりとの関わりあい
静と動、有と無、終点と始点…
わたしはそんなことにおもいを巡らせました。
深く、じっくりと味わうのには最適な絵本です。
帯には俵万智さんの短歌が書かれています。
はちみつの甘さを知らないデディベア 瞳に何を映しているの
<ブログ> 産後の読書案内(本のことあれこれ)
紙の本
命あるものとなきものの対比
2016/02/13 04:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
もりのくまと、その似姿であるテディベア。もりのくまは恋をし、子を育み、生を謳歌してやがて死を迎える。テディベアは愛されることをただ待ちながら古びていく。生の儚さ、命なきものの哀しみを平易で美しい谷川俊太郎氏の詩と和田誠氏の温かな絵で綴られている。
紙の本
くまとテディベアからいのちを考えさせる不思議な味わいの絵本
2022/01/08 22:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷川俊太郎と和田誠が組んで作り上げた本は何冊もあるが、これもその内の1冊。
もりに生きるくまの姿とおそらく街中で人の傍にあるテディベアの姿が1、2ページごとに現われ綴られていく。
そういうところからすると、谷川俊太郎の詩に和田誠が絵をつけた本とも言える。
だが、くまの現われる絵とテディベアの現われる絵をみると、おそらく画材も違い絵のタッチも異なる。さらに、綴られている文字のフォントも変えられている。谷川の詩に合わせた描き変えなのだろうが、その絵の変化を見ているとむしろ和田誠の絵本に谷川が詩をつけたようにも見える。
そんな不思議な雰囲気を漂わせる本だ。
中身を見ていると、くまは生きて子をなし、老いて死んでいくのに対し、テディベアはどこに置かれどんな扱いを受けても朽ちることなく座り続けているという対比が数ページごとに描かれ綴られているのがわかる。
似て非なるものを並べることで、いのちの有り様を見せているのだろう。
なんだか今までに見た谷川・和田の絵本とは異なる味わいをみせているように思える。その割には、表紙のくまや裏表紙のテディベアはいつもの和田さんの絵っぽくて穏やかな気分にさせてくれるのだけれど。