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サイバネティックス 動物と機械における制御と通信 (岩波文庫)
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紙の本
今こそ知られるべき本
2020/09/04 15:35
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たんじー - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代社会を根底で支える重要な理論を創ったウィーナー博士の名著。技術の導入によってその仕事の従事者が価値を失い、そこに従事するしかない者が困窮する懸念を訴えつつ、自身がそれらを推進する側である事に自己批判を交えてささやかな抵抗を試みる下りは、著者の科学者としての良心を感じる。本書内容は多分野の知識を総合的にまとめ上げただけあって理論の概要を理解するのにかなり時間が掛かるが、理解を深めれば深める程サイバネティックスが何故これほどまでに社会に影響を与えたかよく分かる。
個人的には、労働と搾取、技術導入による社会に与える影響を大局的に論じる用意が労働組合幹部に無い云々、という短い文だけでも読む価値があり買ってよかったと思っている。もう下手な経済学の本より指摘が的確じゃないか!と読んだ私は感動した。