紙の本
「断捨離」はつづくよ、どこまでも
2011/12/20 08:10
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
我が家では今年(2011年)の初め、ちょっとした「断捨離」ブームでした。
出てくるわ、出てくるわ、食器に衣料、見ないままのカセットテープ、何かの景品・・・。あっというまにゴミ袋が山のように。これですっきり。生活も変わった、はずでした。
それから、一年。あれ? いつの間に、こんなモノが。こんなところにコレあったかな、状態です。
空いた空間に入り込む新参モノたち。絞り込んだはずなのに、増殖するモノたち。
気がつけば、誰も「断捨離」なんて言わなくなっていました。
では、我が家では何がいけなかったのか。
まずは、「断捨離」の「断」ができていないのです。「断」とは、「買い物を吟味」したり「要らないモノは貰わない」だったりすることですが、これができていない。
でも、「断捨離」は節約術ではないのですべてを断ち切ることではありません。新しく増えたものと入れ替えることが重要になります。つまり、「ガラクタを捨てる」であったり「お気に入りに絞る」といった、「捨」が伴っていないのです。
「断捨離」の「断」も「捨」もできないとなれば、元の生活に戻ってしまうのも当たり前。そうなれば、「ご機嫌な状態」になる「離」なんてとても実現できません。
一口に「断捨離」といっても、その実、「断」と「捨」の繰り返しなのです。それが実現して、初めて「離」が達成できるのです。
本書でいう「俯瞰力」とは、この「離」の状態のことをいいます。
「断捨離」提唱者のやましたひでこさんは「俯瞰力」のことをこう書いています。
「「私」を軸にして空間(全体性)を的確に捉え、深い洞察・高い視点・広い視野へと移行していくことができる力」だと。
モノが増えるのも、モノが捨てられないのも、もしかしたら「私」という軸がしっかりしないからかもしれません。流行に左右されたり、衝動買いをしたり、使わていないものを捨てられないのは、いつの間にか「私」という軸を忘れているせいでしょう。
「断捨離」は単なるブームに終わらせてはいけないのです。「私」というものがあるかぎり、常にそれは続いていくのです。
投稿元:
レビューを見る
前著の「断捨離」を実践編としたら、こちらは思考編か。
断捨離を実践すると、実感できるが、断捨離とは、
ただ物を捨て、減らすということではない。
即、生き方である。
じぶんが、ごきげんでいるためのツールにすぎない。
「モノと向き合うこととは、つまり、自分自身と向き合うこと。
そして、素の自分を取り戻すこと。自分で考え、思い、感じ、
選択・決断していく。」
見えるモノから始まり、見えない人間関係や社会との関係にいたるまで、無意識にまとっていた衣が削がれていき、
自分のスタンスがはっきりと現れてくる。
ぶれのない、美しさ
好きな箇所 ---気にいってこそ、「気」が入る。
自分が慈しみ、愛おしんでいるものは、
対外的な評価や価格がどうであろうと、
自分にとって価値あるモノ。
価値は自分自身が決定する・・・という意気込みが、
結果、セルフイメージ以上の世界に誘ってくれる。
投稿元:
レビューを見る
断捨離本読み続けて数ヶ月。これまた発見。人の断捨離。
ものにあまり執着がない、、、私。かなり断捨離をしたつもり。
「断つ」と「絶つ」の違いを人間関係にたとえる。
関係を「断つ」ことと相手を「拒絶」することとは、意味が違う。
断つのはあくまで関係性、拒絶は相手を否定すること。関係は断てど、その人自体を否定したわけではない。ということ。
関係を続けていくことに意図的、客観的でありたい。・・・・・・・まさしく!!
ここでかなり納得。そして自分が断つことになんだか罪悪感を覚えていたが少しすっきり。そして次。これだ!ワン、ツー、スリー
人との関係の違和感に気づくポイントは、案外簡単。
電話の着信表示を見た瞬間の勘定。
勇んで通話するのか、あるいは一瞬、躊躇があるのか。
こういう時の心の反応は咄嗟なのでウソがない。
目からうろこの数行だ、そう、そうなんだよ。メールが入ったり
着歴見ると「!」となるか「うーん・・・」となるか。
ってことは「うーん・・・」となる人と無理に関係性を続ける必要はないってこと。その人自身を否定してるわけじゃないけど、あくまで自分軸で
考えると、意図的に、あえて、自ら付き合っているわけではないな、と気づく。プラスの感情が芽生えるか、マイナスの感情が顔出すかの違い。
いたってシンプル。
投稿元:
レビューを見る
自分を俯瞰して見る。その力をつけると、ゆるぎない自分が形成される。
断捨離の続編。前作ほどのインパクトはなし。
投稿元:
レビューを見る
断捨離の考え方を人の考え方や生き方にまで広げ、俯瞰力の重要性を説いている。仕事の段取りをするにはまず俯瞰力が必要であると私は思うので、筆者の考えに賛同する。
投稿元:
レビューを見る
なんだか、宗教の本みたいになった。断捨離が眼から鱗だっただけに少し残念。やたら3つに分類してますが、分かりやすくはなかった。
投稿元:
レビューを見る
俯瞰力とは「私」を軸にして空間(全体性)を的確に捉え、深い洞察・高い視点・広い視野へと移行していくことができる力。必要なのは能力ではなくトレーニング。ありのままを見ること。必要なものを、必要なだけ、必要な時、意図的に使いこなせる力。
投稿元:
レビューを見る
家事という日常を整える作業は、社会的な仕事と同等に扱ってしかるべき
完結はない。その代わり、常に発展がある。
できたことに焦点を当てる加点法にシフトできたら、もっと私たちはラクになれる
「無いと困る」から「無くても大丈夫」へとシフトチェンジ
投稿元:
レビューを見る
俯瞰力というよりは、より深い断捨離、断捨離を行うことによる効果などが書かれていた。なんで個人的には「断捨離2」というタイトルのほうがふさわしいような気がします。
投稿元:
レビューを見る
この本の著者(やました氏)は大学時代に入門したヨガ道場で体得した「断捨離」という考え方に出会ったそうです。
彼がこの本で述べている「そうじ」という概念は、「片づけ」(断と捨の繰り返し)の徹底してこそ、次の段階である「整頓(整理・収納・分類)」と「掃除(掃く・拭く・磨く)」に移ることができるということです。
捨てるためには、モノとの関係を問い直して、捨てる基準を決めて、モノを絞り込むことが重要のようです。
この考え方を理解して、自分の部屋にある収納物を整理しようと思いました。
以下は気になったポイントです。
・断捨離とは、「不要・不適・不快」なものを取り除き、「要・適・快」に入れ替えていくトレーニング、その過程で本来の”自分自身”を発掘すること(p5)
・目標を持つことは、「まだ目標に達しないダメな私」と自分を責める材料になってしまうこともある(p31)
・捨てるかどうかの判断は、起こり得るメリットもデメリットも俯瞰で見た時に自分が意図的にどちらを選択売るかが肝心(p39)
・大切にしたいのは、モノ自体というよりも、モノと自分との関係性である(p42)
・「捨」は「ほどこし」の意味もあり、自分の床以外の別の場所で生き返らすという意味、「棄」は、いわゆる廃棄(p45)
・お店がポイントカードを発行するのは、お客さんを囲い込むのが目的、感謝による還元ポイントではなく、戦略として考えられたもの(p80)
・俯瞰力とは、あらゆる場面において、必要なものを、必要なだけ、必要な時、意図的に使いこなせる力である(p97)
・俯瞰力で得られる「深い洞察・高い視点・広い視野」は、知識(学校や書物から得られる情報)、経験(社会での実体験)、実践(能動的に行うトレーニング)の三位一体があってこそ得られる(p103)
2011年12月3日作成
投稿元:
レビューを見る
マイナスなことに焦点を当ててしまう状態を「思考の生活習慣病」と表現しているところを読んで、確かにそうかもしれないと思いました。
ついつい今あるモノを手放すことを不安に思ってしまいますが、手放さないデメリットまで意識がいっていないんだなということにも気付かされました。
あたりまえの様で気づいていないことに気付かされる一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
著者は、ヨガから学んだ行法哲学である「断行・捨行・離行」を日常生活に落とし込み、片づけ術「断捨離」として応用提唱している。2001年よりクラター(ガラクタ)・コンサルタントとして「断捨離セミナー」を各地で展開し、幅広い層から圧倒的な支持を得ている。
著書にベストセラーである先日紹介した「新・片づけ術・断捨離」、「ようこそ断捨離へ」等がある。
前著「新・片づけ術 断捨離」のテーマは、「片づけ」を通じてモノとの関係性を問い直すことで、自分を好きになり、ご機嫌に生きていくことの大切さに気づいていくことに対し、本書のテーマは断捨離で得られる「力」=「俯瞰力」に注目している。
「俯瞰力」とは、断捨離で身につく「力」であり、「私」を軸にして空間(全体性)を的確に捉えて深い洞察・高い視点・広い視野へと移行していくことができる力。人生を、意図的に自在に、果敢に生きていいくために必要な力。断捨離での物理的なトレーニングにより起きる次元のシフト。
上記の「俯瞰力」について意図的に身につけるための、メカニズム、トレーニング法、得られる効用について大きく分けて以下の3章にわたり解説されている。
①カタチから見えてくる「見えない世界」
②運・不運さえも越えた「もっと見えない世界」
③そして改めて「見える世界」を整える
前著の体系的に説明されていた「断捨離」に対して本書「俯瞰力」については述べられていることは素晴らしいことであるものの、いささか結論に至るまでのプロセスが強引に感じる点が多く、著者の思いが強すぎて若干スピリチュアルな世界を連想してしまった。
基本的には前著の「断捨離」で紹介されている事について再度確認する説明が多く、新しい概念というよりはその「断捨離」を違った角度から捉えようとしており、それが違和感につながい、理解を難しくさせていた。
前作の完成度が高かっただけあって残念に思う点も多く見受けられた。しかし、「断捨離」というテーマからは学ぶべきことも多く、自分の生活にも是非とも取り入れていきたいと思う。
さて早速今日は今まで目をつぶっていた屋根裏部屋の「断捨離」からはじめたい。
投稿元:
レビューを見る
さっさと読んで、売り飛ばしました。
というのも、書斎においておいても、繰り返し読むことはないだろう・・・と。
それだけ、期待をしていたのですが、ちと残念。
投稿元:
レビューを見る
続・断捨離。
俯瞰力とは、断捨離を通して、身に付く目線の次元があがり、物事を見通せる力のことである。
断捨離もまだ途中なので、ちょっと背伸びした本。
まずは、基本の断捨離解説。
自分を責めるの減点法から始めるのではなく、そういう現象が目の前に広がっていると認識する。そして、昨日より今日、一つでもモノを減らせたら、それでよい。の加点法。
断捨離はモノを捨てるメソッドではなく、モノと自分との関係性を問うもの。
手段的に、最初はモノを捨てる事となる。
まずは、断→捨の繰り返し。不要・不適・不快を要・適・快に置き換え、すぐに使えるようにする。そうした中で初めて、モノの活かし方が見えてくる。
断、捨はトレーニング。まずは、不要なモノ、できる事から始めましょう。
断捨離を続けて、自分のモノの見方の次元が上昇するのを楽しみに、粛々、淡々と作業を続けてみよう。
投稿元:
レビューを見る
断捨離への気持ちをキープさせる為に、と思って読んだけど、
まだ断捨離とっかかりの段階の私にはまだ早かったのかも。