- カテゴリ:一般
- 発売日:2011/12/01
- 出版社: 集英社
- サイズ:20cm/309p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-08-780630-4
紙の本
OVER HEAVEN JOJO’S BIZARRE ADVENTURE
かつて空条承太郎の手によって焼き捨てられ、エンリコ・プッチ神父が切望したDIOのノート。世界の深淵で、DIOが探し求めた「天国」とは。小説家・西尾維新が、禁断の手記を再生...
OVER HEAVEN JOJO’S BIZARRE ADVENTURE
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商品説明
かつて空条承太郎の手によって焼き捨てられ、エンリコ・プッチ神父が切望したDIOのノート。世界の深淵で、DIOが探し求めた「天国」とは。小説家・西尾維新が、禁断の手記を再生する。“VS JOJO”第2弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
かつて空条承太郎の手によって焼き捨てられ、エンリコ・プッチ神父が切望したDIOのノート。世界の深淵で、DIOが探し求めた「天国」とは? 漫画「ジョジョの奇妙な冒険」×小説家・西尾維新。「VS JOJO」第2弾。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
荒木 飛呂彦
- 略歴
- 〈荒木飛呂彦〉1960年生まれ。87年から連載を開始した「ジョジョの奇妙な冒険」は四半世紀を超える長期連載となる。
〈西尾維新〉1981年生まれ。「クビキリサイクル」で第23回メフィスト賞を受賞しデビュー。
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書店員レビュー
人気作家によるジョジ...
ジュンク堂書店福岡店さん
人気作家によるジョジョの奇妙な冒険のノベライズ企画『VS JOJO』第二弾。
今回の作家は『化物語』の西尾維新。
内容は、ジョジョ第六部で存在が明かされたディオのノート。
語り手はディオ。
興味深いのは、不死身のディオが目指したもの。
承太郎がノートを焼き捨てた理由。
ジョースターの血統抹殺は本来の目的ではなかった。
承太郎一行との戦いは事業を行う上で生じた弊害、避けられなかった因縁。
そもそも彼の目的とは…
作者独特の見解で本編で謎だった描写、設定にせまる。
読み終えたときジョジョの新たな世界観がつかめる。
コミック担当 木島
紙の本
DIOの日記モドキ
2017/07/26 17:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夢兎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的には面白くて好き。
なんか色々とうじうじしてるようなところもあれば、ぶっ飛んでるようなとこもあってDIO様も元は人間なんだなってすごく思った。
てかDIO様そんなにダービー兄弟のスタンドに有用性を見出していたことに驚きだし、ボインゴのトト神で天国へのヒントを得てることにも驚き。
紙の本
ジョジョ
2015/08/16 14:58
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Navajo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ディオのストーリーが後付けとは思えない程の完成度の高さです。おすすめですので、ぜひ読んでみてください。
紙の本
ディオは如何にして敗北したのか
2015/08/28 11:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ジョジョの奇妙な冒険」の二次創作小説第二弾。第一弾の上遠野浩平「恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-」に引き続いて登場するのは西尾維新だ。こちらは、第三部の進行下にあるディオ・ブランドーが、第一部・第二部の出来事を回想する回顧録の様な作品になっている。
空条承太郎が焼いたノートを東方杖介が復元し、それを解読したという設定で、ディオの目的を天国へ至ることとし、なぜ彼がそれを目的とすることになったのかを、幼少期の出来事に絡めて語っている。そして長じてから彼がなしたことは原作を読めば良いのだが、その時、彼がどんなことを考えていたのかを詳らかにしていくのだ。
本来は彼の目的を後継者に伝えることを目的として書かれた文章なのだが、結局、いかにして彼がジョースター一族に敗北し、かつ、どの時点で負けていたのかを、ディオ自身に自覚させることで終わっている。つまり、彼が空条承太郎に敗北したのは必然だったということなのだ。
この内容をいかに判断するかは読者によるが、二次創作のお遊びとして、一人の読者が作家となって書いた見解として理解すれば良いと思う。
紙の本
西尾維新版「ジョジョの奇妙な冒険」登場!
2012/01/24 15:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:書評王子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで「ジョジョの奇妙な冒険」は、
乙一による「jojo’s bizarre adventure 4th another day 」
上遠野浩平による「恥知らずのパープルヘイズ」として小説化されている。
今作品は、「化物語」「偽物語」で一躍有名となった、
西尾維新の手によるものだ。
乙一が第4部、上遠野が第5部を小説化しているが、
今作品は第6部のDIOを中心とした奇妙な話になっている。
西尾ファンも、ジョジョファンも必読の一冊!
紙の本
賛否両論
2015/02/07 21:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くらしげ - この投稿者のレビュー一覧を見る
西尾維新×ジョジョという異色同士のコラボでありながら、蓋を開けてみればやや平凡に収まってしまった印象の作品。
好きな作品であるが故に遠慮してしまったのか、西尾維新の持ち味である言葉遊びは鳴りを潜めている。
もとより好き嫌いの分かれる文章ではあるのだが、せっかく「VS JOJO」と銘打たれているからにはもっと己を出して戦って欲しかった。
内容もDIOの日記という体であまり目新しい要素は見られないため、他のノベライズ作品を比べて未知のワクワク感には欠けている。
しかし全くつまらない作品というわけではなく、DIOの母を含めた女への複雑な想いや1~3~6部を自然に繋げるための考察の数々などは
「へーそうだったのか」と納得しながら楽しく読ませてもらった。
紙の本
期待の西尾×ジョジョ!のはずが…?
2012/02/11 23:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジョジョノベライズ第2弾は西尾維新。
相当期待して読んだ。
ぺらい。ぺらいよ西尾維新。
DIOの手記を西尾が復元するという構成。
よって書かれている内容は、物語というよりもDIOの回想と言っていい。
つまり、我々がコミックスで読んできた内容を、DIOの心情というフィルターでもって追体験できるということである。
だが、西尾の強烈な作家性を代表するものは、言葉遊びとキャラクター性である。
そのどちらもが、ノベライズには不向きではないだろうか。
敢えてこの題材を取り上げたのであれば何も言うことは無いけれど、現に、なんというか西尾らしくないのである。
荒木さんがよっぽど好きなのかどうなの分からないけれど、描いている内容に遠慮のようなものが見える。
そりゃそうだ、さすがに自身が敬愛する作家のノベライズではっちゃけることはできない。
そういう窮屈さを回想という形で小説の体にしようとしているから、自然とぺらくなるのではないか。
非常に勝手で申し訳ないが、僕が西尾維新に求めていたのはこういうものではなかった。
だがその中でも、ボインゴとの会話やエリナへの想いなど、第6部に巧くつなげている個所や、人間臭いところなど、説得力があり読んでいて面白いところもあった。
ボインゴのスタンドとプッチ神父のスタンドの共通点には、今回の読書で初めて気づかされた。
僕にとっては目から鱗であり、つまりそれは、第6部へのつながる共通点であり、ジョジョ全体を貫くテーマでもあるのだが、思わず「なるほどね」である。
巧いよなあ。
ボインゴにスポットライトをわざわざあてようなんで思わないもんな。
エリナへの想い、つまりは己の母を始源とする聖女への畏敬も、巧いこと書いている。
読んだことがある方なら分かるが、第7部でないDIO(つまりプッチ神父によって世界が一巡する前のDIO)は、母への想いという一見軟弱な性質のものとはかけ離れたキャラクターである。
我らがDIO様はそんな小さいことで悩んでほしくないのだ(エンヤ婆でないけれど)。
その分第7部では人間臭い矮小さや泥臭さが出ていて、それはそれで良いが、まあそれは置いておいて、少なくとも第3部のDIOは絶対君主である。
だからこそなのかもしれないが、本書のDIOの思わぬ人間臭さに戸惑う読者もいるかもしれない。
「ちょっとドジったなあ」、「失敗ばかりでやんなっちゃうよ」なんてな言葉を日記で(日記で!)書くDIOが次第にかわいく思えてきてしまう。
つまり、本書のメインテーマが人間臭いDIOであるのかもしれないので、その起源となるエリナへの恋慕、ジョナサンへの嫉妬が垣間見える個所は、なんだか秘密を覗いているようで(それこそ日記を盗み見ているようで)、変にどきどきした。
西尾維新は人を食ったような作家であるので、ここまで書いてなんだか書かされているような気分になっているが、それでも僕は不満である。
好物を目の前で没収されたみたいな。
そんな不完全燃焼感がある。
いつもは西尾に良い意味で裏切られて悔しいやら嬉しいやら複雑な思いを抱かされる西尾作品だが、本当にこの本はコンパクトにまとめられ過ぎやしないか?
「素直なあとがき」と自身であとがきをまとめているように、この本もある意味西尾の本心が出た、素直な物語なのだろうか。
腑に落ちない、してやられたのかどうかさえ分からないもやもや感が残る読書だった。