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紙の民
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 26件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2011.8
  • 出版社: 白水社
  • サイズ:23cm/284p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-560-08151-8
  • 国内送料無料
  • フィルムコート不可

紙の本

紙の民

著者 サルバドール・プラセンシア (著),藤井 光 (訳)

上空から見下ろす作者“土星”の存在に気づき、自由意志を求めて立ち上がった登場人物たち。ページの上で繰り広げられる奇想天外な「対土星戦争」の行方は?メキシコ出身の鬼才による...

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紙の民

3,996(税込)

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商品説明

上空から見下ろす作者“土星”の存在に気づき、自由意志を求めて立ち上がった登場人物たち。ページの上で繰り広げられる奇想天外な「対土星戦争」の行方は?メキシコ出身の鬼才による鮮烈な処女小説。【「BOOK」データベースの商品解説】

【ロサンゼルス・タイムズ年間最優秀図書(2005年)】【サンフランシスコ・クロニクル年間最優秀図書(2005年)】上空から見下ろす作者=「土星」の存在に気づき、自由意志を求めて立ち上がった登場人物たち。塗りつぶしや手書き風の書体など自由奔放なレイアウトで物語を表現する。ジャケット裏に第1部の冒頭の原文を記載。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

サルバドール・プラセンシア

略歴
〈サルバドール・プラセンシア〉1976年グアダラハラ生まれ。シラキュース大学でMFA取得。「紙の民」で「ロサンゼルス・タイムズ」および「サンフランシスコ・クロニクル」の年間最優秀図書に選ばれる。

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書店員レビュー

MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店

名前、装い、プロフィ...

MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん

名前、装い、プロフィール、これらの適度な不思議さが引く力となり、『紙の民』は手に取られることになるのだろう。
中を軽く見流すと、小説としては奇抜に見えるレイアウトに驚かせられるが、いざ本書を「読み」はじめると、この「書かれ方」は奇妙なほどまっとうに思え、するすると物語へ引き寄せられていく。

不意に襲う惨めな喪失の“悲しみ”とそれを和らげる装置である“痛み”、そのサイクルにより進み持続する物語たちが紙上でせめぎあう。
実験的ながらも精緻に表される頁の戦場をなぞり闘いの顛末を追うのはじつにスリリングであり、痛快だ。
しかしながら、覗き見それを商品化する<土星>を睨め上げる登場人物たちの敵意は、「作者」を貫きその外周である「読者」まで突き刺してくるようでならない。それを感じ取ると一転読むこちらも当事者となる。物語を所有し愉しむのに警戒するなど、どれほどあることだろうか。

悲しみがカタルシスを得るとき、インクを紙に乗せた重みは翻り、覗き込むこちらにのしかかる。
「存在しない」この悲しみの続編へ思いを馳せるものか。愉しいゆえに油断ならない、けれどとても快い引力がはたらいている。


PC: 木山

みんなのレビュー26件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (8件)
  • 星 3 (7件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

ライムの香り漂うメタ小説

2011/10/10 09:58

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:abraxas - この投稿者のレビュー一覧を見る

段ボールの脚とセロファンの肝臓、ティッシュペーパを撚って作られた血管でできた「紙の女」メルセド・デ・ペパル。バチカンが封鎖した人間を作る工場で、折り紙で人工臓器を作ることのできるアントニオの手によって生み出された女。彼女の中に入ろうとする男は舌から血を流さなければならない。雨の中を歩けば新聞の日曜版の腕は印刷がうすれ、足先はふやけてどろどろになってしまう「紙の女」は隠喩である。男の欲望によって作り出された物語としての女。ひととき愛し愛されはするものの、やがては男の体や心に傷を残し、男の住む世界を崩壊させずには置かない魔性の存在。捨てられた男が傷を癒すために頭の中で拵えた架空の女性。ペンを持つ手が、タイプのキイを叩く手が作り上げた嫉妬と哀憐の構築物。

ガルシア=マルケスを貪り読んだ文学青年が失恋の痛手から抜け出すために自分の失われた恋を物語として書くことで紙の中に封じ込めようとして小説を書くことを思いつく。ところが、登場人物たちは自分たちの生活が誰かによって始終監視されていることに気づく。自分たちの運命を握るのが土星であることを突きとめた登場人物たちは、土星との戦いを始める。彼らは機械仕掛けの亀の甲羅を買い集め、その鉛の平板を家の壁や天井に張りめぐらし、土星の視線をさえぎるが、鉛は彼らの身体を侵す。

土星は物語の作者の隠喩である。書かれる側の者が、書いている者を意識し、逆に作者の部屋に侵入したり、見られていることを意識して裸になってみたりする。所謂メタ小説である。普通の小説のレベルにあたる場合は、段組は一段だが、メタレベルに入ると、三段、四段と視点人物の数の分だけ段数が増殖し、果ては、縦書きの中に横書きが入りこんだり、思考が読みとれない部分は真っ黒に墨が塗られたり、文字の印刷が薄れていったりと、ずいぶん手の込んだ表現手段をとる。

白アリもいないのに町が崩壊したり、折り紙で作られた女性にキスをした男たちが舌に切り傷を負ったり、ありそうもないことをまことしやかに語るところは、いかにもガルシア=マルケスの洗礼を受けた作家らしい。ロスアンジェルスのエル・モンテが舞台だが、千の顔を持つ男ミル・マスカラスやタイガー・マスクがサトウ・サトルの名で登場したりすることからも分かるようにメキシコ文化が濃厚なラテン・アメリカ文学の一角を占める作品。ここでは、リタ・ヘイワースはメスティーソ(メキシコ人との混血)であることを隠してハリウッドに身売りした売女扱いである。

デビュー作である本作が評判を呼び、現代を代表する作家の一人に選ばれるという強運の持ち主。運も実力のうちというが、そればかりでもないだろう。読み終わったあとに不思議な余韻の残る一冊である。




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2015/04/20 00:11

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2012/01/14 16:58

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2011/10/05 15:55

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2011/08/06 22:02

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2012/03/21 04:58

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2014/11/01 19:25

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2012/08/18 22:14

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2012/05/08 21:30

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2012/03/13 10:07

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2016/01/18 23:43

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2011/09/11 11:05

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2014/04/25 16:08

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2011/10/10 09:22

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2012/02/21 22:23

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