紙の本
生き方整理術
2011/04/04 08:08
27人中、26人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
86歳になる父親が母の死から一年経ち、息子の名前を忘れるまでに心が折れてしまいました。父にとって加齢の衰えだけでなく、母の死はそれほどまでに深い悲しみだったのでしょう。年をとるというのは、そういった悲しい事実を受け入れるということです。
『老前整理』という題名で整理術を思い浮かべる人もいるでしょうが、もちろんそのことも書かれていますが、どちらかといえば「老いる前の生き方」の本です。
そのことを著者の言葉で書くと、「単なる片付けではなく、どのように生きたいかというこれからの人生設計を考えることにつなが」るとあります。
整理するのはモノだけでなく、生き方すべてだといえます。
今私たちにはたくさんのモノがあふれかえっています。今から何十年前に買った衣料品、もう使われなくなった日用品、それだけでなく思い出にかさなるアルバムやDVDなど、たくさんのモノとともに生活しています。
著者は「減らすとは、判断すること」と書いていますが、それらのモノをどう減らすかは、どんな生き方を選択するかということです。それは同時にいい晩年を過ごすための生き方を選ぶということでしょう。
私たちは誰もが年老いていきます。やがて、私の父のように記憶さえ薄れていきます。モノはそのことを埋めてはくれないでしょう。
きちんと記憶しているうちに、それらのモノと「さようなら」をしておくことも大事ではないでしょうか。
始めることを先延ばしにするのではなく、老いる前の今こそ、自分の過ぎし人生と向き合いたいものです。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
紙の本
良い本です。
2015/11/02 22:03
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投稿者:yukinosita - この投稿者のレビュー一覧を見る
参考になりました。物を持っているのがステ-タスだった世代ですので捨てることに罪悪感がありました。がこのままでは子供に負担がかかると思い捨てること
を実行しました。なんだかストレスが少なくなったような気がします。物の管理がしやすくなり生活もしやすくなり高齢者に読むことをおすすめしたい 一冊です。
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ほんと、捨てないと。
良い気のために。
目次
第1章 老いるほど、捨てられない
売れない時代でも買ってしまう不思議
新しいモノを買ってはスキマを埋める ほか
第2章 モノの整理は、心の整理—わくわく片付け講座
まずは、いまの暮らしを見直そう
片付け後のイメージを膨らませよう ほか
第3章 捨てれば、心も暮らしも軽くなる
捨てるのはモノだけではありません
明るい老後はお付き合いの棚卸しから ほか
第4章 よりよく生きるために、いまからできること
失われた日本人の暮らし
ゴミ屋敷、ほんとうに笑えますか? ほか
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新聞広告によると
《「生前整理」は家族のため、「老前整理」は自分のため。あふれるモノを片付けて、人生を豊かにする新提案。》
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「断捨離」や「1日5分でできる片づけの習慣」などと基本は同じ。老後や介護をうける立場になったときのために、若くて体力・気力のあるうちに片付けておこう、というもの。
置いてあるものに躓いて怪我をしたり、探し物が見つけられなくなったりしないようにという点は気をつけたいと思った。
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片付けには気力 体力 判断力が欠かせない
期限をきめてそれで守る 5年使っていないものは捨てる
使えるものは使う 高級洋食器
人間というものは、自分が想像する姿と実際の姿に常にギャップがあるものです。ですから、想像や思いで行動を縛ってしまうことが往々にしてあります。後悔するんじゃないかとか、そのうち直すかもしれないというのもその例でしょう
やったこともない違う自分を想像して、行動が変えられないのです。それよりもやってこなかったことを素直に認めて整理し、次に移るほうがよほど有意義に時間が使える
使えると使うは違う
明るい老後はおつきあいの棚卸から
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老いる前に身辺を見直して、今後の生活にいらないものを整理すること=老前整理を提唱してきた著者による、老後に快適な生活を送るための生き方指南書。高齢になればなるほど整理はおっくうになり、悪化すればごみ屋敷のような社会問題に発展する。本書では、片付けられずモノに囲まれて暮らす人が、老前整理の考えを知り、思い切って整理に取り組み、生き生きとした暮らしを取り戻すさまが描かれる。実用的で社会的使命もある新しい整理術の提案
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老いると物が捨てれなくなる(肉体的にも精神的にも)
しかし、溢れかえった物のせいで生きにくくなる。または、遺族が大変な思い(肉体的、精神的、経済的に)をする。
私の祖母も、「一緒に片付けるよ。」と提案しても片付けを拒みます。拒んだ祖母の気持ちがこの本を読んで理解出来た。
物溢れは、高齢化社会の一番の問題点だと思うので、是非老いる前にこの本を読んで整理して頂きたい。
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お片づけハウツーではなく、
頭の中にある動かし難い思い込みを、なんとかして動かして整理してみようという本か。
人生の転換期に新たな気持ちと心の余裕を作ることは、
身の回りや自身の変化を受け止めるためにけっこう重要なのだと気づく本であった。
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自分が亡くなってから子供や親類にしてもらうことになるのが遺品整理。これはした人に多大な疲労をもたらす。
それならばと、亡くなる前に自分の死を見すえてするのが「生前整理」。これはあくまで死ぬための準備である。
この筆者が提唱するのは、残された人生を心地よくすっきりと過ごすためのいわば自分の人生のための「老前整理」である。
この言葉はまさに目から鱗。
人生をよりよくするためなのだから、いつからというわけでもない。
いらないものに囲まれて、思い出に執着して生きるのはやめよう。今本当に自分にとって必要なものを取捨選択することは、これからの自分の生き方を決めることに他ならない。
そんな思いをたしかにさせてくれた。
そして、さっそく食器棚の何年も使ってないけど、揃いものだというだけで取っておいた食器をぽいぽいと袋に詰め込んだ私である。
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老後に備えて自宅の物を片付けておくこと。それを提唱している。確かに,老後には不要な物が多いが,自分では片付けられないことが多い。亡くなってから,不要な遺品として廃棄処分することが多い。「片付けの魔法」に通じる。人生論に結びついているところも同じ。
よく考えると自分の自宅にも,死ぬまで使わないだろうなあと思う物はたくさんある。自分では最近,断捨離ではないけども,なるべく物を持たないように心掛けている。
老前整理をすると,男性シニアがボランティアに目覚めるという点はどうかと思うが,確かにボランティアにも取り組んでほしい。「おひとりさま」の老前整理は必要だと思う。老前整理がもっと普及するとよいと思う。
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アレコレと整理整頓の本を今まで読んできたからこそ
たどりついた1冊で、この本はやっぱり整理整頓をしている方が
実感する本でビギナーにはハードル高いかな。
作者の言わんとすることは、まったく賛成です。
しかし、この本をもうすぐ70歳になる母が読めるかというと・・・
おそらくタイトルに興味はもってくれると思うけど
活字だらけの本を読み進めることができないだろうと思う。
老前整理が必要な人(年齢層)に、読みやすい本を作れなかったということが残念。
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これから、どういう生き方をしたいかを考え、何が必要であるかを決め、不要なものをそぎ落とし、新しい生き方、暮し方をしよう!
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私が想像していた「老前整理」とは、「生前整理」でした。
続編として、「生前整理」「遺品整理」と出されたら、「老前整理」の必要性が際立つのでは、、、なんて思いました。
「老前整理」を商標登録されているようです。驚。
数々の整理本やお掃除本、断捨離本を読まれてる方には、特筆すべき新ネタは見つけにくいかもしれません。
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「生前整理」に続いて本書を読んだ。どちらも主旨はほぼ同じ。
介護現場での「モノあふれ」がいかに手ごわいバリアか、少し考えれば想像がつくだろうに、多くの人は考えないし手を打とうとしない。著者の歯噛みするような思いが伝わってくる。
「片付け」(=かたをつける)はいつかではなく今から始めるべき。早ければ早いほうがいい。