- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.2
- 出版社: 夏葉社
- サイズ:21cm/71p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-904816-02-8
紙の本
関口良雄さんを憶う 復刻版
尾崎一雄、上林暁、萩原葉子といった作家や、古本屋・山王書房をよく訪れた客や友人たちが、店主の関口良雄との思い出を綴った小冊子を復刻。当時の空気をそのまま封印したかのような...
関口良雄さんを憶う 復刻版
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商品説明
尾崎一雄、上林暁、萩原葉子といった作家や、古本屋・山王書房をよく訪れた客や友人たちが、店主の関口良雄との思い出を綴った小冊子を復刻。当時の空気をそのまま封印したかのような、なつかしい、愛情のこもった一冊。〔初版:私家版 1978年刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
これぞ復刊!「関口良雄さんを憶う」の喜び!!
2011/05/16 13:04
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕自身bk1でも書評を書いた「昔日の客」、その著者関口良雄さんが
亡くなったあとに、尾崎一雄、山高登両氏を中心に作られた追悼の一冊
だ。一冊と言っても70ページほどの小冊子。しかしながら「昔日の客」
の読者にとってこれほどうれしいものはない。これこそ本当の「復刊」
じゃないだろうか。出版元である夏葉社にパチパチパチと大拍手を送り
たい。
さて、この追悼集、有名無名の26人が大森の古書店の店主であった関
口さんを「憶う」文章を書いている。最後には息子さんの「父の思い出」
という一文と妻洋子さんの「御礼」が入る。ひとつひとつにはあえて触
れないが、これを読むと関口さんという人に無性に会いたくなってくる。
表紙に写真があるが、もっといろんな顔を見たくなる。プロはだしの俳
句をさらに読みたくなってくる。大森山王書房の店主は、おもしろくて
おかしくて、深くて優しくて魅力いっぱいの人だったと確信できる。ヘ
ンなことを言うが、ここに文章を寄せた人々は関口さんの死を惜しんで
はいるけれど悲しんではいないような気がする。死んでも彼はずっと一
人一人の心の中に生きている。思い出せばポッと灯りがともるようにそ
こにいる。関口良雄というのはそういう人だったのではないか。
「昔日の客」とあわせてこれを読むことは本好き、書店好き、古本好
きにとってはまさに幸せそのものである。