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紙の本
奥ノ細道・オブ・ザ・デッド (スマッシュ文庫)
時は元禄。生類憐みの令で知られる犬将軍・徳川綱吉の時代。本所深川で美人で評判の女が突如として従弟の美少年に襲いかかった…。目は血走り、口から涎をたらし、人の生肉を喰らい、...
奥ノ細道・オブ・ザ・デッド (スマッシュ文庫)
奥ノ細道・オブ・ザ・デッド
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商品説明
時は元禄。生類憐みの令で知られる犬将軍・徳川綱吉の時代。本所深川で美人で評判の女が突如として従弟の美少年に襲いかかった…。目は血走り、口から涎をたらし、人の生肉を喰らい、「おどろ歩き」をする人々は「屍僕」とよばれ瞬く間に江戸の町にあふれていった。将軍に仕える側用人・柳沢吉保は俳諧師・松尾芭蕉に命じてその謎を探らせようとする。自らを「がらくた」と自嘲する芭蕉は弟子の曾良を伴い血にまみれた江戸を旅立つ。空前絶後の「奥ノ細道」へ。【「BOOK」データベースの商品解説】
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書店員レビュー
突如として屍僕(=ゾ...
ジュンク堂書店千日前店さん
突如として屍僕(=ゾンビ)に溢れた江戸の町。
原因究明の命を帯びた松尾芭蕉は、弟子の曾良と共に江戸を旅立つ……。
ネタ小説かと思って読んだら狂っていた。
物語は基本的に曾良の視点で進みます。
……が、まずもって曾良が男の娘になっています。
しかもそこにはそれ相応の動機があるという。
そして変態か変人かゾンビしか出ません。
芭蕉は変人。
屍魚、屍鳥、屍馬、屍蟹、屍不如帰、屍ミイラ。
形式や筋などは『奥の細道』をちゃんと踏襲していて、「行く春や鳥啼き魚の目は泪」など実在の句も詠まれるのに、そこに至る流れがゾンビ。
無理なくゾンビ解釈で詠まれる一句。
わけがわからないよ。
『奥の細道』をベースに、ゾンビと変態、忍者と陰謀に陰間趣味で彩った奇作。
明らかに続編のありそうな終わり方をしており、その点は注意していただく必要がありますが、ゾンビもの好き、大間九郎作品や舞城王太郎「九十九十九」あたりを楽しめる方なら、ある意味オススメ出来る作品です。
ところでこの著者、先日「アガサ・クリスティー賞」を受賞したとか。
ギャップがありすぎてそちらも期待しちゃいますね。
(卯・オブ・ザ・デッド)
紙の本
「風景も人も、そのまま放置がいいんだ。放置遊戯が一番」
2011/09/07 09:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近は『ワールド・ウォー・ゼット』やら『高慢と偏見とゾンビ』やら、ひとひねりしたゾンビ小説が刊行されるようになりましたが、これもその1つ。芭蕉=忍者説をベースに、側用人・柳沢吉保に仙台藩の調査を命じられた俳諧師・松尾芭蕉が、弟子の曾良をお供にして奥の細道を旅する話なのだけれど、行く先々にゾンビがあふれて死屍累々。風景を愛で、俳句を詠みながら、襲い来る屍僕(ゾンビ)の群れを蹂躙していくという怪作。そしてゾンビの解釈はかなり正統派。プロローグには予告編的なコミックも掲載されていて、これもなかなか良い感じです。
芭蕉がニンジャで、曾良が男の娘で、ゾンビの群れと戦って、腐女子大喜び!という言葉にピンッと来るようなら一読の価値有り、です。