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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.4
- 出版社: NHK出版
- サイズ:20cm/451,10p 図版32p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-14-081473-4
紙の本
乾燥標本収蔵1号室 大英自然史博物館迷宮への招待
著者 リチャード・フォーティ (著),渡辺 政隆 (訳),野中 香方子 (訳)
世界最大級の大英自然史博物館には、ここでしか通用しない大原則がある。古生物学の世界的権威が、30年間を過ごした古巣の素顔と、そこに生息する浮世離れした住人たちの姿を、軽妙...
乾燥標本収蔵1号室 大英自然史博物館迷宮への招待
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商品説明
世界最大級の大英自然史博物館には、ここでしか通用しない大原則がある。古生物学の世界的権威が、30年間を過ごした古巣の素顔と、そこに生息する浮世離れした住人たちの姿を、軽妙な語り口で綴る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
リチャード・フォーティ
- 略歴
- 〈リチャード・フォーティ〉1946年生まれ。古生物学者。長年勤めた大英自然史博物館古無脊椎動物部門主席研究員を2006年に退任。英国古生物学会会長、ロンドン地質学会会長などを歴任。著書に「三葉虫の謎」など。
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書店員レビュー
三葉虫研究の古生物学...
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
三葉虫研究の古生物学者として有名なリチャードフォーティの最新刊は、
著者の職場である大英自然史博物館の裏話。
研究者の裏話という点で、『ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)(下)』〈岩波現代文庫〉を思わせます。
ユーモアたっぷりで、好きなことを仕事にするって、素晴らしい!と思わせる爽やかさが共通しており、読み味すっきり。
しかし、ここまで、変わった人たちと一緒に仕事をするというのも大変そう、、。
理工書担当
本書の舞台である大英...
ジュンク堂書店大阪本店さん
本書の舞台である大英自然史博物館は世界最大級の規模を誇る。その収蔵品は展示室に収まりきらず、入場者の立ち入れぬ奥の奥まで続いてゆく。そこにある収蔵品は地球上から集合した生物そのものであり、あるものは骨であり、またあるものは歯牙であり、化石であり、ホルマリン漬けである。そして、これらの収蔵品を厳重に整理、保存、研究することに生涯をかける異能の学芸員らの部屋もそこにはある。
長年この博物館で学芸員として勤めた筆者ですら知らない部屋があり、会った事もない同僚がいる。その同僚らは互いの名誉をかけ論文を書き競い、新種発見のいかさまに関わり、ネッシー騒動に巻き込まれてゆく。
本書は歴史と事件ある博物館の案内書である。この本を読むにあたって博士の論文を読むが如き自然科学の知識は必要としない。好奇心から迷い込んだ入場者の気持ちで読むのが良いだろう。
大阪本店 人文田中
「生命40億年全史...
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店さん
「生命40億年全史」「三葉虫の謎」のリチャード・フォーティが自ら勤めた大英自然史博物館(大英博物館の自然史部門が19世紀に分離独立したもの)の内情を綴ったものである。
扱っている様々な珍品に負けず劣らず研究者・マニアの奇人ぶりが期待を裏切らぬ。恐竜の尻尾の骨がよく盗まれるから補充するスペアが一箱分あるなんて可愛いうちで、来る度貝のコレクションが減るので立入禁止になった研究家や鳥の卵をパンストに入れて持ち去ろうとした不心得者(しかもその前に電力施設から銅を盗み損ねて負傷し車椅子で来館!)などの馬鹿者から、ネッシーやピルトダウン事件など黒歴史まで満載である。
後半は植物、虫、石など項目ごとのエピソードになるが、やはり前半部分が読み応えがある。博物館内の異世界に対する著者の姿勢に共感する。研究の為といいながら自身らの妄想や差別意識がそのまま具現化した収蔵室こそ、普段澄ました人間の本質を覗き込むものに他ならぬからである。世界の発見といいながら人間の見たいものが見たいように並ぶわけである。脅威の世界とは人間そのものであろう。 MJ梅田店 黒書店員 D
紙の本
博物館を支え、築いてきた人たちのエピソード
2021/06/01 22:00
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投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと読みたかった一冊。
元学芸員が語る、大英自然史博物館の知られざるエピソード集。
三葉虫が専門の著者。収蔵庫を舞台に繰り広げられたアカデミックな標本以外の珍品噺も収録されている。この本は、博物館の伝統を築き上げた人々の歴史と数々の逸話の標本箱でもある