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紙の本
将国のアルタイル 9 (シリウスKC)
著者 カトウ コトノ
脅威の新人、待望の初連載スタート!ここではない世界、いまではない時代。将軍(パシャ)と呼ばれる為政者たちの治める草原と砂漠の国・トルキエ将国。隣国・バルトライン帝国との戦...
将国のアルタイル 9 (シリウスKC)
将国のアルタイル(9)
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- 税込価格:18,139円(164pt)
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商品説明
脅威の新人、待望の初連載スタート!
ここではない世界、いまではない時代。
将軍(パシャ)と呼ばれる為政者たちの治める
草原と砂漠の国・トルキエ将国。
隣国・バルトライン帝国との戦争から12年、
交易で得た巨万の富をもって復興を遂げたトルキエに、
再び帝国の魔の手が迫る・・・。
就任10日目の新米将軍・マフムート、犬鷲・イスカンダルを相棒に
国家間に渦巻く陰謀と策略を切り裂く!
海の都と帝国の間に決定的な亀裂を作ることを成功したマフムート!さらなる包囲網を敷こうと、北西部で帝国と隣接するウラド王国へやってきた。だが、長年鎖国をしいてきたウラド国王がたやすくマフムートの提案に耳を貸すハズもなく……。試されるマフムートの見識と交渉力!閉じた王の心を動かし、新たな勢力図を作れるか!?【商品解説】
目次
- 42ファスル野心と果断
- 43ファスル北の王国
- 44ファスル王の渇望
- 45ファスル北国の岐路
- 46ファスル謀議と門出
- 47ファスル島の都
- 48ファスル三国同盟会議
著者紹介
カトウ コトノ
- 略歴
- 6月15日生まれ。双子座。O型。新潟県在住。
月刊少年シリウス2007年4月号に掲載された、第5回シリウス新人賞入選作「アナスタシアの親衛隊長」でデビュー。月刊少年シリウス2007年9月号より「将国のアルタイル」を連載中。
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反帝国同盟結成にむけて
2017/10/18 00:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻でヴェネディックを動かしたマフムートが次に向かった国は北のウラド。
5巻ではもともとウラドに向かおうとして四将国の内乱に巻き込まれたのでしたが、もしウラドにまっすぐ着いてしまっていたら殺されていそうな怖い王国でした。鎖国していて、どんな国の人とも関わろうとしないのです。
その方針も古代ポイニキア帝国を鑑としたものだというからまたぐっときました。この作品の各国がそれぞれに古代帝国の何かを受け継いでいるところがとても好きです。同じものを受け継いでも、風土や建国の経緯によってぜんぜん違う方向に向かうのがなるほどなと思います。貴族共和制や君主政、軍人官僚制など政体が様々なのも面白いところ。
さて、ウラドはどんな国にも肩入れしないという点では商業国家ヴェネディックと似てます。異なっているのは、すべてのものを自給自足し一切の交易を行おうとしないところ。この方針ゆえに、ウラドは年月とともに枯渇・衰退する運命にあり、今やぎりぎりのところまで追い詰められています。
このウラドをトルキエの友好国にするため、ウラドを貧困から脱出させるのが今回のマフムートの課題。
秘策見出したマフムートが、ダメ押しで説得するために述べた論理、「農業・牧畜国は拡大に向かうが、商業国はすべて平和のもとで発展するから協力できる」というのがとても面白かったです。詳しくは読んでいただきたいのですが、なるほど!と納得しました。
よくいえば柔軟、悪く言えばぎりぎりで行き当たりばったりのマフムートの策でしたが、鮮やかでした。ニキちゃん、マルギット王女も素晴らしいアシストぶりです。この作品の女性は個性豊かでそれぞれに有能で、見ていてとても元気がでます。
一見少年漫画らしくないこの作品ですが、実はしっかり仲間の力を借りて成功させているのですよね(仲間というよりはコネという感じですが)。初期の一人で突撃していたマフムートとはすでに別人のように成長しています。
ただ一方で、共通の敵である帝国との戦いが終わったらウラドとの関係はどうなるのだろうか、とも思います。通商を行う北国は不凍港や自前の商業ルートを求めて南下するイメージがありますが、そのときトルキエとぶつかったりしないのでしょうか…。
本作は戦後のことも視野に入れて描いているようなので、もし変化があるかどうか楽しみにしています。
さいごに四将国のスルタンたちが出てきたのも嬉しいところでした。相変わらずキレッキレのハヌムアイシェが大好きです。賢くて強く、かっこよくてかわいらしく、素敵なお姫様。