紙の本
本を読むこと
2013/11/09 15:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mossan - この投稿者のレビュー一覧を見る
このたび出版された「読書の力」は、
対象として本をあまり読んだことがない人を読書の世界に引き込むある種の啓発書である。
だからといって本を読んでいる人は読まなくていいのかというとそうではなく、
むしろそういった方たちによんでいただきたい。
理由として、
今までの自分の読書の技法を客観的に見直すことができる
私もそうだが、最近本読めてないな、と、思ったことがある人が、時間を返上してでも意味たくなる動機づけになる
からである。
本を読んだことがある人も、読んだことがない人もぜひ本書を読んでいただきたい
そして実りある読書生活の始まりとしていただきたい。
電子書籍
読書こそ混迷を切り開く力だ。
2023/07/14 11:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学教授の著者は、教え子が本を読まずに大学に入ってくると嘆く。
そして、本を徹底して読ませる教育をするのだと。
人類の発展の歴史は、本によって築かれ、刻まれ、受け継がれてきた。その精神の巨大な英知に触れることなく生きていくことの危うさを語る。
そして、読書こそ現代を生き抜くための人間力を鍛える格好の武器であると。
思考が浅くなれば心が浅くなる。そして精神的にもろくなる。しかし、学生たちが読書すると変化が現れる。深さが出てくるのだそうだ。
著者に直接教えを請いたいと思わせるぐらい英知に溢れた本。
読みやすい本だけでなく、難しい本にチャレンジしてみようという気にさせる、生命力に満ちた本。
<本書から>
・優秀な人ほど本を読む。経営者に欠かせない決断力と判断力を磨くすべになるから。
・心の豊かさを求めるならば読書を。
・天才・賢人の生き方に圧倒されよう。
・アウトプットで本は血となり肉となる。
・決してあえない古今東西の偉人に師事してみよう。
・心に賢者の森を作ろう。
紙の本
読書こそ混迷を切り開く力だ。
2022/04/15 09:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学教授の著者は、教え子が本を読まずに大学に入ってくると嘆く。
そして、本を徹底して読ませる教育をするのだと。
人類の発展の歴史は、本によって築かれ、刻まれ、受け継がれてきた。その精神の巨大な英知に触れることなく生きていくことの危うさを語る。
そして、読書こそ現代を生き抜くための人間力を鍛える格好の武器であると。
思考が浅くなれば心が浅くなる。そして精神的にもろくなる。しかし、学生たちが読書すると変化が現れる。深さが出てくるのだそうだ。
著者に直接教えを請いたいと思わせるぐらい英知に溢れた本。
読みやすい本だけでなく、難しい本にチャレンジしてみようという気にさせる、生命力に満ちた本。
<本書から>
・優秀な人ほど本を読む。経営者に欠かせない決断力と判断力を磨くすべになるから。
・心の豊かさを求めるならば読書を。
・天才・賢人の生き方に圧倒されよう。
・アウトプットで本は血となり肉となる。
・決してあえない古今東西の偉人に師事してみよう。
・心に賢者の森を作ろう。
投稿元:
レビューを見る
またまた斎藤先生が読書について熱く語っている。
最近の若者が心が弱い。それは読書して自分に向き合ってないからだ。J-popも「負けないで」「そばにいるから」「くよくよしないで」みたいな薄っぺらい言葉しか使ってないから、安く薄っぺらい現代の若者の思考力に拍車をかけている。それに、心が浅い現在のミュージシャンが昔の歌を歌っても、曲とマッチしない。
このままでは日本語の文化が危ない。「読書したほうがいい」ではなく、「読書しなければならない」
と訴えていて、「読まなくては!」という気持ちにさせられた。
最初は「すべては読書」っていうのは「大袈裟だろう」と思ったけど、読み終わると「そうかもしれない」と考えが変わった。
いつもの三色ボールペンが出てこないな、と思っているとしっかり最後の方にまとめで登場していたので面白かった。
投稿元:
レビューを見る
長く読書を続けていると、ときどき「このまま読書を続けていていいのかな」と不安になることがあります。
本の知識より実体験の方が大事…と言われることもあり、読書だけでは頭でっかちになってしまうのではないか(もちろん、ある側面では正しいと思いますが)と立ち止まってしまいそうになります。
そんな時には、「読書はこんなに素晴らしい」と背中を押してくれる本を読みたくなります。
折よく書店でこの本を見つけ、その日のうちに読了しました。
著者が「現代の若者」の特徴として挙げている点が、かなり自分に当てはまっているのに衝撃を受けました。
それは圧倒的な読書不足(特に古典)からきているのだと分かります。
”「良質」な本でなければ意味がない”のです。
確かに私は現代小説を好む傾向があり、最近はストーリーの面白さ、構成の巧さを重視して本を選んでいました。
岩波の名作古典もたくさん所蔵していながら、並んでいるだけで、学生時代ほど手がのびません。
安易な娯楽を選びがちです。
─── 一方、若い人の場合には、読書が人格形成にもつながる。単なる情報とは違い、その人の人格幅そのものになっていく。ちょっとした会話の中で、「この人は器が大きいな」「成熟しているな」「判断力があるな」などと感じさせる度合いは、「読書の質と量」と相関関係にあると私は感じている。(p62)
非常に身につまされました。
いかに自分が「浅い」人間であるか…
読書の質と量を改めて考えさせられました。
”かつての小説家は大教養人でもあった”。
大江健三郎さんが幼少期に図書館の本全てを読破していたというエピソードには、自分とのあまりの差に愕然とします。
誰でも作品を発表し、作家になれる現代。
小説家=教養人の図式が崩れたことを著者は嘆きます。
さらに、凡庸な作品を読みつづけることは”たいへんなエネルギーのムダ遣いだ”と両断します。
今すぐ棚から古典を取り出し、むさぼるように読みたい気持ちにさせてくれました。
そして、最初に述べた私の不安にも、答えをくれました。
─── 実際、今日のような情報化社会になってくると、リアルな経験と読書での経験との境目は、実は曖昧になりつつある。……
─── しかも、それが若いうちであればあるほど、価値も高まる。リアルな経験は、ある程度の年月をかけなければ積み上がらない。しかし本による経験なら、さほど時間はかからない。そしてこのスピードが速いほど、次のステップに行きやすくなるはずである。(p139)
軽く背中を押してもらえればいいくらいの気持ちで購入した本書でしたが、期待した以上の効果を得られました。
投稿元:
レビューを見る
読んだ時期*2011年6月
“線を引いたり折ったりするからこそ、本は自分だけの一生の宝になる。”
投稿元:
レビューを見る
読書が人生にどのようにチカラを与えるのか、若者の読書離れ、最近のカルイ小説への批判もあり、おもしろい。紹介されている本に、おもしろそうなものも多く参考になる。著者によれば、読んだ本の内容を語れることが、血となり肉となっていくとのこと。こうして書いていることで、血になっていくのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
この方の本を読むのは初めてですが、すごく面白かった。
こういう本を読むとむしょうにわくわくしてしまうタチです。「本を読みたい!」って思う。
投稿元:
レビューを見る
献本でいただきました。
著者のお名前は拝見したことがありましたが、読むのははじめて。
読み始めて最初は文章というか主張の雰囲気に馴染めず、すこし反抗気味な気分で(笑)読んでいましたが、進んでいくごとにぽろぽろとメモしておきたいようなフレーズに出会い。最後まで読み終わる頃には付箋だらけになっていました。
日本語学専攻としては、「漢字能力の低下はコミュニケーション力の低下を招く」という部分がいちばん興味深かったです。日本語という言語の特質。音の並びだけでなく、漢字かな混じりで視覚的に意味を表せる(そしてそれを読み取れなければスムーズに意思疎通できない)という点。それが面白いというのも私が日本語を好きな理由のはずだったんだけど、それが話す、聞くといった会話のコミュニケーションにまで関わってくるというところまでは思い至ったことがなくて目から鱗でした。
現代の若者という視点で考えてみると、こうしたほうがいい、こうするべきだ、と述べている本は実際の学校の先生と一緒で私も自分の好みの雰囲気でないと敬遠しがちですが、こういった先生、教授がいてくださるということは、私たちの年代にとってとてもありがたいことなんだなあと思いました。課題図書だと言って読まされたり買わされたり、こんなのも読んでいないなんてと嘆かれたり。勿論それだけに頼っていてはだめだけど、そういう出会いの及ぼす影響はなかなかいいものなんじゃないかなあと。
ちなみに私は「師事読み」が多いし好きです。いや全部著書をいっぺんにとかではないけど、関連のもの読んだりおすすめのもの呼んだり著書読んだり。この読み方が性格に合ってるんだろうな。
投稿元:
レビューを見る
齋藤先生の本をチェーンリーディングすると重複が気になるが、この本は、読む感覚をマラソンやスポーツにたとえてウォーミングアップして、初級・中級・上級に進む中で、マッピングや色線引きなど1冊の本からアウトプットする必要性までを語っているのがよい。
モチロン今回本書に上げられているオスススメ本の数々で未読に関してはチャレンジしようと思わされたのは言うまでもない。
投稿元:
レビューを見る
これはいい。久しぶりにいい本に出会えた。今までなんとなく本を読んでいたけど、これからはアウトプットを意識して読もうと思う。
そのうち再読したい。
2012/02/03 再読
2012/06/27
投稿元:
レビューを見る
岩波新書の「読書力」をかつて読んだ。読み比べていないが、そんなに新しいことが書かれているわけではないと思う。ただ、「ミレニアム」「シャッター・アイランド」「グラーグ57」「ラスト・チャイルド」「音もなく少女は」など最近の翻訳ミステリが登場しているのは少しびっくりした。若い人たちには読まれていないのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
本を読む意味を説いた本。筆者は大学の教授として授業を教えていて、学生に読書の必要性を訴えているそうです。読書によって得られる力や、本との出会い方や読み方、読書習慣を得るための工夫などが書かれています。(2011.8.20)
投稿元:
レビューを見る
決断力・判断力を磨き、精神力を鍛えるには読書が有効。内容が薄っぺらなものではなく、日本文学や世界の名著を読み込み、他人の意見などをどんどん心の中に取り入れていき、「心にいつも賢者の森を」。今までベストセラーや軽い本を読むのが楽しかった。ロシア文学や日本の文学全集など避けて通ってきたが、これをきっかけに深い読書に挑戦しようと思う。
投稿元:
レビューを見る
「自分自身を正当化したり、感情を優先させたりする前に、自分の思考を
その視点に移動してみることが醍醐味であり、知性の柔軟性につながる。
つまり、「多視点思考」が可能になる。」ー読書の力より
読書は、心の中に、いろんな人の考えや、経験を蓄えることができる。
相手への想像力もそれにより、格段にふやすこともできる。
いかに最近の学生が本を読まなくなっているか。また、本も深くないものが増えて
おり 著者は警笛をならす。今一度、本と向き合い、考える時間が人には必要。
読書立国JAPANを目指さないと。。。