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これからは個々人の持つ遺伝子情報に合わせた治療が当たり前のようになる。この本を読んでそう思った。最近米女優アンジェリーナ・ジョリーが、将来乳がんに罹患する確率が高い遺伝子を持っているという理由で乳房切除の手術を受けたことでも、遺伝子解析治療は注目を集めた。アンジェリーナ・ジョリーのような予防医療だけでなく、投薬や治療法のオプションの選択にも直接影響を与えることになるだろう。プライバシーの問題などが出てくると思われるが、楽観的かもしれないがいずれ克服されると考えている。多くの人が限られたプライバシー上の問題よりも健康や命を重要だと思うのではないかとも思っている。プライバシーの問題についても技術的改善や法的対策がたれることにもなるだろう。
著者は、ヒトゲノム解析プロジェクトのリーダーをしていたこの道の重鎮。書かれている内容は専門的なもののはずだが、非常にわかりやすい。ゲノム解析で当時ライバルとなったクレイグ・ベンターに対して皮肉と対抗心を交えた記述があるが、おおむね大所に立った立場からの考察で、この分野の最新科学動向の啓蒙書として非常に良質な本だと思う。遺伝子医療についての知識は将来非常に重要となることは間違いなく、おすすめ。
遺伝子治療の過程で、多く人の遺伝子情報をデータベースとして管理・解析するのは、個々の患者の医療だけでなく、公衆衛生上で大きな価値を生む可能性がある。ひとつは遺伝子情報とその影響について統計的な相関性を計測するという観点で、これまでにない有益な情報を得ることができる点である。もうひとつは、犯罪捜査などに使われる可能性である。どちらも違和感を覚える人がいる可能性は高いが、得られるメリットは大きく、遅かれ早かれ遺伝子情報がデータベースとして管理される方向に進むことになるのではと想定される。そう考えたとき、先回りをして、そのような時代において、技術や法制度、医療行政において何が大きく変わるのかについて考えを巡らせるべきだろう。
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とはいうものの、著者は、現時点ではまずは何より血縁の病歴を見るべきだと言う。特に癌や心疾患などの一般的な病については、現段階での遺伝子解析の結果よりも家族の病歴の方が相関性が高いものも多いという。
自分の父は、52歳の時に癌で亡くなった。平均よりもずいぶんと若い歳だ。亡くなるずっと前から癌を患っていたという。自分は吸わないタバコを父はずっと吸っていたので、その影響もあるだろうが、自分も父の遺伝子セットを引き継いでいることを考えると、癌の前駆細胞がすでに少なくとも体内のどこか生まれているのかもしれない。
また自分は、四十代というずいぶんと若い歳で白内障になったが、これも遺伝子が関わっているのかもしれない。もし白内障になりやすい体質であったとするなら、何かしらその進行を遅らせるための生活改善方法が将来的には明らかになったりするのかもしれない。
本書でも紹介されている通り、米国では民間の遺伝子解析サービスがすでに複数社から提供されている。実際にそれらのサービスを試した著者からしてみると専門家の目からはまだまだ不足しているところはあるものの、今後判定領域や判定精度は向上していくことが期待できるという。機会があれば自分もいずれ試してもいいかなと思う。
ところで、本書の中でもたびたび取り上げられているが、遺伝子研究の問題については優生学や生殖倫理の問題が出てくる。人種間の遺伝子の差がわずかであり、すべての人類はアフリカの一握りの集団から派生したもので、人種差よりも個人差の方が大きいという結果が出たことは、人類にとっても幸運であった。そうでない可能性もあったのだから。
この本は、白内障の手術で入院しているベッドの上で読んだ(後半は術後片目で)。病院の中で読むと、この本が示唆する世界がますます現実的であるように思えた。
原題は、”The Language of Life”。多くの人に読んでもらいたい本。
『病の皇帝「がん」に挑む』も隣接分野の本として合わせておすすめ。
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4152093951
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/415209396X
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序章 もう、知らないではすまされない
1章 未来はとっくにはじまっている
2章 遺伝子のエラーがあなたに出るとき
3章 あなたの秘密を知るときがきた?
4章 癌はパーソナルな病気である
5章 人種と遺伝子
6章 感染症と遺伝子
7章 脳と遺伝子
8章 老化と遺伝子
9章 あなたの遺伝子にふさわしい薬をふさわしい量で
10章 一人ひとりが主役の未来へ
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表紙デザインは某売れている哲学本みたいでしたが、内容はとんでもなくすごいです。読み応えありました。
ヒトゲノムが解読された、とかクローン羊のドリーが…はそのあとどうなっていたかが全く知りませんでした。遺伝子を調査する会社があったり…解説で書かれているように日本はやっぱり遅れているのでしょうか。
とっつきにくい内容を、専門用語を使用しながらも分かりやすく説明しているのにとにかくびっくりです。
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遺伝子の情報を医療に生かすという手法が現時点でどこまでも有効かについて論述。
最近は、いくつかの会社から遺伝子検査のキットが売り出されており、先週もgenelife社が手塚治虫遺伝子プロジェクトと銘打った企画の新聞一面広告を打った。記念として通常三万円也の検査を二万円にするとの事。購入を検討する中で本書を買っていたことを思い出した。
読みはじめたらジャストミートの内容。読了前にキットを申し込んでしまった(^-^;
本書で、このような民間の非医療系の検査を推奨しているわけではなく、むしろ現時点では否定的な意見を書かれているにもではある。筆者もそういった検査を身分を明かさず受けたようではあるし、現在発売されている何社かの検査項目リストを巻末に掲載している(アメリカで発売されているキットなので日本では役立たず情報である)にもかかわらずではある。
パーソナルな遺伝子情報は現在どんどん研究が進んでいる分野で、今後の活用が期待できるが現在ということでは、まだまだ研究不足で十分科学的な分析ができるレベルではないということのようである。
それでも、あえてその種の検査を受けてみたい(私のような人(^-^;向けに受検の心構えも書いていてくれるのである。
そのような情報を含め遺伝子医療現状値を知ることができる。
人間の遺伝子の総数は約二万個で想像された値より随分少ない。それにも関わらず多様な働きがいできるのは遺伝子の修飾などによりひとつの遺伝子がいろんな働きをするからだそうだ。全ゲノムが解読できた現在でも、そんな複雑な遺伝子の働きは依然謎のままである。
今後どんどん解明は進んでいくのであり、一番目が離せない分野であります。
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(フランシス・S・コリンズ著/矢野真千子訳/NHK出版/2100円+税)ブックデザインは松田行正さん+山田知子さん。
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=C5010101&webCode=00814552011
薄いグリーンがかったグレーの紙に赤い箔押しでタイポグラフィがドーンと配されている。この薄いグリーングレーの紙、銘柄が特定できていないのだが、これがカバー、帯、表紙、見返し、扉とすべてに使われ、角背の製本相俟って、端正な佇まい。そこに力のある明朝体の文字でカバー表1部分すべてに押された赤い箔押しの文字が、「最新の遺伝子治療について解説」した内容にふさわしく、鮮烈で革命的な印象を出している。いやぁ、この装丁じゃなければ私はぜったい買わないジャンルの本。こういう本こそ、装丁の力を感じる。内容は難しかったけれど、興味深かったです。
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知らない権利についても言及あり。遺伝子の話だけど、今のところ家族の病歴が予測因子として最強らしい。アンジェリーナジョリーの話とか、ちょっと行きすぎな気がするけど、家族の病歴知るあたりはよいかな。家族のコミュニケーションにもなるだろうし、病気に関する知見を啓蒙したら口コミで広がりそう。
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バイオ研究に於ける世界最高の研究機関であるNIH、その所長Francis S. Collins氏が著した"The Language of Life"の日本語版です。
世界のゲノム研究を率いる著者がその経験、研究成果、研究の現状を書いた本であり、非常にセンセーショナルな内容になっています。ヒトゲノム解析センターでもこの本は非常に有名であり、誰しもが薦める本になっています。
内容はヒトゲノム解析、HapMap計画の成果、ゲノム解析技術はどこまで実用化されており、近い将来どのような適応が可能であるか、です。
人のパーソナルゲノムが関わる疾患に関する叙述が多く、やはり将来のパーソナルゲノム医療、メディカルゲノム領域を見越して関われた本であることは明らかですが、それに加えて運動能力、知能、精神疾患、タバコ依存症などの遺伝的要因についても触れています。これら全て、内在因子と環境要因のどちらも関わっている事象であること、知能に関しては、関わる遺伝子が多すぎるため、個人の知能の50%は遺伝子で決まると分かっていながらも、知能の高い人間を調節するのが余りにも困難なことなどが書かれています。全体としてはやはり、ゲノムに関わる疾患研究、パーソナル医療、将来への展望です。
この本の大部分を占めるパーソナルゲノム医療、メディカルゲノムですがこれは、個人それぞれのゲノムを全て読取、良くあるバリアント(ゲノム上の変異)の中でも単一もしくは少数で疾患・治療法に関わるような内性因子を推定し、個人の将来的な疾患リスク、個人特有の薬物反応などの情報を加味した医療を実践しようと言うものです。
パーソナル・メディカルゲノムはいまゲノム領域でも最も熱くなると言われている領域であり、難しい計算機統計学に突き進んでいたゲノム研究者(先見性のある人に限る)は多くが次世代シークエンサーを用いた大量情報の大規模解析に進んでいたりします。次世代産業の一つとして確実に成長する分野でもあります。
現在の平等で個人の差異を評価しない医療からパーソナル医療へ、またそれによるメリット、個人のゲノム配列を解析することがどのような影響を及ぼすか、この本を読めば全て分かると思います。
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全10章。遺伝子検査によって病気のなりやすさを知ることが、私たちの人生にどのような影響があるのか。また、遺伝子のバリアントを知ることによってより個別化医療が進んでいくこと。概括すればそういった内容だが、具体例が示されることで一層好奇心が掻き立てられた。
これからの世界を生きていく中で、読んでおいて損のない良書だと思う。
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2003年のヒトゲノム全解読はどういう風に医療に影響を与えるのか。
グーグルの共同創始者サーゲイ・ブリンは妻から個人相手のゲノム(遺伝子情報)検査会社23&ミーを創業するにあたって最初の被験者になってほしいと頼まれ調べた結果80才までにパーキンソン病になるリスクが74%と言う結果に衝撃を受ける。彼はブログに「自分がその病気になる前にその病気を支援する行動を起こすこともできる。ぼくはとてもラッキーだ。何十年も前から心の準備をしているってことだ」と書いた。
個人の遺伝子を調べてわかることはどういう病気にかかりやすいかの統計的なリスクの情報であり、実際に病気になるかどうかは環境因が大きくてわからない。できることは自分の遺伝的な傾向から生活習慣を変えることなのだがその内容は例えば、タバコをやめる、バランスの良い適量の食事をとる、適度な運動を心がける、規則正しい生活をする・・・と実はゲノム検査をしなくてもアドバイスの内容は変わらない。実際のリスクを意識することが行動を変えるきっかけになるかどうかと言う違いのようだ。
一方で病気になった際の薬の選択ではゲノム情報は有益である。薬の機能はある生理的な反応を助けたり、抑えたりするのだが生理的な反応の設計図は遺伝子に書かれている。そのため薬の効果や副作用の個人差はゲノム情報を知ることで効果的になり効果が薄く、副作用ばかりが大きい治療を避けることができるようになる。
遺伝子の病気の代表ががんだ。傷ができときに修復するために細胞増殖を進める信号や抑える信号があり通常は遺伝子によりこの信号のオンオフが制御されている。細胞分裂の旅に遺伝子はコピーされるのだが実は毎日ミスコピーは起こっているが、DNAには修復機能があり問題にならない。分裂を繰り返すとだんだんと修復されない遺伝子が増えて行き中には細胞増殖の信号を出しっぱなしにする遺伝子がある、あるいは抑制する信号がでない場合も。つまりアクセル踏みっぱなしやブレーキが無い細胞があり増殖を繰り返すと腫瘍になり最後にがん化する。たぶんがんの転移と言うのはこの壊れた情報を持つ遺伝子が別の組織中に引っ越しすることだ。
以前に読んだ立花隆の「がん生と死の謎に挑む」ではがんは治らない病気だったが特定の遺伝子と薬の組み合わせでは治療が可能なケースが増えてきている。他の病気も含めてパーソナル医療の時代が始まろうとしているようだ。しかし癌のリスクを高める点で喫煙に匹敵する遺伝的な因子は見つかっていないということからは遺伝的な要因以上に環境因や生活習慣の重要性が高い。
原題は「The Language of Life」内容的にはこちらがあってると思う。しかしインパクトを考えると邦題もまあいいんじゃないか。今年の100冊目は遺伝子医療の入門書でした。
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ヒトをヒトたらしめているのは、DNAにほかならない。そして我々は、自分たちのDNAの配列情報を知った、初めての生物種である。未来が記述された指示書とでも言うべきゲノムを、自分自身が知るということは、どのような変革をもたらすのか?本書は国際ヒトゲノムプロジェクトを率いたトップ・サイエンティストによる遺伝子医療の最前線をレポートした一冊。まだ先の話だと思っていた遺伝子医療は既に始まっており、我々は、これまでの常識を覆す医療革命の時代へと突入しているのだ。
◆本書の目次
序章 もう、知らないではすまされない
1章 未来はとっくにはじまっている
2章 遺伝子のエラーがあなたに出るとき
3章 あなたの秘密を知るときがきた?
4章 癌はパーソナルな病気である
5章 人種と遺伝子
6章 感染症と遺伝子
7章 脳と遺伝子
8章 老化と遺伝子
9章 あなたの遺伝子にふさわしい薬をふさわしい量で
10章 一人ひとりが主役の未来へ
DNAの配列情報は、人種によって驚くほど似ているという。ヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系の人びとのDNA配列を比べてみても1000文字に4文字程度の違いしかないのである。そしてこのDNA、どういう運命のいたずらか、ミススペルとも言うべきエラーをたびたび引き起こす。それが癌をはじめとする、さまざまな病となるのである。
このDNAの解明によってもたらされる変化は甚大だ。本書では、世界中の情報アクセスに革命をもたらせた有名企業の創業者によるエピソードが紹介されている。彼は自分の遺伝子検査を行ったところ80歳までにパーキンソン病になる確率が74%と診断された。当人は、その可能性を少しでも減らすような暮らし方を選べると前向きに捉えていたが、皆が皆このような受け入れ方をすることができるのだろうか?
もとい、この種の情報を知りたくないという人もいるだろう。ちょっと早めの癌告知のようなことをされて、誰もが前向きに生きることができるのかどうか。多くの人にとってその知りたい度は下記のような方程式であらわすことができるそうだ。
知りたい度=リスク×負担×介入
そのほかにも、問題は多岐にわたる。例えば、個人情報を管理するセキュリティの問題。遺伝情報による差別の問題、保険料の概念はどのように変化するのか。また、遺伝子による特許を取得している企業もあり、その是非が問われている。
その一つ一つの問題や限界を慎重に提示しながらも、本書の姿勢はどこまでもポジティブである。間違いなく言えるのは、時代はすでに動き始めているということだ。我々は自分の体の中に埋め込まれたタイムカプセルを、開ける時が来たのだ。その読み方を学び、人生に活かす方法も、ひょっとするとDNAに記述されていた情報なのかもしれない。
運命づけられた受動的なものなのか、能動的に接することができるものなのか、病気や死への新たな向き合い方を考えさせられる一冊である。
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バイオインフォの先生が勧めていたので、読んでみた。
コリンズさんはとても説明上手である、専門的な話も、具体例やたとえ話をうまく使って説明してくれるので、すらすら読めた。
DNAの個人間の差が、いろんな病気に対する発症の差になったり、薬の効きづらさに関わっている事を知った。
それが、わかる時代がやってくるときあなたはそれを知りたいと思うか。(これにはBRI方程式 [知りたい度=リスク×負担×介入] が目安となるらしい)
今後遺伝子パーソナル医療の時代がやってくることをヒシヒシと感じた。そして、遺伝病が自分とは無関係ではないことも。
「ヒトはみなミュータント(変異種)である。」
これも、言われないとなかなか気づかない。
自分は普通だ。スタンダードだ。と思い込んでしまっている。
あと、衝撃的だったのは日本とアメリカの医療に対する個人の価値観の差。これを読む限りアメリカでは個々人の「リスク管理」の意識がかなり定着しているように感じた。
一方日本では、そういう「リスクコントロール」の精神がまだそこまで育っていないのではないだろうか。(と思う)
機会があれば、リスクについての本を読んでみたいと思った。
遺伝的病気のリスクを考えるには、まずは家族の病気を調べるのが、現在でもかなり有力な方法らしい。おそるおそるだが、やってみたいと思う。
(現在日本人の1/2がガンにかかり、1/3がガンで亡くなるらしい!!)
個人のDNAを利用した医療には、大きな倫理的問題も存在する。
が、それを克服して、ガンなどの病気も解決に向かうことを信じたい。
機会があれば、リスクについての本を読んでみたいと思った。
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ヒトゲノム解読から10年、ゲノム医療、個別化医療を理解する上で最良の名著。コリンズ著。医学者・基礎研究者とも必読であろう。
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ものすごくおもしろい!そしてとってもわかりやすいところがすごい!
たくさんの実例を交えて書いてあるから小さいストーリーがいっぱい入っている感じで読みやすいし、すべて医者側からじゃなく患者側から見てわかりやすい書き方になっている。
この本を読んで、自分の家族の病歴を自分が把握してる範囲で書いてみたりした。民間の遺伝子診断も受けてみてもいいなぁ。
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バイオブームからはや10年。遺伝子によりあら揺る病気が解明されるとされたがそれは進まず。しかし、現在の遺伝子治療はそれなり進んでおり、ゲノムと病気が乳がんのように対応するものであれば検査で病気になる可能性が分かるようになってきている。
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題名の印象より、内容はある個人やその家族に起こった病気を事例中心で、読みやすい。 家族歴という、意外に簡単に作れるもので、自身の病気に対する対応策などを考えるきっかけにもなるなど身近な役立つ情報も多い。
遺伝子医療ということで、山中教授の成果にも触れられていたりする所も身近に感じて読みやすい。