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文庫

紙の本

ビブリア古書堂の事件手帖 1−1 栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

著者 三上 延 (著)

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。...

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ビブリア古書堂の事件手帖 1−1 栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

税込 715 6pt

ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

税込 649 5pt

ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

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商品説明

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

 鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。
 だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。
 これは“古書と秘密”の物語。【商品解説】

収録作品一覧

夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店) 12−87
小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫) 89−165
ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫) 167−216

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著者/著名人のレビュー

古書をテーマにした本...

ジュンク堂

古書をテーマにした本好きにはたまらないミステリ。
この物語の世界に漂う空気感がとても魅力的です!!

書店員レビュー

MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店

存在自体見過ごしてし...

MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん

存在自体見過ごしてしまう古本屋で、
高校時代一度だけ見かけた年上で美人な店員の姿・・・
 6年後、ひょんな事からその彼女と出会い
その古本屋で働く事になった五浦くんは、店主となった栞子さんと
店に持ちこまれた本と、その持ち主たちにまつわる謎を解いていく・・・

 章題や作中に出てくる本は実在する本ですが
残念ながらほとんどが絶版になっているので
古本屋・ネット・図書館で探すしかないのですが
無いとなると欲しくなる
興味が出たら読みたくなるのが
人間のサガ・・・

 例えば『生ける屍』は○万円!!!
もうびっくりですよ!!!

 古本の方はございませんが『ビブリア古書堂』はございますので
興味をもたれたらご一読を!!!


   文庫 阿部

みんなのレビュー2,204件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

面白い以上に、嬉しくさえなる一冊

2011/06/03 15:57

14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

こういう斬新な切り口、テーマを持った作品を読むと、本を読むことが好きで本当に良かったなぁと嬉しくなってしまう。ページを繰りながら、「考えよったなぁw」と、思わずニヤニヤしてしまったりする。まぁなにせ一言、面白かった!
まずテーマ。古書にはもちろんその中に物語があるが、新品とは違って、人から人へと渡って行った、その物語があるという。作品への思い、渡す人への思いを重ね重ねて、古書は人から人へと渡っていく。その部分を題材にして、紡いだのが本作品なのだ。いやもうなるほどなぁと、感心さえしてしまった。そしてそこから紡ぎだされるのは、決して殺人事件とかのいやな匂いのする物ではなく、とてもヒューマンでぐっと来る物ばかり。古書がその姿から語る物語は、そうでなくてはならない。
それと主人公の一人である、五浦大輔という青年の設定も面白い。いかつい体つきをしながらも本が大好きなのだけれど、幼いころのトラウマで活字を読むことが出来ないというのだ。その青年が「ビブリア古書堂」の若く美しい店主、篠川栞子に出会うのだが。この店主、人見知りがひどくてほとんどまともに話せない。ところが本の事になると、とたんに饒舌になりいくらでも話してしまう。それが人に疎んじられて、また人見知りになってしまう。とここで、需要と供給が一致するというか、活字が読めない本好きの大輔と、本の事をいくらでも話したい栞子は気が合うようになり、ケガで入院中の栞子に代わって、大輔がビブリア古書堂を切り盛りするようになる。
また物語構成も非常に好感触。最初に書いたような「古書にまつわる人間物語」が4編ほど納められた短編集であるのだけど、多少オムニバスっぽい雰囲気を漂わせつつ進んでいく感じが楽しい。そしてまた、最初の物語でそっと残された懸案が、最後の最後にずば!っと提示される。それぞれの話を楽しみながら、最後に「おお、そう来たか!」とこれまた楽しかった。
私的に終わり方もとても好き。二人が急接近するでもなく、終ってしまうでもなく。物語の続きを感じさせる終わり方と言うか、ほのかに未来を感じて閉幕。最後に本を閉じて「はぁ満腹!ごっそさまでした!」という気分w。
エログロもバイオレンスもなく、逆に楽しみながらアカデミックな知識も得られる。これぞ老若男女、誰にでもお勧めできる一冊だと思う。…これシリーズ化しないかな、ぜひ続きが読んでみたい物である。

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紙の本

愁いを含んで、ほのかに甘く

2012/01/11 18:20

9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yosh - この投稿者のレビュー一覧を見る

 北鎌倉にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。この古書店のうら若き主篠川栞子は日頃は極度の人見知りであるのに、こと書物に関すると人格が変わったようにその並はずれた知識と洞察力を惜しみなく披露し周囲の人間を瞠目させる。そんな栞子と、ひょんなことで店で働く事になった青年五浦大輔の二人が、古本にまつわる謎を解き明かしていく連作ミステリー。
 『謎解きはディナーの後で』の大成功は、主役の「ホームズ&ワトソン」を超毒舌執事&大富豪令嬢という異色の組み合わせにし、そこに安楽椅子探偵の興趣を上手く盛り込んだ着想に因るところが大きかっただろう。筆者も充分楽しませてもらったが、若干不満だったのは、謎解きより主役キャラに頼り過ぎという感がなくはなかったことだ。その点こちらの「ホームズ&ワトソン」は、主役キャラ設定は地味目だが、古書にかんする雑学蘊蓄が本好きのツボを刺激し、加えて栞子の推理が実に鮮やかである。また彼女と大輔の関係も、慎ましやかというか今時古風というか日本的ストイシズムの典型で、これまた悪くない。
 著者は古書店で働いていた経歴があり、稀覯本についても相当の知識の持ち主と言う。幾らでもマニアックかつディープなネタを駆使できるだろうにそこは抑え気味にして、本の背後にある人間ドラマの方を丁寧に描くさじ加減が絶妙である。あと上手いなと唸ったのは、本書収録の四篇が微妙にリンクしていること。一篇一篇読み進んでいくうち、越してきたばかりの近所に知り合いが増えるかのように、一人一人馴染の顔が増えていく。文字通り「安楽椅子」の真相を冒頭からずっと伏せておき、最後にそれを謎解きの核に据えるだけでなく、音楽で言うとコーダまで付け加えてくれて実にいい爽やかな余韻が残る。
 上品な和菓子のような、本好きにはたまらぬ佳品。

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紙の本

大人向けライトノベル。角川新レーベルの肝いり作品。

2018/11/07 22:35

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

知らない出版社だったので検索したら、角川だった。
HPでは、ライトノベルで育った人を対象に立ち上げた
新レーベルとあった。その中でも、この作品は別格扱いの気がする。
書評にもたびたび登場しているし、本屋に行くと平積みだ。
しかも、つい先日シリーズ第二弾が発売された。
たった半年だというのに、随分回転が速い。

ライトノベルは、少し前から気になっていた。
本屋で結構なスペースがある。
それに、なんといっても冲方丁さんの存在が大きい。
直木賞の候補になったことで、興味をそそられた。

幾度かライトノベルのコーナーでちら見をしたのだが、
どうもピンとこない。SFらしきものや、陰陽師とか魔法などの
作品が目につく。私にとっては、それは漫画で楽しむ世界なので、
申し訳ないけれど手に取るのをためらっていた。
そこにこの作品が現れた。

表紙は、ビブリア古書堂の店主である栞子さん。
若くて清楚な感じがする人だ。文中の雰囲気にもあっている。
これは栞子さんが安楽椅子探偵役となって、謎を解決していく物語。
いずれも、持ち込まれた古書をとっかかりに展開していく。

古書を題材にして、いろいろな秘密が隠せることに、まず驚いた。
栞子さんのワトソン役は五浦。
ひょんなことから古書堂を手伝うことになる。
五浦が手足になりながら、なかなかのコンビぶりをみせる。
本そのものの知識が充分あるからこそ、トリックも楽しいものに
なっているように思う。いくつか見え見えの部分もあるが、
そこは物語の流れの中で特に気にならなかった。

少し否定的なことを書く。実は一点、気になったことがある。
登場人物の描き方が、何だか薄く感じるのである。
話の展開力はあるし、イベントも多いのだが、
なぜか入り込めない。心の動きの描写が少なく感じる。
それは、非日常の部分をあまりこだわらずに
やり過ごすところに、如実に現れている。

私が五浦だったら、自分の生い立ちに話が及んだ時、
二転三転と気持ちの揺れ動きがあると思うのだが。

きっとそれが、大人向けライトノベルの方向性なんだと思う。
本の話をした時に、心理描写みたいなのは面倒くさくていやなんだ、
という人に会ったことがある。その人は、読書好きな方だ。
求めるジャンルが違うというだけのこと。
最近、私が読んできた本の中にも、同じように
エンターテインメント重視の軽い本があるのは気づいていた。

でも、否定しても得るものはない。
自分が好きなジャンルに軸足を置きつつ、いろんな分野を
楽しめばいいんだろうな、と思った次第。
私にとっては少しツボが外れた物語だったが、ライトミステリーとしては
充分楽しい作品である。何かの参考になれば幸いである。

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紙の本

普通のライトノベルだと思います。

2012/02/03 14:38

11人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:桜李 - この投稿者のレビュー一覧を見る

正直なところ、どうしてこんなに人気があるのかわからない。

古書をモチーフにした作品としては「文学少女」の二番煎じが否めないし、ミステリーとしては弱い(というかご都合主義的)。
犯人を走って追いかけ、振り切られそうなところで知り合いが通りかかって~とか、バス停に降り立った人がもしかしたら!?と電話で判断すること、燃やすことで未練を断ち切り~とか。
実は目が・・・?なところは洞察力というより、書店員はそんな疑心暗鬼な目でお客を見てるの?など色々都合が良すぎるからか、否定的に見えてしまう。
古書に対する薀蓄も少ない。

昨年本屋大賞を受賞した謎解きと同じ安楽椅子探偵スタイル。読みやすさと、本をモチーフにしていることが決め手だろうか?・・・と否定はするものの、面白くないわけでは決して無い。
ただ、ごく普通のライトノベルだと思う。

本屋大賞候補ということで期待しすぎたのもあるかもしれない。
さっくり読むには丁度良い。表紙もきれい。
栞子さんと、大輔くんの微笑ましい関係や、古書店にまつわる日常の出来事をゆるりと楽しめる一冊。

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紙の本

登場する古書がナカナカ良いです。

2012/02/08 00:54

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る

一気読みマチガイなしです。文体はドライで読みやすく、展開にもドロドロしたところがないので、とても爽やかな読後感です。大人気シリーズながら、若者向きのイメージがありますが、大人が読んでも面白いですよ。
古書がたくさん登場しますが、特にマニアックなストーリー展開ではなく、扱う題材は身近なものばかり。しかし謎解き部分にはサービス満載、北村薫のライトなミステリが好きな方など、はまるのでは、と思います。
個人的に嬉しかったのが、登場する古書のセレクトが、なかなか繊細であること。『晩年』の「道化の華」は、太宰ファンにはかなり人気があるのに、一般にはあまり取り上げられない小説なので、少しでも触れられていること、嬉しかったです。

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紙の本

一冊の本が持つ魔力について深く考えさせられる傑作!

2012/01/06 09:30

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ジーナフウガ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この小説には一冊の本への惜しみない愛情と、読書という行為の持つ素晴らしさを広めて行こうとする熱意が、
全四篇の連作短編からなる全体の隅々から感じられる。

その点が、何よりもこの物語の魅力的な筋書きが放つ吸引力を増幅する事に成功している様に思う。
加えて、登場人物の造詣が、主役は勿論の事、脇役に至るまでしっかりしているから

物語の中へと入り込み易いのではないだろうか?それにしても。
主役級2人の対称的な描かれ方は凄い発想力の賜物だと謂わずばなるまい!

恐らく幼少期に激しいトラウマを背負った為に、本を読む行為、いや、活字を追う行為ですら、
身体に異変がもたらされる『体質』の持ち主五浦大輔。普段は極端に人見知りな性格なのに、

古書に関する話題になると、途端に饒舌となる『人格』の持ち主、篠川栞子。
出会い方も一風変わっていた。夏目漱石とサインされた全集中の一冊、

その真贋を見抜いて貰う為に大輔が向かった先は、何と総合病院の一室だった。
そう、栞子は怪我の為、入院していたのだ。ここに病室の名探偵が誕生した!

栞子さんの、謎を解く時の、古書に関係した人物へと向かう深い洞察力の裏には強い人間愛が感じられる。
だからか、自分も取り上げられる古書の質感を片っ端から追体験したくなった。各章を順番に紹介しよう。

大輔のお婆ちゃんの形見、夏目漱石の【それから】。
ホームレスの『せどり屋』志田が唯一肌身放さず所有していた、小山清の【落穂拾ひ】。

坂口という過去に秘密を持つ男の人生を丸ごと、考え方や話し方に至るまで変えた劇的な本。
ヴィノグラードフ・タジミン【論理学入門】。各章の流れは最終章に集約されて行く。

そして、本作品最大の謎、何故にマドンナ栞子さんが入院をする羽目になったのか、
が最終章の太宰治【晩年】の初版本を巡り、明らかに。そして、そこには人間の業について

深く考えさせられる事件が発生していたのだった。古書が放つ人を虜にせずには置かない底知れない魔力。
ラストに近づくに連れての圧倒的な描写には身震いを覚えずにはいられなかった!

続編を読むのも楽しみだ。本好きで読書好きなあなたにこそ読んで欲しい一冊です!!

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紙の本

不思議な不安定さに充ちた物語

2011/12/22 20:54

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を舞台にした、古書をめぐるミステリー。
 
 本の雑誌が選ぶ文庫ベスト10で1位になった等、ラノベというジャンルを超えて2011年を代表するヒット作になった作品。

 で、私が感じたのは<不安定さ>だった。
 妙なめぐり合わせで古書堂で働くことになった主人公に、骨折で入院中の浮世離れした美しい店主。ライトノベルとしていかにもありそうなキャラなのに、扱ってるのは古書で、本にまつわる因縁を店主が安楽椅子探偵よろしくひもといていく。
 それは物語として、とても面白かったのだけど、なんか違和感がぬぐえない。

 で、気づいた。
 部類の本好きとして描かれている店主、栞子さんなんだが、彼女は本を語る時、その出版の経緯を語っても中身は語らない。いや、文章をまるっと覚えていたりするところがあったりするので、中身を語ってないわけじゃない。がそれは本を語ることとは違うだろうと思うのだ。
 それを読んで自分はどう感じたか、どこに共感したか、そういうことが本を語ることじゃないのだろうか。
  
 って、そこに落とし穴があることに気づく。
 確かに栞子さんは「本」を語っていて、作品を語ってはいないのだ。

 そういうところが<不安定>の所以なのかもしれない。
 
 と、古書としてやりとりされると、作者に印税がはいらないことに対する作者のひそかなアンチテーゼであるのかもしれないと思った。
 うん。
 自分を骨折させた相手に対しての栞子さんの潔さというか、ある種の残酷さを見て、そう思った。

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紙の本

メガネッ娘&古書マニア&ミステリの殿堂!?

2011/11/29 09:10

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

小説でいえば大崎梢『配達あかずきん』と漫画でいえば芳崎せいむ『金魚屋古書店』、更にいえばことに男性読者を喜ばせるであろう薄幸の美少女、しかも眼鏡ッ子がヒロインというありそうでおそらく存在し得ない良いとこ取りの設定である。

とはいえ主人公はあくまでも就活中の大学卒青年、五浦君。
幼い頃に本をこよなく愛した祖母の本を勝手に触れた際、手酷くしかられたことがトラウマとなり本を読みたくても読むことの出来ない体質である五浦だったが、その祖母の遺品である夏目漱石全集を鎌倉の片隅にある「ビブリア古書堂」に査定依頼したことから入院中の店主・栞子との交流が始まる。
彼女は酷い人見知りで接客も話すこともままならないが本の知識は京極堂なみに膨大(笑)で、観察力も推理力も人並みはずれている。一度本の話となれば目を光らせ生き生きと話しだすという、これもある意味ツンデレキャラなのだろうか、とにかく魅力的な美少女である。

さて、内容がミステリであるかぎり詳しいことは書くまい・・・といっても推理小説というには分かりやすく予想のつきやすい謎解きなのでミステリーというよりはストーリーを、そして人物関係、本と本に関わって人が人と作り出してきた物語を楽しんでほしいという作品だろう。

まず持ち込まれた五浦の祖母の遺品。ビブリア古書堂を介してこの本を売っていった(本に書名をした)最初の持ち主への想いと、その書名に「夏目漱石」の書名を書き加えた人物、そして全集全てを揃い持っていた祖母の想い。そうしたことが家族で唯一身長の高い主人公の出生と祖母の秘密に繋がっていく。

主人公の出生の秘密が明かされても彼の「本を読みたくても読めない体質」は変わることは無く、それからもビブリア古書堂でのバイトも、栞子との微妙に近い関係も続いていく。
本書にはおそらく今後の主要メンバーとなるであろう人たち、セドリ屋や同業者、本好きの友人?など個性豊かなキャラクターが回を追う毎に登場する。
その登場も、まあ盗難の被害者と加害者でビブリア古書堂に捜索の協力を依頼したのがきっかけという、なんとも印象的な出で立ちだ。

人並みはずれた推理力と膨大な古書の知識で、本のこととなるとたちまち人が変わったように積極的な言動にうつる栞子について、主人公が抱く不安も今後の大きなキーポイントなのだろう。
つまり、よかれと思ってのこととは言え、全てをありのまま伝えること。
自分の思う通りの展開に無意識のうちに導いてしまっていること、その力が彼女にはあるということだ。

推理物としては分かりやすいし読み応えという意味では薄いかもしれない・・・がなんにせよ、これはかなり面白い!と古書好き本好きキャラ好きの私としてはいわざるをえない。

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紙の本

書を愛する人々を見つめると、自らの人生が見えてくることを教えてくれる書

2011/11/04 21:30

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 俺は大学を出ても就職口が決まらない。あるきっかけでビブリア古書堂という古本屋の臨時雇いとして働き始める。店主の栞子さんは足の骨折で入院中。客が持ち込む古書の根積りをしてもらうために病室に通う日々を送るうちに、栞子さんと俺は奇妙な客たちのかかえる事情を見つめていくことになっていく…。

 本にまつわるミステリー小説と聞かされたら手にしないわけにはいきません。
 梶山季之『せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)』、北村薫『六の宮の姫君 (創元推理文庫)』大崎梢『配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)』と、書籍がはらむ、時にささやかな秘密や、時に壮大な企みを解き明かす物語は、読書を愛する者にはたまらない興奮を与えてくれるものです。

 この『ビブリア古書堂』は4つの中短編を収めています。
 亡くなった祖母が持っていた『漱石全集・新書版』(岩波書店)が明らかにする、秘めた恋。
 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)をめぐる高校生の淡く苦い恋。
 ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)を売りたいという初老の夫と、それを阻止しようとする年の離れた妻の夫婦愛。
 太宰治『晩年』(砂子屋書房)の初版本を追い求める男の歪んだ愛。
 こうした4つの物語を読むと見えてくるのは、読書を愛するということは、とどのつまりその書に刻まれた物語に重なる自らの人生を愛することに等しいということ。様々な年齢層のお客たちが人生に抱えるものは、人生の半分が過ぎたこの私の経て来たものと多くが重なります。
 読書の喜びとは書の中に自らを見つけることだ、という言葉を読んだことがありますが、まさにそれを実感させる小説です。

 謎を解き明かしていくのは安楽椅子探偵・栞子と助手兼記録係的存在の俺。ホームズとワトソン、もしくはジョセフィン・テイの『時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)』のアラン・グラント警部を連想しながら、時の経過を忘れて頁を繰りました。

 4つの事件はわずか1カ月という短期間に起きて、幕を閉じます。
 続編は紡がれないのでしょうか。そうだとしたら大変惜しいと思わせる佳品ぞろいです。

 なお、最後に一つだけ補足をします。
 ここに収められた中短編は2010年が舞台です。第2編は新潮文庫に限られたある特徴が鍵となっていますが、その特徴は今年2011年に星海社文庫が登場したために、新潮文庫特有のものではなくなったことを追記しておきます。

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紙の本

本好きなら読むべき本。

2012/02/04 21:35

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2012年本屋大賞ノミネート作。
 作者の三上延は私にとって初めての作家。刊行書リストを見ると、がっちがちのファンタジー書いてる人なんですね。
 この本もそうだけど、ファンタジー書いてる人は、しっかりと調べて本を書いてるイメージがある。
 宣伝の仕方等からものっすご本屋大賞獲りそうな予感がします。

 無職の俺がひょんなことから、美人の女店主・栞子さんが営む古本屋で働くことになった。本の話以外は致命的に人見知りな彼女の元で働く内に、古本にまつわる怪しい事件が次々と舞い込んできて…。

 タイトルの一部を見て、表紙を見ただけだったので、内容に少し驚く。これミステリなんですね、しかも今のところ安楽椅子探偵ものの。なぜ気づかなかった俺。
 そして天然の人見知り栞子さんもすごく頭の切れる人だとは二重の驚き。表紙見ただけだと冷静沈着なイメージがあるので、ある意味表紙通りだと言うべきか。
 「本屋さん」が好きそうな話。

 本書の中身は全5編。
 1編毎にテーマとなる古本が出てきて、その物語と奇妙に絶妙にリンクしながら事件が語られていきます。
 読んだことあればなおさら共感できますが、そうでなくても認知度が低そうな古本については、それなりの救済措置があるので、読書の障害になることはありません。

 第1話で主人公・大輔の出生の秘密が夏目漱石の『それから』に交えて語られる。
 この導入部こそがこのシリーズの始まりであり、大輔が栞子さんと出会うきっかけともなるものなのだが、話が巧く作られていて引き込まれた。
 読後に、事件の背景と『それから』を照らし合わせてみると、なるほど良く出来ているなあという印象が強くなる。
 私自身『それから』をおぼろげに覚えている程度の知識だったが、十分に楽しめる。

 また、関係ないかもしれないが、「栞子」という妙に安直なネーミングが持つ記号性と、「大輔=代助」の置換性に見る記号性が、変にマッチしているように思えて気になって仕方なかった。そういう所に目をつければ、後で出てくる笠井の偽名等も怪しく思えてきて、そういう突っつきたくなるところが多々あった。逆に言えば、そういう批評眼もどきというかなんというか、誰もが持つそういうものを突っつかれているのかもしれない。ラノベというジャンルからあまり気になっても仕方ないところかもしれないが。突っつき突っつかれと訳わからんくて申し訳ない。
 
 どの話も本好きなら喜んで食いつきそうな話だが、良い味出している話ばかりで読むのが楽しかった。
 個人的には三話のしのぶさんの無邪気で奉仕的な愛がぐっと来た。もう、本当に、こういう「頭が良い旦那さんとちょっと頭が弱い奥さん」系に弱い僕には、もうダメなんですよ…。男のエゴとは分かっているが、泣けるもんは泣けるのである。
 一巻なので、ラノベの法則通り、これ一冊で終わってもおかしくない終わり方にしてるが、これはどんどこ続きを書いてほしい。
 願わくば、サザエさんばりに物語の進展が無く、ずーっと古本の話ばかりしていてほしい。
 そういう話が一番見たい。ラノベで読みたいのだ。

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紙の本

安楽椅子ミステリ

2011/08/04 21:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る

「本」に関わる謎解きミステリ
「文学少女」安楽椅子バージョンといった感じ
キャラクターもしっかりしていて、謎解きも面白い
若干唐突に感じる部分もあるが良く出来ています

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電子書籍

☆ビブリア古書堂の事件手帖☆

2024/04/14 17:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る

【夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)】
五浦大輔は、幼い頃、本好きの祖母にひどく叱られてから、本を読むことが出来ない体質になっていた。
ある年の8月、1年前に他界した祖母の遺品『漱石全集』の1冊に、夏目漱石のサインがあるのを見つける。サインが本物であるかどうかを調べるため、ビブリア古書堂を訪れるも、店主は不在。店番からは病院へ行くよう言われる。病院にて、女店主の篠川栞子に会うと、栞子は、サインについてある推理をする。
翌日、伯母に会った大輔は、祖母と祖父に関する昔話を聞くうちに、昨日聞いたサインの話の中に自分にも関わる重大な秘密に気付く・・・

【小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)】
大輔がビブリア古書堂で働き出してから3日が経った。
店番となった大輔は、常連と自称する男に万引きを取り押さえてもらう。せどり屋の志田と名乗ったその男は、盗まれた本『落穂拾ひ・聖アンデルセン』を探してもらいたくて来たという。
調べていくと、本を盗んだのは、やはり志田が目撃した女子高校生だったのだが、彼女は、どうして本を盗まなければならなかったのか?

【ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)】
ビブリア古書堂に、古びた文庫本を買い取ってもらいたいと、坂口昌司という初老の男性が現れる。それから暫くして、坂口の妻を名乗る女から電話がかかってきて、その文庫本を売るのを止めてもらえないかという。病院でそのことを栞子に話し、その本を調べてみると、坂口には前科があったことがわかる。そこへ坂口の妻しのぶがやって来て、その本を返して欲しいという・・・

【太宰治『晩年』(砂子屋書房)】
栞子は、2か月前に、何者かに突き落とされた。
大輔は、栞子が入院するに至った秘密を打ち明けられる。事件の原因は、栞子が所持する太宰治の『晩年』。祖父、父と受け継いできた、太宰の署名入りのアンカット本(初版)で、極めて貴重なものだという。文学館の展示に貸し出したことから所持していることが知られ、大庭葉蔵と名乗る男からその本を譲るようしつこく迫られ、ついにある日、夕立の中で石段から突き落とされたという。
栞子は、大輔にレプリカを使って犯人をおびき出そうと言い出すが・・・

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紙の本

☆ビブリア古書堂の事件手帖☆

2024/04/14 17:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る

【夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)】
五浦大輔は、幼い頃、本好きの祖母にひどく叱られてから、本を読むことが出来ない体質になっていた。
ある年の8月、1年前に他界した祖母の遺品『漱石全集』の1冊に、夏目漱石のサインがあるのを見つける。サインが本物であるかどうかを調べるため、ビブリア古書堂を訪れるも、店主は不在。店番からは病院へ行くよう言われる。病院にて、女店主の篠川栞子に会うと、栞子は、サインについてある推理をする。
翌日、伯母に会った大輔は、祖母と祖父に関する昔話を聞くうちに、昨日聞いたサインの話の中に自分にも関わる重大な秘密に気付く・・・

【小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)】
大輔がビブリア古書堂で働き出してから3日が経った。
店番となった大輔は、常連と自称する男に万引きを取り押さえてもらう。せどり屋の志田と名乗ったその男は、盗まれた本『落穂拾ひ・聖アンデルセン』を探してもらいたくて来たという。
調べていくと、本を盗んだのは、やはり志田が目撃した女子高校生だったのだが、彼女は、どうして本を盗まなければならなかったのか?

【ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)】
ビブリア古書堂に、古びた文庫本を買い取ってもらいたいと、坂口昌司という初老の男性が現れる。それから暫くして、坂口の妻を名乗る女から電話がかかってきて、その文庫本を売るのを止めてもらえないかという。病院でそのことを栞子に話し、その本を調べてみると、坂口には前科があったことがわかる。そこへ坂口の妻しのぶがやって来て、その本を返して欲しいという・・・

【太宰治『晩年』(砂子屋書房)】
栞子は、2か月前に、何者かに突き落とされた。
大輔は、栞子が入院するに至った秘密を打ち明けられる。事件の原因は、栞子が所持する太宰治の『晩年』。祖父、父と受け継いできた、太宰の署名入りのアンカット本(初版)で、極めて貴重なものだという。文学館の展示に貸し出したことから所持していることが知られ、大庭葉蔵と名乗る男からその本を譲るようしつこく迫られ、ついにある日、夕立の中で石段から突き落とされたという。
栞子は、大輔にレプリカを使って犯人をおびき出そうと言い出すが・・・

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電子書籍

新感覚のミステリー

2024/03/11 14:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うめのか - この投稿者のレビュー一覧を見る

一部ネタバレありのレビューです。
ページをめくる手が止まらず、読んでいてミステリー要素以外でも面白いと思えるような本です。あまり本を読まない人でも読みやすい作品だと思います。また、栞子さんが本を通じて謎を解決するところがよかったです。新感覚のミステリーだと思いました。

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電子書籍

推理モノだが

2021/02/13 11:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

かるーい恋愛モノとも言えます。何よりも、主人公二人が魅力的だし、、特にヒロイン栞子をめぐる人間関係が、どの人も個性的なんだけど、作者の筆力なのでしょうが、人物かき分けが出来ているので読みやすい!その中に、謎が散りばめてあって……続きが楽しみになります

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