紙の本
能力の交換。しかし・・・
2021/10/16 18:04
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれが持ってる能力(得意技とか)を他人の能力と交換してくれるお店。ただし選べない。
自分が持ってた能力で別の人が注目されたり、自分が貰った能力が元の能力よりもっといらないモノだったり、さらに最悪なのは・・・
オチがちょっと怖い、でも面白い。
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投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体としては重い感じ。
私は『さよならギューション』が大好き。
泣きました。
いらない能力だと思って捨てたら最初はいいことがあるけど最後はやっぱり、、、。
新しく手に入れた能力も、最初はいいけど、、、。
ホラーちっく、ファンタジーちっく。
ただ交換するだけではなく、後半では『ばくりや』についての説明があったり、微妙なつながりがあったり。
紙の本
最後のお話で暗転、さすが
2012/03/18 00:17
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投稿者:お月見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
乾ルカさんお得意の連作短編集です。
雨女や、雨男。車を洗った翌日に必ず雨が降る人とか、その人の噂話をしていると必ず来る人とか、妙に動物に好かれる人とか。よいか悪いかは別として、目に見えないジンクスや、ちょっとした能力って誰しも何かしらあるとは思うのですが、「ばくりや」というのはそんな特殊能力を誰かの能力とそっくり交換してくれる怪しげな店です。
自分の妙な能力を持て余し、交換して手放したいと店にやってくる客は、しかし、誰のどの能力と交換するのかは選べません。選べないことで更なる展開が待ち構えているのに。
読んでいて、「世にも奇妙な物語」のBGMが聞こえてくるような、今にも「笑ゥせぇるすまん」の喪黒が「ドーン」とやって来そうな気がしました。
登場人物がみんな性格がヒネていて、エゴ丸出し。ひとつひとつの短編が後味悪いなあと思いながら読んでいて、妙に男女のきわどいシーンが多いなあ、どこの雑誌連載?と後ろの初出誌を見ると「オール讀物」・・・・納得です。乾さん、逆に凄い。雑誌で書き分けてる。器用な作家さんです。
それにしても詠み心地が油っこいぞ、表紙のイラストの雰囲気は良いのになあと思いつつ中ほどにおさめられた「さよならギューション」でお兄さんの優しさにはじめて和み、その後の「ついてなくもない」もバッドエンディングではなかった。そして最後の「きりの良いところで」で明かされる「ばくりや」の秘密。店主のセリフが意味深で、まさに「世にも奇妙な物語」のエンディングのようでした。「ばくりや」の正体は、鮮やかな手品を見せてもらったよう。
前半、もう少し誰かに感情移入できるような、後味の良いものであったらなあと少し惜しい気持ちになりました。
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こういうファンタジー好き♪
ちょっと不条理っぽいけど人生ってそんなもんかなって
自分の要らない能力と他人の要らない能力の交換するお話。
常にお客さん目線で進んでお店の人たちは秘密のヴェールに包まれています。さいごちょびっとなんとなく…でもわかんないな。
ちょっとした能力も過剰すぎれば毒のようなものになるんだなと。
自分には交換すべき能力ってないなぁと思ったり。
平々凡々が一番ですよね。
でも一つ一つの小さな能力についてのストーリーは中々面白くって、
もっといっぱいあっても飽き無さそう。
世にも不思議な物語の定番になりそう☆
ちょっとだけ物足りなさが漂うけど。
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能力を交換してくれる「ばくりや」
逃げて、逃げた先に
もてて困る男。学校、職場が変わるたびに一番の女性がいいよってくるので嫉妬の対象。家から出て行かない女から逃げるために能力を交換。
引越して新しい仕事。包丁をとぎたくなる。研ぐと料理が思いつく。
料理はこれから作るものだった。目の前に追いかけてきた女が包丁を渡される。研ぐと自分の姿。研いだ後に包丁が切るものが見える能力。
雨が落ちてくる
雨男。修学旅行で電車に乗っていると突然の雷雨。札幌から出れない。
能力を交換する連絡あり。その時間になると食欲がわいてきた。
飛行機からの電話で大食いタレントと一緒に連絡。
飛行機が突然の天候不良に襲われ、消息不明になった。
みんな、あいのせい ,
自分のせいで会社が潰れる。市役所に勤めたが行政破綻した。
交換した能力は動物に好かれる能力。
30歳にして勉強し資格をとり動物園に勤める。
小動物、鳥、そして雌オラウータン。興奮して自慰するオラウータン。
自分からしか餌をもらわない。じばらく距離をおく。
久々に世話に行く。突然、抱きつき性器をむさぼられる。
強い力で骨が折れ意識ななくなる
狙 いどおりには ,
ドラフト1位の投手が戦力外
日本シリーズを女と見ていると
バクリヤの広告が一瞬映る
同棲中の元グラビアアイドルの女がメモっていた
男は北海道を訪ね豪速球を投げる能力を交換
女が豪速球の力をもらい始球式で披露
男は女に教え込んだフェラを取得
さよなら、ギューション ,
会議でも泣いてしまう男30歳
交換したのは魂のない能力
容赦ないプレゼンテーションとプロジェクト管理能力で出席
世話になった家の畑を買収
幼馴染が出世した自分に渡す花を置いた小屋が 放火され取りに行き死んだ 買収成功
何も感じないがこみ上げてきた
里子に出された家の幼馴染は生涯で2回しか泣けない
残り1回
ついてなくもない ,
会社でやたらと不倫場面に出くわす 幼少期は両親の性交シーン
彼氏が他の女とデート
実父の最期を看取れず
義父と母と3人で行く予定の海外旅行は病気でドタキャン
バクリ屋に行くと本日休業
中には黒い
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『ご不要になったあなたの能力、お取り替えします』
北の街の路地裏にある怪しげな店、ばくりや。この店を訪れる者たちに待っている結末とはーーー。
ちょっと不気味でファンタジー、だけど妙にリアリティが漂う心臓がひゅっと冷えるような話ばかり。ラストは「そうなったか…!!」と思わされる展開。ありきたりな小説に飽きた人はこんな作品もいいかも。
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持っていると辛い、特殊な能力を他の能力と交換したいと思った人の話。
交換を願う人間達よりも、交換「手術」をする彼女に興味を惹かれます。あと彼女の助手に(ニヤ)
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今すぐ失くしてしまいたいと忌々しく思っている自分の能力。
それを誰かの能力と交換してくれるという「ばくりや」。
ただ、その能力が何かは交換されるまでわからないー
ブラックなテイストのほうですね。この作者さんの本の中で。
捨てたい能力だとしても大博打ですよねぇ
災害級の天災で地元から一歩も出られないとか嫌だなぁ
ちらちらと明かされていく店の秘密が楽しい
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意外とビターな話が多い。
最後は不意を突かれたなあ。
思い当たりそうで、思いつかなかった。
やられたなー、と良い気分。
「さよなら、ギューション」が一番好き。
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異常にモテる、勤め先が必ず潰れる、些細な事ですぐ泣く、
持て余した能力を、他の能力と交換してくれる不思議な店・ばくりや。
ただし交換する能力がどんなものになるかはわからず、返品もできない。
物足りないものもあったが
後半の流れにはニンマリ。
次はどんな世界を紡いでくれるのか、楽しみな作家さん。
【図書館・初読・11/9読了】
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短編集ですが最後ゾクッとします。怖い怖いと怯えながら読んでホッとする話に油断してまた怖くなる。面白かったです。
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日常と非日常の境目の曖昧さが丁度いい感じで、
ばくりやの世界にすんなり入り込めた。
どの話も一筋縄では終わらずに、
毒の入り具合も絶妙。
「ばくりや」の二重の意味が、毒をさらに際立たせている。
店側の視点でも読みたいなあ。
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特技や才能を交換してくれるという怪しげな店「ばくりや」。換わりにどんな特技・才能が手に入るか分からないし、やり直しはきかないというのがコワイですが、実際に困った才能の持ち主となれば縋りたくなるのも当然ですよね。ちょっとオトナ向けですが、なかなか毒気もあって面白かったです。
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「あなたの経験や技能などの能力を、あなたにはない誰かの能力と交換します。」を謳い文句にする商売「ばくりや」。自分の特異な能力に悩む人たちがやってくる。
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なんだかイヤな気持ちになっちゃった。
「笑ゥせぇるすまん」とか「世にも奇妙な物語」とか星新一さんのショートショートとかなら、私は好きなんだけどなあ。
この本の最後から二番目、『ついてなくもない』が、私的にはちょっと受け付けなかった。日航機事故とか同時多発テロとか、現実に多くの方が亡くなっているのに、それを絡めて書いて「うちは助かってよかった」と言うのは、ひどすぎる。
仲間内だけの世間話ならまだ許せるんだけど、それを小説にしてしまうと被害者遺族や関係者だって目にするでしょうに……と思えてならない。架空の事件、事故にしておけばいいものを。作者さんのモラルを疑うなあ。