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羽生善治と柳瀬尚紀の対談。主に羽生に畏敬の念を抱く柳瀬がボールを投げて、羽生が寛容に受け止める。以前の対談本ではちょっとぎくしゃくした感じがあった記憶があるが、すでに互いへの理解を深めているようで、会話がしっかりかみ合っているように思える。
「将棋の手はマイナスばかり」というのは至言である。囲碁の場合は石が置いていない状態からスタートするので、置けばなんらかプラスな状態であるのに対して、将棋は駒を動かすとマイナスという状態が必ずやってくる。マイナス十点の手、もしくは致命傷になりうる手があるなかで、より痛みが少ないものを選択していくのが大事だそうである。ひどくマイナスにならない手を指すだけで強いと言えるそうだが、なかなかその境地には達せそうもない。
面子からして当然だが、将棋指しにとって刺激的で、なお「ダブリナーズ」まで読みたくなってしまう不思議な本である。
慣れないせいか、一度入力した感想が消えてしまった。
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まだ22ページしか読んでないけど、ここにはすごい事がたくさん書いてあると確信!!羽生さん素敵。棋士って素敵!!
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羽生さんは相変わらず素晴らしいが、対談相手が主張しすぎていただけない。
むしろ羽生さんの聞き上手っぷりがよくわかる一冊。
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羽生さんと柳瀬氏と対談集
柳瀬氏は羽生さんとの付き合いが長い様だ
しかし、柳瀬氏の著書の宣伝が長い印象を受けた。
読んでいてうっとをしさを感じた。
対談集ではなく羽生さんが個人で書かれた方が良いのではないか、
という印象を受けた。
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羽生、柳瀬の対談。とても読みやすくてよいです。どちらも天才中の天才で、その言葉はとても楽しいです。
でも、参考にはならない。彼らは主体的に生きている人たちだから。自分が参考にするなら、主体的に(真似をせずに)生きるしかないから。
言葉を大事にする人たちって大好きです。柳瀬さんは言動から否定的な意見も多いけれど、こういう人を受け止めて初めて寛容なる文化人だと思うよ。
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対談形式の本です。将棋のことから政治のこと、プライベートのことなど幅広いキーワードについて書かれていて、羽生さんがどういう考えを持っているのかわかりやすかったです。
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題名に惹かれてつい衝動買い。
将棋のことはよくわからない。
それより、一つの対談が終わった後の編集部による解説が、全くいただけない。蛇足そのもの。
インタビュアーも、なんか聞き方に卑屈なところがあるような印象。
つまらない対談本である。
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引用
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将棋はプロでも必ず間違える。間違えるのは悪くないが、何をやっていいのかわからない場面でマイナス100点の手を指さないことは、とても大切。
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吐き気を催すほど研究し、狂気と隣り合わせ。脳みそから血が出るほど考える。
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引用終わり
天才といわれる人たちが、勝ち続けるためにいかに努力しているのか。
間違いを避けるのではなくいかに間違いを小さくするか。
こういうことがわかる。
トレードもビジネスも一緒だね!
人間だもの。 つをし
なお、将棋のことはよくわからないので読み飛ばした。俺にとっては考え方やメンタルを学ぶための本。
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勝ち続ける力
羽生善治+柳瀬尚紀
2009年5月刊行
2017年3月14日読了。
天才 羽生善治と、翻訳家 柳瀬尚紀との対談集。
柳瀬尚紀は翻訳不可能と言われたジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』という本を1993年に完訳。著者に『日本語は天才である』など。
・これまで読んできた羽生善治の本よりもやや古い年代の本なので、コンピューターが台頭する前の現代棋士の様子。羽生善治が棋士になった頃の将棋界のことなど垣間見える内容があり興味深かった。
羽生が活躍する前の将棋界は「勝負師」の世界だった。など。
・年代は2008年から2009年にかけての時代。ちょうど2008年の12月は竜王戦第7局が終わり、羽生が永世7冠を逃し、渡辺竜王が世代交代だと騒がれた年だ。この伝説の対局の翌日に羽生はこの対談をしている。最終局までもつれて負けたのに、その悔しさよりも将棋そのものの面白さを語る羽生はやはり見ている世界が違うのかも知れない。
天才棋士と、翻訳家による対談集。将棋と言語。一瞬繋がらないようにも感じるが似ているところを多分に感じさせる一冊で中々興味深かった。
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羽生さん語録がすごいと聞いて。
翻訳家の柳瀬さんとの対談形式で、柳瀬さんって本書で始めて知った方だけどもものすごく分析と考察に富んでる。
翻訳や通訳を生業にしてる方たちって、単に英語が得意とかいうレベルじゃない能力を持ってるよね。すごい。
さてさて、将棋についてはルールは知ってて子どもの頃おじいちゃんとやったことあるという程度で、
新聞社(つまりは民間企業)が将棋界を支えてますという事実も知らなかったので勉強になった。
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翻訳家・柳瀬氏が聞き手となっての対談集。25歳以上の差があるのに、柳瀬氏と互角からむしろ上手くらいの調子で対話する羽生氏。将棋好きの柳瀬氏にとって羽生氏がヒーローだということもあるだろうが、羽生氏の落ち着いた思慮がこのような対談を成立させているのだろう。
将棋の話題なのでわからないところも多いのだが、それを社会に転じて語っているようなところでは、羽生氏の穏やかで確信に満ちた語りにうなずけるところが多々あり。「勝ち続ける力」というが本書からは、羽生氏にしろ他のプロ棋士にしろ、それほど勝つことを目指しているわけではない感じがした。勝敗よりも納得のいく終わり方をすることだ大事とでもいおうか。そして、それが「道」なのかもしれず、日本文化としての将棋なのかもしれない。というのは、チェスはスポーツと認識されているということや、国際化したがゆえの柔道の「道」的危うさが語られていたことから思ったもの。
自分の考えのなさ、浅薄さを思い知らされることが多いこの頃において、羽生さんのようなシャープなようでいて、人間らしさも感じられる考えが自ら生み出せたらと思った。その根底に、このような考えがあるからではないだろうか。
「他人がどんなことをして毎日暮らしているか、これは絶対に分からないことじゃないですか。ところが、記憶はどんなに悪くとも、自分自身が過ごしてきた生活ややってきた蓄積は、一番よく知っているものでしょう。自分がどれだけ怠けてきたか、どれだけ努力してきたか、どういう生活を過ごしてきたか。これは誰でも分かります。だから、最後に何かを決めるという段階に入ったら、自分自身を信じ切ることができるかどうかに、ものすごく影響されますね。
だから、考えている中身よりも、費やした時間や努力が、決断する時の安定剤になるというところがあるのかもしれません。もちろん、中身も大事なんですけど、これまで積み重ねてきたことを信じられるかどうかが、曇りなく決断したり、自信を持って次に進むということに、すごく関係しているのかな、という気がしています。」(p.80)
ところでヨコな話題だけど、能力の男女差が大きいとされている将棋について、羽生氏は男子と同じ条件で女子が修行すれば女子は男子に追いつくと話している。同じ条件が整わないのは、女子は夜遅くまで練習して夜道を一人で帰ったり、他の練習生たちと雑魚寝をさせるわけにいかないからだと。そんなことで女性の棋士が増えないのかって感じ。
それなら、同じような条件になるように整えればいいこと。女子にそこまでさせてはかわいそうというような曲がった論法のやさしさで、実はジェンダーだ。そこにかこつけて男子が既得権にしがみついているようなもの。
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羽生善治と柳瀬尚紀の対談。将棋の話をしているにもかかわらず、テーマとしては柳瀬尚紀寄りの内容になっていて難しかった。
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将棋好きの文学者の柳瀬尚紀氏が羽生さんとの対談を行った一冊。
勝負師としてのメンタリティーについて知れる。
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羽生名人と柳瀬翻訳家の対談本。
それぞれ物事の深いところまで取り組んでいることもあり、共通した考え方が見られ、読みながら二人が上の方で話をしているように感じた。
歴史は繰り返さない、ただ韻を踏むのみ
自分自身を信じ切ることができるかどうか。これまで積み重ねてきたことを信じられるかどうかが、曇りなく決断したり、自信を持って次に進むということに、すごく関係している。
木登りはもう大丈夫だと思ったときに気をつけろ
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私は自称・羽生善治氏の信奉者です。
ですからBook off で購入し読みました。
しかし万人にオススメ出来る本ではないと思います。
最後に心に残った羽生先生の言葉を一つ。
「勝ち続ける事や、限界まで思考する道は遠くとも、
何かに心礎と打ち込めば楽しい、
という姿勢は、だれでも学ぶ事ができるでしょう。」