「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
人はなぜ、日々の仕事や生活に必要なものではない、専門的で高尚な知識を吸収しようと思うのだろうか? 「おたく」という斬り口からの知識人論、読書人論、学問論をまとめ、「教養再構築の工程案」を提示する。〔幻冬舎 2000年刊の改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
著者/著名人のレビュー
世の「哲学」「思想」...
ジュンク堂
世の「哲学」「思想」「教養」が唱えるのは、決して「主義主張」ではなく、奉じた本人の人生の大事が関わる場面でも役に立たない「趣味主張」である。それらは、「世間」共同体中心のこの国では生きにくい人々が逃げこんで引きこもる「今一つの世界」なのだ。
だが一方、生き死にの指針を希求する人々、「自分探し」をしたい人々は、たしかに実在する。「知識人」と呼ばれる「逃亡奴隷」がそれに応えるためには、どうしたらよいか?
まず自身が「思想」や「哲学」を必要としてしまった初発の動機をしっかり自覚し、そうした顧客に応えるために、知を育んでゆく必要がある。そうして、需要と供給がかみあったところで知の価値が決定される自由市場を構築する他ない。そのためには、医学や法学における民間開業医や弁護士のように臨床を受け持つ職種、顧客の問いがまずあって、持ち込まれた問題、欲求に応えるかたちで仕事を始める「開業知識人」とでもいうべき職種が、「哲学」「思想」「教養」にあったならば……、と浅羽通明は夢想する。
書店が、そのような「知の臨床現場」であり得たなら……、とぼくは夢想する。