サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

送料無料 日付更新(2017年7月)

8/1【HB】最大10,000ポイントプレゼントキャンペーン(~8/31))

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

大江戸釣客伝 上
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 20件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2011.7
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/319p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-216999-8
  • 国内送料無料

紙の本

大江戸釣客伝 上

著者 夢枕 獏 (著)

最古の釣り指南書『何羨録(かせんろく)』を著した津軽采女(つがるうねめ)を中心に描く、釣りに憑かれた人々の活躍。元禄の世の釣り勝負の妙、名人の業。絵師朝湖と俳人其角が釣り...

もっと見る

大江戸釣客伝 上

1,728(税込)

ポイント :16pt

紙の本をカートに入れる

電子書籍化お知らせメール

電子書籍化お知らせメールサンプル

電子書籍化お知らせメールヘルプ

メールを登録する

本の通販全品
3%OFFクーポン!!
こちらは「本の通販ストア全商品対象!3%OFFクーポンキャンペーン」の対象商品です。
※キャンペーンの適用にはクーポンの取得が必要です。

キャンペーン期間

2017年8月18日(金)~
2017年8月22日(火)23:59

新刊お知らせメール登録

この著者の新着情報

一覧を見る

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

最古の釣り指南書『何羨録(かせんろく)』を著した津軽采女(つがるうねめ)を中心に描く、釣りに憑かれた人々の活躍。元禄の世の釣り勝負の妙、名人の業。絵師朝湖と俳人其角が釣り上げた土左衛門の正体は!?【「BOOK」データベースの商品解説】

【泉鏡花文学賞(第39回)】【舟橋聖一文学賞(第5回)】【吉川英治文学賞(第46回)】元禄の世の釣り勝負の妙、名人の業。絵師朝湖と俳人其角が釣り上げた土左衛門の正体は? 最古の釣り指南書「何羨録」を著した津軽采女を中心に、釣りに憑かれた人々の活躍を描く。『小説現代』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー20件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

発売後すぐにに読んで感心して、そのままにしておいたら第46回「吉川英治文学賞」を受賞してしまいました。おまけに第39回 泉鏡花文学 賞、第5回 舟橋聖一文学賞 と合わせて、三冠。これは熱いうちに投稿しておかねばと思った次第・・・ともかく綱吉の治世をこれほどわかりやすく書いた小説はありません。

2012/05/01 19:11

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

夢枕獏といえば〈格闘技〉と〈釣り〉という言葉が脳裏に浮上してきます。浮かんでくるのは、あくまで〈言葉〉。姿でいえばプロレスをやっている獏は想像もできませんが、釣り人姿なら容易に思いうかべることができます、なんといってもNHKに登場する回数でいえば、釣り関連が一番多いはずですから。

そんな獏が釣りの小説を書く、というのはごく自然な流れで、そうなると女の私などは格闘もの同様、読まなくてもいいか? っていうことになります。あまりに趣味的な狭い世界の話だろ、って。ところがです、その単純な〈釣客〉という言葉を〈大江戸〉と〈伝〉という言葉が挟み込むと、一気に雰囲気が変わってきます。ま、私の江戸好き、っていうのが一因ではあるのですが。

ともかく、広がりが違います。本から流れ出す匂いまでもが違って、時間と空間に深みまででてきてしまう。実際、この本を読んで、今までもいろいろな形で小説に取り上げられてきた五代将軍徳川綱吉や、彼が出した生類憐令を初めて身近なものとして理解できたと思うわけです。釣りを題材にした格闘技のようなものを想像していた私には本当に意外だったわけです。

でも、そういうこの小説のもつ大きさをカバーは表現しきれていないような気がします。ともかく、穏やかな色合いです。そこに細い線で、いかにも日本画、というか昔のものといった雰囲気の絵が描かれています。これは上下巻で一つになる絵ではないため、色合いも絵柄も異なっていますが雰囲気は近いものです。

多分、上巻は津軽采女、下巻は島流しになった朝湖の絵でしょう。画中の紅葉がそれを現わしているのでしょう。絵としては上巻のもののほうが、出来がいいのではないでしょうか。カバーの地色も含めて中途半端に微妙に違えたことが、果たしていいかどうか。絵も出来不出来が出るくらいなら、一枚の絵を上下巻に分けるほうがよかったのではないでしょうか。変えるならもっと大胆にする。

ちなみに、古書から引き写したと思わせた装画は松本大洋、現役のイラストレーターです。もっぱら日本画的な表現が得意らしく、そうなると挿絵画家というほういが正しい気もします。装丁は菅 渉宇、題字は大庭三紀と馴染みのない人たちで、装丁絡みでいえば、カバー折り返しに〈
Oyedo Chokakuden 〉と小さく書かれているのがなかなか、洒落ています。

で、巻末のあとがきをよむと、獏はこの物語を書きはじめるまでに、二年半かかっているそうです。その理由というのが、取材とか資料の読みこなしではなく、干潟に脚立を立ててアオギスを釣るという江戸の釣りを経験してから書くことにしていた、というあたりが如何にも釣り人・獏らしいところ。結局、東京湾では願いが叶わず、目標達成に二年半かかって、それがそのままこの作品の出発の遅れになっています。

話ですが、中心にいるのはカバー画にあるように、旗本の津軽采女と絵師の多賀朝湖、後の英一蝶です。采女は17歳のとき、36歳の父・信敏の死によって、津軽家を継ぎ、小普請組に入っている旗本で、石高は四千石。この小説では、それなりの人生を送ったようにみえますが、あとがきを読むと、年下のものを亡くすという悲しみに何度も出逢っていて、かなりの苦労人ということになります。

采女は19歳のとき、釣りを知ることになりますが、彼をこの道に誘い込んだのが兼松伴太夫です。伴太夫は采女が津軽家を継ぐ二年前から、傍に仕えるようになった人間で、采女より八歳年上、27歳の時に自分が何年前からか通うようになった釣りに采女を誘います。采女ですが、後に、綱吉の傍小姓ともなり、後に「何羨録」を著わしますが、この小説では描かれません。

で、采女は釣りを通して朝湖やその友人の宝井其角、紀伊国屋文左衛門、ふみの屋、松本理兵衛、阿久沢弥太郎、といった同好の士たちと付き合い、五代将軍徳川綱吉の出した生類憐令の理不尽にさらされることになります。特に下巻における朝湖の身に起きたことは、悲劇としかいいようがなく、采女は朝湖の人生は釣りを通して一つになっていくといっても過言ではありません。これがこの小説の一つの柱である釣りをめぐる流れ。

もう一つが意外や、赤穂浪士の流れです。これは、あくまで傍流的な扱いですが、やはり綱吉の施政がどのようなものであったかを教えてくれるエピソードになっています。そのキーマンが吉良上野介義央、采女の義父として登場してきます。先ほど、津軽采女はを年下のものの死に何度も出会うと書きましたが、その一人でもっとも大きな存在が妻の阿九里です。

彼女は吉良上野介義央の娘で、采女に嫁ぐに際して一旦、米沢十五万石の城主、上杉弾正大弼綱憲の養女となりその娘として采女のもとに輿入れしています。しかし、病弱であった彼女は子を夫が釣りに行っている間に静かに息を引き取ります。しかし、これで義央と采女の縁が切れたかといえば、そうではありません。義央は何かと采女を気にかけ、様々な支援を惜しまないのです。

ここに見られる義央は、将来ある若者を愛し、心を配る優しい義父以外のなにものでもありません。その義央と采女の話は、采女と朝湖の関係に似ているかもしれません。大切なものを愛おしみ、その未来のために腐心する、そこには打算の影は微塵もありません。しかし、ここでも采女は彼らのために何ひとつ手を下すことができません。彼の前に立ちはだかるのは、そう、五代将軍徳川綱吉なのですから。

釣りという極めて個人の趣味的な世界の深淵を見せてくれると同時に、その向こうに広がる現実を、小説の形で分かりやすく示してくれた素晴らしい作品といえるでしょう。それにしても無能な政治家っていうやつは・・・

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

著者の趣味を活かして、最古の釣り指南書『何羨録』を著した津軽采女を中心に釣り人たちを描いたといわれるが、むしろ元禄をギラギラと走りぬいた英一蝶、宝井其角の破天荒な生き様が光っている。

2012/04/15 16:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

夢枕獏といえばいつごろだったろうか、「魔獣狩りシリーズ」をおおいに楽しんで読んでいた時期があった その後の作品は読むことはなかったが、ひとつだけ、まるでジャンルをかえた本格山岳小説『神々の山嶺』の筆圧にはびっくりした。1997年発表の作品で読んだのは2002年であったが、このインパクトは大きかった。登山好きの友人たちに紹介すれば全員が面白かった、すごかったという感想があった。私が読んだ山岳小説の名作はいくつもあるが、これは屈指の傑作である。

その夢枕獏の『大江戸釣客伝』で吉川英治文学賞を受賞したと聞き、また泉鏡花文学賞と船橋聖一文学賞までいただいていたというから、懐かしさもありを拝見しようと手に取った次第。とにかく『白鯨』という重量級にチャレンジしたばかりなので軽くてヒリリとしたところが好ましい。

ところが、第一印象をいえば、辛口のカレーライスを注文したつもりが、一口含めば、あれれっ、ハヤシライスではないか。といっても、なかなか上等!丸善ビル屋上のハヤシライスではあったが。

「最古の釣り指南書『何羨録』を著した津軽采女を中心に描く、釣りにつかれた人々の活躍。元禄の世の釣りの名勝負の妙、名人の業。絵師朝湖と俳人其角が釣り上げた土左衛の正体は!?」
著者は釣りが趣味だそうだ。江戸時代の釣り作法の薀蓄が盛りだくさんあり、「名勝負の妙」「名人の業」など見せ場にはなるほどと思わせるところがあった。でも、事実の枠内にあえて抑えたのだろう、魔獣狩りシリーズのような奇想天外な超絶の釣技でゾクリとさせる趣向ではない。

私のように船酔いがいつまでも抜けないものにとっては、釣り人の心得など理屈っぽく語られても、その楽しみあるいは怖さがひしひしとは伝わってこない。

「そもそも釣りの道は人の道にあらず、外道の道なり。この道に生き、この道に死して悔いなし。なまこの新造があれほど釣りにのめりこんだというのも、その心のどこかには哀しみのようなものがあったのではないか。自分の握るこの竿は、人が生きていくための杖である。人は淋しい。人は愚かだ。その淋しさや、哀しさや、愚かさの深さに応じて人は釣りにゆくのであろう。」
山岳小説なら命のやりとりは承知だし、博打、女で身を持ち崩すのもワカル。だが、釣り道楽が嵩じて、「人の道にあらず、外道の道なり」と女房・子供を捨て、職人の誇りを捨て、狂となって自滅していく人間像はどうにもリアリティーが欠けている。著者が創造した人物。「投竿翁」と呼ばれる謎の男・なまこの新造である。エピソードは実にドラマティックで構成にも妙があるのだが、釣りとはここまで血道を上げることになるもんだ、と無理強いをするお説教口調にしらけてしまう。

1723年(享保8)釣魚の秘伝書「何羨録(かせんろく)」を著した4千石の旗本・津軽采女を縦軸に物語は進む。ところで四千石といえば佐々木味津三が生んだ旗本退屈男・早乙女主水介が千二百石であるから、相当に大身のお殿様だと思うのだが、この人物は家来が二、三人しかいないようなのだ。出世欲は人並みにあり、吉良上野介の娘と結婚、義父の応援もこれありなのだが、いっこうに目が出ない。釣りだけが安らぎだった。ところが生類憐れみの令が施行され、この楽しみも失われた。御法度をやぶってまでもやるかといえば、根が真面目であるから、そんな度胸はない。釣竿をながめつつ、じっと耐えじっと忍びの毎日。やがて吉良家の没落で出世の道も途絶えた。いやいや、まるでサラリーマン人生の悲哀のようで、おおいに共感できる人物だった。

一説には綱吉死去で禁令が解かれた後に釣りに入れ込んで、このノウハウ書を著したといわれている。
「釣りさえできれば、なにを羨む(うらやむ)ことがあろうか(何羨)」とタイトルで言い切り
「序」には次のように記されている。
「嗚呼、釣徒の楽しみは一に釣糸の外なり。利名は軽く一に釣艇の内なり。生涯淡括、澹かに(しずかに)無心、しばしば塵世を避くる。すなわち仁者は静を、智者は水を楽しむ。豈(あに)その外に有らんか。」
「釣り糸の外」とはわたしには意味不明だが
カネや名誉はなんて、いかほどのことがあろうか。人生の楽しみは釣り船の中にこそある。煩わしい浮世のことはわすれて、恬淡とした無心の人生を送ろうではないか。仁者は静かな日々を、知者は釣りを楽しむものだ。釣りがなくなったら、楽しみなんてあるはずがない。

この時代、釣りブームの中心は武士階級だったようで、俗世間を離れて興を覚えるという竹林の清談風な、高尚な精神を述べているかのようだが、期待の出世舟が沈没船に転じてしまった男の、引かれものの小唄にも聞こえるから可笑しい。

綱吉の将軍継承をめぐる陰謀、堀田正俊刺殺事件の謎、生類憐みの令に固執する綱吉の狂気、そして赤穂浪士の討入りとよく知られる大事件がミステリー風にもつれてくる。登場人物たちがやがてこれらに深くかかわって、夢枕獏らしい伝奇的ドラマティックな通説の改変が起こるのかと期待したのだが、ただ歴史をなぞっただけで上滑りに終始した感をまぬがれない。

実はこの作品は釣り人だけの物語でなかったのだ、釣りは好きだがそれは付け足しであって、芭蕉門下生にあたる、宝井其角、英一蝶、紀伊国屋文左衛門らが、元禄文化の中心にあった俳諧社交、吉原、料亭、芝居に贅沢三昧するところ、釣りとは異質な感興に満ちていた。むしろ夢枕獏らしさがここにあった。『神々の山嶺』にあったヒリヒリするような狂があった。特に絵師・朝湖(英一蝶)と其角(宝井其角)の人物造形がすごい。『大江釣客伝』というより『大江戸嫖客伝』として津軽采女よりもこのふたりを中心とした物語として読むべきではないだろうか。

元禄文化、それは町人の富の蓄積であり、奢侈への欲望のたかまりである。歌舞音曲、詩歌、書画、園芸が大衆文化として花を咲かせた。遊芸を通じた社交の場の誕生。そして吉原遊び。

この二人は書画、俳諧の分野では革新的な才を発揮し、カネを稼ぐことができる自立した職業人であり、町人である文化人だ。加えて紀伊国屋文左衛門という大スポンサーがついているから悪所では人気抜群。浮世の人事風俗に通じた遊興の人である。
しかも世の中を斜に構えて、将軍をからかう風聞を流布する反権力。朝湖はワルの仲間と語らって懐具合のいい大名たちを吉原通いに誘い込み、豪勢な遊びで身代をスッテンテンにさせ、ざまぁみろと嘲り倒すのである。
金回りがよいから江戸っ子とはいえないのだが、粋であり、キザであり、風流であり、洒脱で機知に富んだワルなのだ。現実社会にある身分や制約にとらわれない人間だから、自由な欲望と感情が許容される遊里でギラギラと生きる。かれらの生き様を元禄文化そのものとして描いたところ、充分に魅力的だった。

『大江戸釣客伝』の終盤はちょっとさみしい。むしろそうだからこの作品は上等だ。
はしゃいだ挙句に朝湖は島送り、其角は酒乱の果てに死を迎える。

おもしろうて やがて悲しき鵜飼かな

師である芭蕉の句に晩年の其角が投影されているように思われた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2012/11/04 14:50

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/01 16:58

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/06/11 16:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/10/17 22:29

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/19 21:43

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/25 14:28

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/06/10 17:57

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/03/13 23:23

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/14 21:43

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/13 22:29

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/12/16 20:15

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/05/22 22:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/08/16 12:59

投稿元:ブクログ

レビューを見る