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商品説明
貴重なカラーイラスト50ページ掲載。少女期の多感な感性から紡ぎだされた幻の作品群が今ここに甦る。全28作品、珠玉の童話集。【「BOOK」データベースの商品解説】
「月夜のバイオリン」「びいどろの恋」「花のお茶会」など、萩尾望都による美しい童話と貴重なカラーイラスト計28作品を収録。少女期の多感な感性から紡ぎだされた作品群が今ここに甦る。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
びいどろの恋 | 4−5 | |
---|---|---|
幻想 | 6−7 | |
チョウチョ | 8−9 |
著者紹介
萩尾 望都
- 略歴
- 〈萩尾望都〉1949年福岡県生まれ。「ポーの一族」「11人いる!」で第21回小学館漫画賞、「残酷な神が支配する」で第1回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を受賞。
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紙の本
懐かしのメリーベルと岸田今日子
2015/10/18 03:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初見にもかかわらず、懐かしいのひと言。少コミ、別コミ、LaLa掲載作は読んでいる可能性があるものの、ほぼ記憶の霧の彼方…。にもかかわらず、カラーページではメリーベルやエドガーに再び会えたような気がする。童話部分は大半が「小三教育技術」掲載とのこと、こりゃ“お初”で当たり前だ。
しかし、面白かった。小学期の少女の大人への不信感、自分の感情の在り場所がわからない不安や、言葉に表現できない苛立ちを描く「賞子の作文」、望都さんらしい警鐘を込めたSFライクの「アフリカの草原」、稲垣足穂的な「銀河」など多彩なテーマと意匠に富んだショートショート集。
読み進めるうちに岸田今日子さんのファンタジーやショートショート集の「ひとみしりな入江」、「時の記憶」といった作品集が浮かんできた。本作のシニカルかつブラック的な「食肉花」、「人形の館」にも今日子さんの香りを感じる。そういえば、カラーページの詩というか散文的な作品にも、岸田衿子さんの「ソナチネの木」の香りが…。勝手に楽しさ3倍増である。
また、もし望都さんが岸田今日子さんの作品を漫画化したら、どのように解釈し、表現して描いてくれるだろうか、などと思い切り妄想の羽ばたく夜を過ごさせてもらった。