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紙の本
近代日本のナショナリズム (講談社選書メチエ)
著者 大澤 真幸 (著)
戦前期のナショナリズムは、なぜ、ウルトラナショナリズムに向かったのか? 戦後社会とナショナリズムの相関とは? ナショナリズム研究に大きな足跡を残してきた社会学者が、日本の...
近代日本のナショナリズム (講談社選書メチエ)
近代日本のナショナリズム
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商品説明
戦前期のナショナリズムは、なぜ、ウルトラナショナリズムに向かったのか? 戦後社会とナショナリズムの相関とは? ナショナリズム研究に大きな足跡を残してきた社会学者が、日本のナショナリズムの本質を問う。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
大澤 真幸
- 略歴
- 〈大澤真幸〉1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。京都大学大学院人間・環境学研究科教授等を歴任。「ナショナリズムの由来」で毎日出版文化賞受賞。
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著者/著名人のレビュー
明治時代前半、巡幸は...
ジュンク堂
明治時代前半、巡幸は、天皇の身体を劇的に演出するために企図された、主要な儀式であった。その巡幸が、明治二〇年代、突然中止される。同時に、東京が首都であるべきだという一般的な認識が確立され、東京で初めて執り行われた主要な行事は明治二二年の大日本帝国憲法発布の記念式典であった。同時期には俗語文の文体(『浮雲』)によって、自分たちも超越的な視点を引き受けることができるのだという確信を得た「国民」が確立した。
やがて、資本制の前例のない危機を経て、ナショナリズムは昭和期のウルトラナショナリズムへと変移する。状況は、「天皇の国民」から「国民の天皇」へと変移していくが、その過程で「天皇なき国民」という媒介的段階(大正時代)があった。
そして、現代日本社会で言われるナショナリズムや保守化は、大澤によれば、「不可能性の時代」を背景にした「アイロニニカルな没入」(ネーションやナショナリズムへの不信を語りながら、同時に熱心なナショナリスト)である。
近代日本のナショナリズムの変遷を概観した今、大事なのは、それぞれの時代のナショナリズムを、決して同質のものと捉えずに峻別することであろう。