紙の本
健気なヒロイン
2022/10/01 15:45
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
者須賀しのぶの描くヒロインには健気な印象を抱かせるヒロインが多いが、それの原型を見る想いである。真っすぐで健気なためやや深みや面白みにはかけるが、読んでいて応援したくなってしまう。コバルト文庫出身の女性作家というと他に藤本ひとみがいるが、二人共 わかりやすく読みやすい文章でしっかりした作品を書く という印象を持っている。
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元は少女小説だそうですが、甘さは控えめ。むしろ結構血なまぐさい。ヒロインは全く甘やかされないし(むしろ叩きのめされている)、権謀術数蠢く世界が描かれる、硬派な読み応え。
運命に翻弄されても、自分の進む道をちゃんと自分で選んで、這ってでも前に進むカリエは格好良い。生きることに執着することが、彼女の強さの源なのだろう。そして主要な登場人物たちも、それぞれが己の信じるもののために懸命になってるのが良い。
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【ひとり須賀しのぶ祭り実施中】
うわーー怒濤の下巻!
くそガキと思ったミュカも他の皇子たちも、皆それぞれに信条があり(須賀さんの作品はだから好き)よかった。
続きが読みたい!!
角川版ってこれ以降の予定ないんですか!!!ひどすぎる…。
カリエ(アル)・エドの主従も最高でした。
つづきかもーーーん!ふんがふんが。
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アルゼウス皇子としてほかの皇子と対面し、彼らと生活を共にするカリエ。
それぞれ毛色の違う四人の皇子が揃い、陰謀が動き始めます。
皇子四人とも、それぞれ違う部分で皇子としては理想的で、また問題も抱えていて、彼らが切磋琢磨していく姿が好きです。
母親の家柄が低く、継承争いからは脱落している二人の兄。カリエ扮するアルゼウス皇子の登場によって、確実だった未来を揺るがされ刺激を受ける弟のミューカレウス。
特に、周囲にちやほやされてきたミューカレウスの、のちの成長ぶりがすごかった。それだけに、その努力を裏切られるような展開が切ない……。
長兄ドミトリアスは誰よりも厳しく、彼と交流を持つ民衆の支持も篤い。弟たちからも理想の兄として慕われているある意味完璧な皇子だけれど、皇帝になるという未来はあまりにも現実味がない。それを知ってなんとか兄を皇帝にという次兄のイレシオンの心のうちには胸を締め付けられます。
また、身代わりとしてそれ以外の生き方を奪われたカリエが、その存在価値を失い危機に立たされます。
皇子の従者としてカリエを守ってきたエディアルドが、今度はカリエの命を脅かす存在となる展開に……。
負けん気の強さでひたすら前に進んできたカリエだけに、その先に明るい未来がないと悟る場面は、この小説の重さを感じさせる一番のシーンです。
著者さんがあとがきで語られるように、少女小説としてライトノベルレーベルから刊行されるには、政治色や宗教色は破格に強い。でも、それがいいんです!
女性を主役に据えた大河小説ということで、もっと大々的に売り出していってほしいです角川さん!
続刊の復刊も期待したいです!(あとできれば装丁をもうちょっとどうにか……)
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須賀さんのコバルト文庫から出ている作品、ずっと読みたいと願っていたのでこの新装丁版はとても嬉しい。馴染みのない“少女小説”に入り込めるだろうかと気をもんでいたが、まったく問題なかった。
『神の棘』から入ったわたしは、著者の書く宗教についてやひとと神の関係、選択の先にあるものに興味を持った。というか“やられてしまった”のだが(笑)、いやあ、14歳の少女を主人公にそれを描かれるとまた違う迫力がある。あとがきの“大人が~”という文に涙線を緩ませつつ、この2冊にシリーズが続くのか否か。
角川書店さん……お願いします!
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わぁ〜何これ、まだまだ続くんですかちょっと早く私に続きを読まして下さいいい!!!!!
となるような展開に満腹。
むしろ満腹と言うよりまだ続くと聞いてよりいっそうお腹が空いた感じ(笑)
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Oh my goodness that was so good! I want to make this an intelligent review, but the only legible words I can make out in my brain is, "MOAR BOOKS. I WANT MOAAARRR." So I think a thoughtful review is out of the question.
I am beside myself with joy right now. I don't know if I can be patient enough to wait for the new versions of these books. Please hurry and publish them!
Desperately awaiting the next book.
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2014年1冊目。
あとがきを読んでびっくり。
『帝国の娘』は、もともとコバルト文庫で刊行していた「流血女神伝」全25巻の冒頭のストーリーというじゃありませんか!
#角川ってライトノベルレーベルの再刊多いなぁ~
#なんか回収してないエピソードあるなーと思っていたけど納得
まさかのシオン兄上犯人
まさかのミュカ皇子負傷
で、ちょっとラストどうなのよ、って思ってましたが
まさかのエドと逃亡(・∀・)
"生きる力"の強いカリエならありかな。
ところでエディアルドさん、最後にカリエを抱きしめてくれてもよかったのよ?
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大帝国ルトヴィアの皇位継承をめぐって皇子たちを中心に起こる様々な出来事、謀略、葛藤、愛情。作者名と帝国の娘というタイトルだけで手に入れたら、何と大河少女小説、しかし後半のストーリー展開はそれなりに面白かった。ここから続く大河ドラマで、主人公も作家も成長していくのだろうが、それに付き合っていくほどの魅力は感じず。
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コバルトで発刊されていたシリーズの復刊。
角川だし、復刊だし、改稿も多少入ってるし、残り26巻(?確か)がんがん復刊してほしい・・・・・。
今読み返すと、カリエの中2っぷりがいらいらするし笑えますが、でも少女のために書かれたレーベルなのでこれもまたよし。
須賀ヒロインはけなげ。
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談話室で紹介されていたのを見て、手に取りました。
とにかく負けない女の子の姿がかっこいい。
でもまだ少し子供ですね。これからの成長を見ていきたい。
結構軽い物語なのかな?って思いましたが、
作りこんでありますね・・・
読んでいて惹きこまれていきます。
角川さんが続きを出してくれれば買います!!
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最初から分かってたことだけど...アルゼウス(本人)...不憫な子TT
アル(カリエ)とミュカの兄弟喧嘩が微笑ましいw
皇子様なのに取っ組み合いって(笑)
でもこの後の展開...やっぱり不憫だ、皇子たち...。
この後、続編出たらどうしようかな?
あとがきにもあるけど、政治色・宗教色が強くなってきてコバルト版は挫折したんだよなぁ。
あと恋愛もの大の苦手なんで恋愛色強くなってきたのも挫折の原因。
カリエ目線のサルベーンとか今読んでもドン引きしたもんな(笑)
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やっぱり須賀しのぶだよね!というお話。キルゾーンが好きすぎて他の作品を読めなかったのですが、やはりよい。
強い女の子、へこたれない女の子を描いてくれます。
憧れる。こんな女の子になりたい、と思わせてくれる。
なんだろう、血が燃えたぎる感じ
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挿絵がなくても加筆部分でも勝手に船戸さんの絵で再生される不思議...続きは角川からは出ないのかなー。
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あとがきまで読んで、なるほど、大きな物語の中の一章
だったのね。いくつかの伏線っぽいのは、未回収だし。
国同士の対立や共存、王位継承や、それぞれの国情、伝説やら怪しい力などを背景に、色とりどりの登場人物のかかわりや生き方を描き出す物語。
そして、いつも女の子がかっこいい。
ちらっと出てきた人たちのその後や再会など、気になってしまいます。
現国王を権力の座に胡坐をかいてる人物としてだけでなく、かって、改革や将来の国造りに情熱を持った皇子だったと描かれてるあたりなど、物語の奥行きを感じさせる。
「王道」といえばそうだけど、やっぱりよいですね。