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木洩れ日に泳ぐ魚(文春文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.3 330件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2010/11/10
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/298p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-772903-5
文庫

紙の本

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

著者 恩田 陸 (著)

舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿—共有した過去の風景に少しずつ違...

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木洩れ日に泳ぐ魚

税込 630 5pt

木洩れ日に泳ぐ魚

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商品説明

舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿—共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー330件

みんなの評価3.3

評価内訳

紙の本

女性的な現実把握能力と、禁忌への憧れをこれ以上ない的確さで描いてます。

2010/12/17 20:28

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 翌朝には別々の人生を歩むことになっている男女が語る物語。

 禁じられた愛の物語といえば、ネタばれになってしまうのだろうか。
 あくまで現実的な女性と、どこか夢見がちな男の間で、愛は歪んでいく。その先にあるのは、一つの死と、過去の記憶。

 現実的であるからこそ、タブーに惹かれている女の気持ち、苛立ちには共感するところが多かった。

 紗のカーテンを一枚一枚はいでいくそんな感覚がって、舞台を見た気分にもさせられた。

 面白かったよ。



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紙の本

「めまい」のような小説

2018/10/18 17:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る

十年以上前に発表された作品ですが、何かの雑誌で紹介されていたので手に取ってみたもの。
数時間一気に読みました。
ジャンルとしては、やはりミステリー小説でしょうか。ある種、戯曲のよう。
「別れ」を目前とした男女の一夜の物語。マフラーに触り損ねた瞬間とか、ユーミンの「真珠のピアス」の歌詞の解釈とか、印象的なシーンが数々あります。
めまい、あるいは昼中夢のような独特の感覚が残る小説でした。

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電子書籍

死生観を改めて考えさせられる小説

2018/10/12 00:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『木洩れ日に泳ぐ魚』は「舞台型ミステリー小説」ということで、舞台はとあるアパートの1室。引っ越し前夜なので、部屋はほぼがらんどうで、スーツケースがテーブル代わりに使われています。登場人物はアキとヒロの二人だけ。別々の道を歩むことが決まった男女が、最後の夜を徹し語り合います。章ごとに男の視点と女の視点が入れ代わり、読み進むうちに、二人が今まで同居していて、引っ越しを決め、最後の夜を共に過ごそうとしていると分かってきます。また、二人の関係を決定的に変えてしまった「あの男」の殺人事件(?)に少しずつ迫っていきます。約1年前のあの日、なぜ、どうやって「あの男」は死んだのか。殺人なのか事故なのか。「あの男」の正体とは?アキとヒロと「あの男」の関係とは?そもそもアキとヒロはどんな関係なのか?といった謎が二人の会話とそれぞれの独白によってだんだん明らかにされていきます。その中で二人は自分自身と相手に対する感情を見つめ直し、なぜ二人が現在の状況に陥ったのか、自分の本音、相手の歓心を買おうと計算しての演技ではない真実とは何なのかを考えて行きます。二人の間に横たわる絶望。ぽろっとこぼれた「このまま死ぬ」という選択肢。けれど一晩話して、朝日が象徴する新しい日の始まりが、新しい人生を予感させ、なんとなく象徴的な行動によって気持ちの整理をつけるところでストーリーは終わります。

実に濃厚な一晩ですね。人生に1度くらいは誰かとこうした濃厚な時間を過ごす機会が訪れるものだと思います。私自身は20代の頃に2~3度経験があります。この小説のようなドラマはありませんでしたけど(笑)

死を生の一部としてとらえ、生の選択肢の一つと考えられることがこの作品で考察されていますが、「自殺を肯定も否定もするものではない」という断りがなされているものの、実際問題としては「自殺の肯定」になってしまうのではないかと思いますね。人間は飛んで火にいる夏の虫や集団自殺(?)するレミングよりも認知能力が高いですから、死ぬことを認識した上で死を選択するのは自殺以外の何ものでもないと思います。

私が倫理的にも気持ち的にも肯定できる自殺の種類は、たとえば、意識を取り戻す確立が非常に低い状態での延命措置を予め拒否をしておくとか、不治の病で鎮痛治療も効果がない場合に安楽死を選択するとかくらいです。

というような死生観を改めて考えさせられる小説でした。

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紙の本

してやられた!

2018/05/05 08:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

恩田陸の本は久しぶりです。

連休中のある午後、一気に読んでしまいました。
好きな話かと問われると、肯定は出来ないのだけど、先が気になって読んでしまいました。途中でやめさせない力を持った本です。

読み終わってカバーを掛けると(私はいつもカバーも帯も外して読む)、「一気読み必至」と書いてあって、してやられた! となんだかくやしい思いをしました。

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紙の本

恩田陸さんのうまさを味わう作品だ。

2017/05/21 02:31

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

冒頭を引用する。
> たぶんこれは、一枚の写真についての物語なのだろう。
> むろん、ある男の死を巡る謎についての物語でもあるし、
> 山の話でもあるはずだ。そして、一組の男女の別離の話という
> 側面も持っている。

最初の印象。
一枚の写真とは、普通は何かの思い出を暗示する符号だし、
死を巡る謎とはミステリーを連想させる。
山の話とは自然への憧憬なのか、怖れなのか。
一組の男女の別離とはメロドラマだろう。

読後に思う。確かに、全部入っていた。
これだけ詰め込んでいるのに、物語は不思議と暑苦しくない。
実にうまく読ませてくれる。なぜかというと、これは一夜の
物語だからだ。

一組の男女による駆け引きと、回想と、推理。
それだけのことで、一冊の物語になっている。

心理描写を徹底的に煮詰めている。
少々都合のいい設定なども踏まえ、プロット重視の作品でもある。
レールをぴっちりと敷いておき、その上で心を次々と揺さぶっていく。
登場人物の動きが少ないので疲れる部分もあるが、
実験的ともいえるし、予定調和ともいえる。

ひょっとしたら、本格ミステリー好きの人は、どこかで見抜いてしまう
かもしれない。私はたいした知識もないため、
充分びっくりさせてもらった。

何よりも、心理の駆け引きが面白い。
立場がぐらぐらと揺れ動き、危うい気持ちを見せ続ける。
ラストは、深い感動というよりも、不安定さから解かれた安寧に浸る
といったところ。

煮詰まりきった登場人物に動きが出て、読んでいる方もほっと
息がつける。良くも悪くも、技巧に長けた作品だと思った。

面白く読めることは間違いないが、ネタバレに極端に弱い
作品なので、書評をいろいろ読んで判断するのはお薦めしない。
できれば、裏表紙の紹介文や、解説なんかも読まないほうがいい。
恩田さんを好きな人が、えいやっと買ってしまうのが一番ふさわしい
接し方のように思う。一発勝負みたいな部分がある作品である。

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紙の本

男女の会話劇

2017/08/23 20:26

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はにわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

舞台はマンションの一室、同棲していた男女が別れる前最後の夜に語り明かすお話です。これだけだとありふれた話のようだけれど、お互いがお互いに相手を人殺しではないかと疑い、腹の探り合いをするという不穏な始まりに心惹かれます。2人の会話が進んでいくにつれてどんどん話は展開していき、気がつけば一気読みしてしまいました。何かを集中して読みたい、時間があるから読書したいという方にオススメです。
ただ、次の展開がわかりやすいのでミステリ好きには物足りないかも。あと1度読めば満足してしまいました。

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紙の本

謎が次々に

2018/09/20 08:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る

次々に現れる謎、少しずつ解かれていく。しかし同時にまた謎が増えていく。それが最後にすべて明らかになったとき、清々しい爽快感と共になんとも言えない寂しさがこみあげてくる。

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紙の本

後味も残り香もない

2018/06/19 14:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:CHANRIE - この投稿者のレビュー一覧を見る

一気に読んだ。
起伏も少ないしこれといって惹きつけるものがあるわけではないのに
続きが気になって途中でやめられない…
引越しの前日、これから別れる二人の
たった一晩の一部屋での、男女の話。
女が男にイライラするその感情めっちゃわかるぅ、、
無駄に察したり、執着したり、、禁断の恋でなくてもそーゆうもの。
一人の男の死。
もっとぶつかっていれば二人は変われたのかもね。

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2018/08/22 11:14

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2011/03/14 16:40

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2012/03/23 20:25

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2010/12/04 00:32

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2018/05/01 08:10

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2010/12/16 20:18

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2012/09/08 23:02

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