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紙の本
定本夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル 下 (河出文庫)
著者 佐々木 中 (著)
〔「夜戦と永遠」(以文社 2008年刊)の改題,補論「この執拗な犬ども」を付す〕【「TRC MARC」の商品解説】
定本夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル 下 (河出文庫)
定本 夜戦と永遠 下 フーコ・ラカン・ルジャンドル
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著者紹介
佐々木 中
- 略歴
- 1973年青森県生。哲学者・理論宗教学者・作家。東京大学文学部卒業、同博士課程修了、博士(文学)。主な著書に『定本 夜戦と永遠』(上・下)『切りとれ、あの祈る手を』『九夏前夜』『踊れわれわれの夜を、そして世界に朝を迎えよ』他多数。
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紙の本
佐々木中氏による、難解ではあるのですが、思想的に刺激される書です!
2020/06/02 09:48
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、哲学者、佐々木中氏によって著されたジャック・ラカンの想像界と象徴界という二つの概念理解において、ピエール・ルジャンドルの洞察を辿り、さらにミシェル・フーコーの思索の森へとたどり着いていく思想の哲学書です。河出文庫からは上下2巻が刊行されており、同書はその下巻で、フーコーの思索から始まります。フーコーは今ではおなじみとなっている規律権力や生権力の叙述を経て、ネオリベラリズムが推進するマネージメント原理主義の統治性を完膚なきまでに分析し尽くしてみせた人物です。その末に、「装置」や「ダイアグラム」という概念を遺しました。それもまた必ずしも理解しやすいものではないのですが、著者によれば、それはルジャンドルが提起した「モンタージュ」を賭けた歴史的賭場において出現する「第三者」と相通じるものではないかということのようです。著者はそのようなダイアグラムや装置こそがマネージメント原理主義に対抗しうる戦いを有効ならしめると力説しています。なかなか難解な書ですが、読み応え十分です!