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- 発行年月:2011.9
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-376114-6
SatoShio 2 (KCDX)
SatoShio(2)
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- 税込価格:1,426円(12pt)
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紙の本
日常を生きるお仕事漫画。
2012/02/05 22:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「働く人」をテーマにした物語は、小説も、映画も,そして漫画も数多いのですが、この作家に手にかかると、一味変わってきます。
ゆるゆるお仕事漫画、というのがどうやら売り文句(?)のようですが、別にのんびり仕事をしているわけではないです。ちゃんと仕事はしています。むしろ、仕事をしているのかどうかわからないような、バブル期のトレンディードラマの人物たちにくらべれば、はるかにちゃんと仕事をしているといえましょう。若手女社長と社員2名(と、ときどきアルバイト)の「弓田デザイン」は、小さいですが、一生懸命に仕事をしています。もちろん、のんびりする時間もあります。でも、徹夜続きのどうしようもなく多忙な日々もあるのです。でも、どこか確かに、ゆるい感じがするのです。
この「ゆるさ」は何でしょう、どのように表現したら良いのでしょうか。仕事の中に、どこか「生活感」とでもいったものが強いからではないでしょうか。プロジェクトXのようなビッグプロジェクトをこなすることばかりが仕事な訳ではないのです。たいていの人にとって仕事とは日常です。仕事をしていると、さまざまな事や人、場所に出くわします。この漫画でも、大家さん(ついでに孫も)が出てきたり、社員の趣味(や買い物?)が時折出てきたりします。名刺のやり取りも、出かけた先の風景も日常の物語になります。寅さん映画のような家族企業とはまた別な、仕事の日常生活感をうまくすくいだしてくれているのです。小さな会社が舞台ゆえとも、作者の腕ゆえともいえましょう。
ちなみにタイトルは、2名の社員・佐藤と塩田(いずれも若者男子)によるもので、かれらが主人公ということだそうです。ただ、表紙は女の子がメインになっており、ちょっとした期待をもって手にとった人もいることでしょう。そんな読者に肩すかしをさせつつ、楽しませてくれます。
残念ながら、そんなゆるやかなお仕事漫画も、この「2」でおわりだそうです。弓田デザインの安泰を祈りつつ、どこかでの再会を期待しましょう。