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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2010.11
- 出版社: メディアファクトリー
- サイズ:19cm/315p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8401-3599-3
紙の本
女たちの怪談百物語 (幽BOOKS)
2010年5月某日。本郷の古い旅館の月明かりさえ届かぬ地下室。女性作家10人が集い、夜を徹して怪談を語り合う。風が通るはずのない密室で蝋燭の火が揺れる、廊下から誰かが覗く...
女たちの怪談百物語 (幽BOOKS)
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商品説明
2010年5月某日。本郷の古い旅館の月明かりさえ届かぬ地下室。女性作家10人が集い、夜を徹して怪談を語り合う。風が通るはずのない密室で蝋燭の火が揺れる、廊下から誰かが覗く気配がある。まるで誘蛾灯に虫が吸い寄せられるように、怪談に誘われて集う妖しの気配。心底怖ろしくやがてもの悲しい百物語を完全再現。【「BOOK」データベースの商品解説】
本郷の古い旅館の、月明かりさえ届かぬ地下室。岩井志麻子、三輪チサ、勝山海百合をはじめとした女性作家10人が集い、夜を徹して語り合った、心底怖ろしい百物語を完全再現。『幽』の特集記事に追加して再構成。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
百物語をすると… 1 | 加門七海 著 | 10−14 |
---|---|---|
恐山 | 長島槇子 著 | 15−18 |
雨の日に触ってはいけない | 三輪チサ 著 | 19−23 |
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紙の本
怖いお話って、どうして魅かれるんだろう
2012/02/19 08:54
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:お月見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人一倍、怖がりなくせに、昔、独りでトイレやお風呂に行けなかったくせに、怖い話が大好きです。
中でも「百物語」と聞くと素通りできないし、本書の語り部たちは、そのジャンルでは有名な方々ばかり。しかも全員女性。女子会的、百物語なんで趣向、読みのがしたらもったいないと、一気に読んでしまいました。でも、勝手に自分できめたおまじないのような読み方があって、「百物語」系のお話は、まず適当にページをひらいたところからランダムに読んで、そして冒頭を読み、ラストを読む、という変な順番で読みます。はじめから順番に読むと、最後に百物語のお約束で、怪異が起きるような気がして・・・。もちろん何の根拠もない読み方なのでなんの効力もないとは思いますが。
私自身はまったく霊感がないので、もちろん読後に何の怪異も起きませんでしたが、怖かった・・・。みなさん「視える」かたがたばかりですし、その方たちの「知り合い」の談、というのもディープな感じです。
イチバン怖かったのが、三輪チサさんの「ぬいぐるみの話」。ひとりかくれんぼって遊びは、はじめて聞いたのですが、怖くないですか?なんとなく女の子の遊びだなって気もしますけど。(そういえば、コックリさんも女の子の遊び的なイメージがありましたが、宍戸レイさんの「コックリさん」では男子4人ですね。)このひとりかくれんぼの儀式じたいが常軌を逸しているし、ぬいぐるにの処置のしかたも、情景を思い浮かべるとしんから怖くなります。
だけど女子会なせいか、なんとなく華やかでエレガンスな空気も漂い、そして伊藤三巳華さん(彼女の著書、「視えるんです。もリアルに怖くて可愛かった)のイラストの効果で、可愛らしさもかもしだしていました。
皆さま「語り」上手で、短くまとめた中にも情緒的な情景がうかんだり、しっかりラストはオチでしめたり、オチがない怖さが効果的だったり、ただ怖いだけの怪談ではなかったところが良いなあと思いました。
紙の本
ひたひたと 怖いお話 いたしましょ。
2010/08/27 12:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:メディアファクトリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
10人の女性怪談作家が集い、
夜を通して怪談を語る、妖しの宴。
本郷の古い旅館の地下室で行われた百物語を完全再現。
百物語の怪異は、果たして現れたのか?
2010年5月某日。
本郷の古い旅館の月明かりさえ届かぬ地下室。
加門七海、岩井志麻子ら、みずからもあまたの怪異を体験する
女性怪談作家10人が集い、それぞれの怪談を語り合った一夜。
風が通るはずのない密室で、香の煙が揺れる。
人の出入りを禁じた作法のはずが、廊下から誰かが覗く気配がある。
人は死してなお何かを伝えようとする。
その思いは闇に潜み、私たちの心にそっと冷たい手を伸ばす。
怪談の名手たちが語る怪談の数々。
まるで誘蛾灯に虫が吸い寄せられるように、
怪談に誘われて集う妖しの気配。
心底怖ろしく、やがてもの悲しい百物語を完全再現。
加門七海、立原透耶、伊藤三巳華、岩井志麻子、宇佐美まこと、勝山海百合、神狛しず、宍戸レイ、長島槇子、三輪チサ
東雅夫/監修
紙の本
怪談のアンソロジー
2011/08/20 09:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
書き手は加門七海、立原透耶、伊藤三巳華、岩井志麻子、宇佐美まこと、勝山海百合、神狛しず、宍戸レイ、長島槇子、三輪チサの十名。東雅夫編。見届け人が京極夏彦という、豪華メンバー。
百物語とは、日本の伝統的な怪談会のスタイルのひとつである。怪談話を100話語り終えると、本物の怪が現れるとされる。そこで実行する際には、99話でやめ、朝を待つという。
本書も99話を十名の女性が入れ代わり立ち代わり、怪談を語るという趣向だ。
もくじに語り手と題名が載っているので、好きな語り手から、気になる題目からまとめて読む、ということもできるし、話の一つ一つはとても短いので、気が向いたときに気が向いた話を二、三話読む、といったことも可能だ。
もっともこれは、百物語の読み方としては外れているのかもしれないが、百物語に出席しているわけではないので、許していただこう。
しかし自由な読み方で読むと、怪談のアンソロジーといった風で、楽しい。
語られている怪談も、ぞっと背筋が冷えるものから都市伝説風のもの、なんとなく流してしまえるくらいに軽いものなど、様々だ。しかも語り手が女性ばかりだからだろうか。語り口が柔らかいので、怖い話でさえ、とても読みやすい。
見届け人の京極氏によると、怪談とは真偽の程が知れない談(おはなし)であり、だからこそ怖いのだという。
まさしくその通りで、語られる話を嘘か真かと詮索するよりは、ただただ素直に聞き(読み)、楽しんだほうが素敵だ。
ちみみに、可愛らしい表紙のイラストは語り手の一人、伊藤三巳華さんによるもの。よく見ると、それぞれが書き手の顔に似せてあって、これまた楽しい。
個人的には語り口、話の内容ともに加門七海さんがお気に入り。
もう随分と前になるのだが、『呪の血脈』という本が大好きだったのだ。
紙の本
きゅじゅはち、きゅじゅきゅ…、いちわ、たぁりなぁ~い…(それでいーんだよ!)
2010/12/08 23:07
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タベル2世 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういうものは、儀式的な「作法」ってものが大事なんですね。
そーゆーこと知らないで、ただろうそく消しながら怖いハナシで盛り上がってる人たち多いでしょ?
ま、あちこちに害が及ぶような事がなければ、どんな楽しみ方をしてもいいでしょうけれども。
でも巻末のほうの言葉を借りれば、この作法あってこそ「娯(たの)しく」また「怪しい」ということなんです。
そんな古式ゆかしい「作法」に独特の「アジ」を見出すのもまた、お楽しみなのではありますまいか?
あまいお菓子、うまうま(そっちのアジでいーのか!?)。
肝心のハナシの方は「真偽のほどは定かでない」っちゅうところが「ミソ」なので、確認しなけりゃ安心できない程コエェ噺は、ほぼありません。
こぅいぅ本から「ネタ」もらってトモダチ怖がらせようとかいう人(だれのコトだ?)には、お勧めできませんです。
あと、こんなカンジのところでとられた「写真」なんかにミョーなこと期待する人とかいるんじゃないですか?
写真を逆さにして眺めたりしながら、「11人い(ソレを「怪談」に引っ張るつもりか!)!」とか…。
くどいようですけど、「作法」にのっとってキチンと作られた「安全」な本ですから、ご安心いただきたいと思います。
間違っても自分で一話書き足したりしちゃダメですよ…(どこに書くつもりだよ)。
ウヒ!(面白がってやってるだろ!)