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紙の本
平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった (講談社文庫)
著者 福井 晴敏 (著)
突如として起こった大地震。新宿で震災に直面した平凡なサラリーマン・西谷久太郎は、家族に会いたいが一心で大混乱に陥った首都を横断する。生きていれば必ず道は見つかる。次から次...
平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった (講談社文庫)
平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった
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商品説明
突如として起こった大地震。新宿で震災に直面した平凡なサラリーマン・西谷久太郎は、家族に会いたいが一心で大混乱に陥った首都を横断する。生きていれば必ず道は見つかる。次から次へと襲いかかる災厄を乗り越え、ついに自宅にたどり着いた西谷が手にしたものは—。実用情報も満載したシミュレーション小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
突如として起こった大地震。新宿で震災に直面した平凡なサラリーマン・西谷久太郎は、家族に会いたいが一心で大混乱に陥った首都を横断する。生きていれば必ず道は見つかる。次から次へと襲いかかる災厄を乗り越え、ついに自宅にたどり着いた西谷が手にしたものは――。実用情報も満載したシミュレーション小説。(講談社文庫)
突然の大地震! 生き延びることができるか営業職の西谷久太郎を襲った大地震。震源は東京湾北部、マグニチュード7.3。高層ビルのエレベーターに閉じこめられようやく脱出した西谷が目にしたものとは。【商品解説】
目次
- 第一章 大地震発生! どうしよう。
- 二〇〇七年十月より運用開始の「緊急地震速報」。「速報」からの数十秒があなたの運命を決める。
- 第二章 線路も道路も通行不能! どうしよう。
- 電車で、タクシーで移動中に発生したら? 交通全ストップで道路は、線路はどうなるのか。
- 第三章 コンビニで火事場泥棒に遭遇! どうしよう。
- 結局、歩いて帰るしかない、と覚悟せよ!!
- 第四章 瓦礫の下から老婆の声! どうしよう。
- 火事や倒壊の安全な地域と危険な地域。同じ「東京」でも、どこにいるかが問題だ。
- 第五章 町が、家が、燃え
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紙の本
日常の光
2011/06/02 11:58
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の大好きな作家のひとりである、福井晴敏さんが大震災をテーマに物語を書いていたらしい。去年出ていたらしいのだが、恥ずかしながらこれまで知らなかった。震災後、色んな震災がらみの書籍が出版されまたクローズアップされているが、気が乗らずどれ一つ手に取らなかった。だけど他ならぬ福井氏の作品ならと、読んでみたのだが。うーん200ページ足らずと短いけれど、何とも読み応えのある一冊。まずやはり「災害対策マニュアル」的な物はちょっと読みづらいという人にオススメ。首都東京を直下型地震が襲うという物語を追っていく中で、色々なシチュエーションでの対処方法を説明してある。物語自体も、さすがの作りになっている。ハラハラどきどき!というよりも、あえて笑えるような作り。なるほど、こういう物は笑いと共に読んだ方が頭に入りやすいのかもしれない。
西谷久太郎(さいやくたろうとも読むw)は仕事途中、東京都庁で直下型大地震に見舞われてしまう。壊滅した街を潜り抜け、色々な局面を経て墨田区の自宅まで歩いて帰って行くのが主たるストーリー。途中強盗に会ったり瓦礫に埋もれた人を助けたりと、様々な局面に出会うのだが。その度に、なぜか都庁からずっと一緒に歩いてきた甲斐節男(かいせつおとことも読むw)が、正しい対処法やデータを細かに説明してくれる。だけど西谷はたびたび甲斐のアドバイスを無視し、トンでもない状況に陥ってしまう。必死に家族の元へ帰ろうと頑張れば頑張るほど災厄に巻き込まれてしまうのだ。その姿はどこか滑稽で、思わず笑みが浮かんでしまう。しかし終盤物語がまとまってくるにつれ、思わずぐっときて深く考えさせられる。震災直後、そしてしばらく時間が経って。一体何が、大事なのか。
ストーリーにはちゃんとオチが用意してあって、これもしっかりと楽しめる。さらに震災対策や心得までが書かれている上に、震災後に国や地方自治体がどんな保証をしてくれるかまでに言及されている。物語をしっかりと楽しみながら「災害時に本当に大切な事」を感じさせてくれる一冊でした。最後に、本作品から一節をご紹介させてもらいたいと思う。
「何事もなかったかのように、普通に振る舞う事こそ、災厄に対する人間の最大の抵抗である事。人はそうして何度も立ち上がり、明日訪れるかもしれない死を日常の光で遠ざけてきたから」
その通りだと思う。いつまでも打ちひしがれていては、誰も手を差し伸べてくれない。自ら歩みだそうとする者には、日常の光を信じる者には、必ず未来が訪れる。これまでも、これからも。
電子書籍
備えあれば患いなし
2018/05/12 03:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
事務機器メーカーのサラリーマンの奮闘ぶりが良かったです。震災時のシミュレーションとしても参考になる1冊でした。