「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
田辺元哲学選 4 死の哲学 (岩波文庫)
晩年の田辺が構想した「死の哲学」に関する論考四篇を収録。「生の存在学か死の弁証法か」は、死者と生者との「実存協同」の概念を基礎に、「死の時代」の新しい哲学を提示する論文。...
田辺元哲学選 4 死の哲学 (岩波文庫)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
晩年の田辺が構想した「死の哲学」に関する論考四篇を収録。「生の存在学か死の弁証法か」は、死者と生者との「実存協同」の概念を基礎に、「死の時代」の新しい哲学を提示する論文。「マラルメ覚書」は、マラルメの象徴詩「双賽一擲」を読解した最後の著作。他に「禅源私解」「メメント モリ」を収録。【商品解説】
収録作品一覧
メメントモリ | 11−29 | |
---|---|---|
禅源私解 | 31−62 | |
マラルメ覚書 | 63−218 |
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
死の哲学の東洋的観点
2018/05/22 18:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、田辺氏の死にまつわる論考集である。一言で表現すれば、一番最初の「メメントモリ」が主軸となって、その後の論稿にも続く形となっている。最初のメメントモリでの内容・主張が、他の論稿と重複していることが理解できる。死生学として最近死について何かと話題になっているが、死を論理的に考察した書籍はそれほど多くはない。その意味では本書は興味深い書籍であるといえる。しかし、死の哲学で一番の問題である、「死の内容・中身」については、やはり触れることができないようだ。東洋思想を手掛かりに死や生の構造を考察するものの、死それ自体は括弧に括ったままである。哲学の難題に挑んだ書籍である点は評価できるが、田辺氏でも死自体の考察は不可能だったのだろう。