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紙の本
青い壺 新装版 (文春文庫)
著者 有吉 佐和子 (著)
無名の陶芸家が生み出した美しい青磁の壷。売られ盗まれ、十余年後に作者と再会するまでに壷が映し出した数々の人生。定年退職後の虚無を味わう夫婦、戦前の上流社会を懐かしむ老婆、...
青い壺 新装版 (文春文庫)
青い壺
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商品説明
無名の陶芸家が生み出した美しい青磁の壷。売られ盗まれ、十余年後に作者と再会するまでに壷が映し出した数々の人生。定年退職後の虚無を味わう夫婦、戦前の上流社会を懐かしむ老婆、四十五年ぶりにスペインに帰郷する修道女、観察眼に自信を持つ美術評論家。人間の有為転変を鮮やかに描いた有吉文学の傑作。【「BOOK」データベースの商品解説】
無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が
売られ贈られ盗まれ、
十余年後に作者と再会した時——。
人生の数奇な断面を描き出す名作!
シングルマザーの苦悩、すれ違う夫婦、
相続争いに悩む娘の言葉を聴いてドキリとする親…
人間の奥深く救うドロドロした心理を
小気味よく、鮮やかに描き出す絶品の13話!
第一話
青磁ひとすじに制作を続ける陶芸家の省造。ある日デパートの注文品とともに焼きあがったその壺は見る者を魅了した。
第二話
定年後、家でぼんやりする夫を持てあました妻は、世話になった副社長へのお礼にデパートで青い壺を買い、夫に持たせた。
第三話
副社長の夫の部下の女性と、甥っ子を見合いさせるため二人を自宅に呼んだ芳江は、今どきの人たちに呆然とする。
第四話
青い壺に美しく花を生けようと奮闘する芳江。孫を連れた娘の雅子が急に帰ってきて、婚家の醜い遺産争いを愚痴るのだが。
第五話
老いて目が見えなくなった母親を東京の狭いマンションに引き取った千代子。思いがけず心弾む生活だったが……
第六話
夫婦ふたりで、戦後の焼け跡から始めたこじんまりとしたバー。医師の石田は、「御礼」と書いた細長い荷物を置いて帰った。
第七話
息子の忘れ物としてバアのマダムが届けてくれた壺をみて、老婦人は、
戦時中の外務官僚だった亡き夫との思い出がよみがえり、饒舌に語りだす。
第八話
長女が嫁ぎ、長男はアメリカに留学。姑は他界したある日、夫にレストランに誘われ……
第九話
女学校の卒業から半世紀、弓香は同級生たちと久しぶりに京都で集まる。戦争を経て子育ても終えた彼女たちは、家庭の状況も経済状態もそれぞれで……。
第十話
母校だったミッションスクールの初等科に栄養士として就職した、弓香の孫娘の悠子。野菜を食べさせたいと工夫を凝らすが、ある日…
第十一話
世話になったシスターが45年ぶりにスペインに帰郷するときいた悠子は、青磁の壺をプレゼントする。壺はついに、海をわたる!
第十二話
スペイン旅行中に急性肺炎になったという入院患者の男は、病室に飾った青い壺に触られそうになると、怒鳴るのだった。
第十三話
高名な美術評論家を訪ねた陶芸家の省造。スペインで見つけた「12世紀初頭の」掘り出しものとして、青い壺を見せられたが……。
解説 平松洋子
【商品解説】
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紙の本
10年…
2024/01/05 11:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
巡りめぐって元に戻る…
良くあるお話の様で、ほんとうのところ、実際にはなかなかない事ですよね。
多くの方の生活や生き様が散りばめられていて、読み応えがありました。
紙の本
今読まれています、昔の作品ながら
2023/10/31 16:43
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近新聞の書籍広告に有吉佐和子さんの名前をよく見かける。
有吉さんが亡くなったのは1984年だったので、さすがに新刊ということはない。
ちなみに有吉さんが亡くなったのは53歳だったというから、なんとも惜しい死であった。
で、書籍広告だが、有吉さんの代表作ともいえる『恍惚の人』でも『紀ノ川』でもない、
『複合汚染』でも『華岡青洲の妻』でもない。
1976年に「文藝春秋」に連載し、その後1977年に単行本化、
その後1980年に文庫化された『青い壺』である。
新聞広告によれば、37万部超売れているという。
『三千円の使いかた』の作者原田ひ香さんが「こんな小説を書くのが私の夢です」という
推薦文を書いているが、そのせいだけとは思えない。
ただいえることは、抜群に面白いということだ。
ある陶芸家が生み出した青磁の壺。
その壺をめぐる13篇の連作短編集で、壺がどのように次の話とつながっていくのか
それ自体面白い。
お祝いに届けたり、譲られたり、盗まれたり、骨董市で売り出されたり、
果ては修道院の修道女とともにスペインを渡っていくことになる。
最後には著名な美術評論家とともに戻っていくのだが。
その場面場面に人生の苦みが描かれている。
ただその苦みは嫌味ではない。
人生はそんな苦みを隠し味にしておいしくできあがっている。
決して古びない。
有吉さんの筆はそんな人生を楽しんでいるかのよだ。
だから今でも読み継がれる、名作だといえる。
紙の本
平台に積んであった
2023/04/27 21:05
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:寺コ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で大量に積んであったので買ってみました。昭和50年代に書かれたものなのに、ちっとも古くささを感じなかった。一気読みしてしまいました。登場人物の感情や考えることが、今の時代にもあるあるなことばかりで、人間の本質って、そうそう変化するものではないのだなぁと妙に感心してしまいました。
青い壺が最後どうなるかも読んでいるうちに予想はつくけれど面白い。
紙の本
なんか、違う。
2023/02/20 21:07
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
ものの捉え方や時代の違いだろうか。
私の子供の頃ならば、こういう話もあったかもしれないと思うが、ストーリーよりも前に登場人物の佇まいに戸惑いを覚える。
夫が妻に命じる? 頼むの誤りではないかと思った。
相変わらず女性は男に頭を抑えられているような情けない日本だが、わが夫は私に命じることなどはしない。
有吉氏の文学作品は、私には読みづらそうだ。
電子書籍
巡り巡って
2017/05/31 15:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
一つの青い壺がめぐりめぐって元の持ち主の元へ。
土に埋めて古色をつけるなんてことをするのかーと面白かったです。