- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.10
- 出版社: ファイドン
- サイズ:19cm/1046p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86441-006-9
紙の本
美術の物語 ポケット版
原始の洞窟壁画から現代の実験的な芸術にいたる、美術の全体を論じた入門書。色々な名前や時代や様式がわかりやすく整理できるように工夫し、物語としての美術史を目に見えるように描...
美術の物語 ポケット版
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商品説明
原始の洞窟壁画から現代の実験的な芸術にいたる、美術の全体を論じた入門書。色々な名前や時代や様式がわかりやすく整理できるように工夫し、物語としての美術史を目に見えるように描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
美術入門者です
2016/03/15 20:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DISH - この投稿者のレビュー一覧を見る
某サイトで、美術のイントロにはこれ、との記事を読んで購入したものです。
とても読みやすい。
筆者のポリシーとして、専門用語はなるべく使わない、というのがあります。
さらに、日本語も平易なので、初めて美術の世界に足を踏み入れましたが、迷子になることなく読み切ることができました。
図版も豊富です。手に取って、厚さに圧倒されるかもしれませんが、半分は図版なので、ご安心を(笑)
紙の本
退屈な「美術の歴史」よさらば!
2017/02/21 15:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:燕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この「美術の物語」は、世界の美術の歴史を、原始時代の壁画から現代までの広い範囲を通して説明している。もちろん、ジャンルも、絵だけではなくて、彫刻・建築も含めて、幅広い範囲の美術を紹介しており、原始、ギリシャ、エジプト、ローマ、中世、ルネサンス、バロック、近代、印象派、現代、と時代も洋の東西も超え、これらが豊富な図版とわかりやすい文章によって紹介されている。
この本の魅力は、第一に図版が豊富なこと。約400のフルカラー図版で、パルテノン神殿、ミロのビーナス、モナ・リザ等々時代が分かる様々な美術作品が掲載されている。お陰で、とにかく沢山の美術に触れることができ、その変遷を知ることができる。
そしてこの本の第二の魅力は、文章がわかりやすく、読ませること。
「その時代や社会において、作品がどのような位置を占めていたか」に焦点が合わせられている。今でこそ美術館や博物館に陳列されている作品は、儀式を執り行うための呪術具であったり、文字の読めない人々に教義を説く舞台装置だったり、視覚効果の実験場として扱われていた。このように、「美術だけの歴史」として語ってるわけではなく、様々な歴史的な要素と絡み合って美術が発展してきたことをわかりやすく説明しており、キリスト教のローマ帝国での公認後における美術作品の多くは宗教の教えや聖書の内容を説明するために作られたこととか、その後も様々な要請を受けて作られたこととか、ルネサンス後の美術の停滞と再生の繰り返しとか、時代と美術の密接な関係を、正に「物語」として語っている。
時代や当時の社会という文脈から切り離されたところで、美術を語ることはできないという。つまり、それぞれの要請に対して、画家や彫刻家たちが、置かれている状況や前提、制度、そして流行に則ってきた応答こそが、「美術の物語」足り得るというのだ。「これこそが美術だというものが存在するわけではない。作る人たちが存在するだけだ。男女を問わず、彼らは形と色を扱うすばらしい才能に恵まれていて、『これで決まり』と言えるところまでバランスを追求する」。
訳も良い。訳者の一人に長谷川宏氏が加わっている。なるほど、と思う。
★5つでは足りない。6つか7つをつけたいくらいだ。