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商品説明
スウェーデンの劇作家ストリンドベリによる代表傑作戯曲集。「父」「令嬢ジュリー/付序文」「ダマスカスへ 第1部」「罪また罪」など、絶えず変貌する魂の遍歴を刻みつけた6編を収録。作品解説付き。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
父 | 毛利三彌 訳 | 7−54 |
---|---|---|
令嬢ジュリー | 千田是也 訳 | 55−108 |
ダマスカスへ 第1部 | 岩淵達治 訳 | 109−191 |
著者紹介
ストリンドベリ
- 略歴
- 〈ストリンドベリ〉1849〜1912年。スウェーデンの劇作家・小説家。「復活祭」などの戯曲や、「赤い部屋」などの小説がある。
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書店員レビュー
ストリンドベリはイプ...
ジュンク堂書店吉祥寺店さん
ストリンドベリはイプセンと時代を同じくするスウェーデンの劇作家です。
しかし、零落貴族の父・女中の子・夫婦仲不和・錬金術・自殺未遂・阿片、こういう文字を年譜に見ると、
イプセンとは対極の「精神を病まざるを得なかった」芸術家、という印象を拒めません。
自然主義作家にカテゴライズされるようですが、
それ以上に只事ではない危険な作品群というのが、実感です。
世間体の化けの皮の剥がしすぎ・心理の抉りすぎ・憎悪に転じた愛情の数々にため息も哀しさ帯びます。
著者から多大な影響をうけた芥川や太宰に、自殺した孤独者、という印象を超えて「人間愛」を見た読者は、
ニーチェからの多大な影響が見られるこの作家もお好みなのではないでしょうか。
1ページで放り出すか、涙さえ滲むか、読み手を選びますが、
「逆説」のまたの名を「発見」と呼んだ著者がそれ自身であるように、
世に出たことは大変意義深いものだったと思います。
破滅に向かってゴーイングマイウェイなこの作家の本を新装復刊に踏み切った白水社さま、ステキ。
こういう読書(毒書?)もたま~~~には良いものですよ。芥川好き必読!
文庫担当 渡辺