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紙の本
双子と幼なじみの四人殺し 1 (GA文庫)
著者 森田 陽一 (著)
高校生、菱川迷悟は、双子の少女、新山一縷と朽縷と同居していた。美しい双子に翻弄されながら日常を送っていた迷悟だったが、ある日、三人は学校で飛び降り自殺の現場に遭遇する。そ...
双子と幼なじみの四人殺し 1 (GA文庫)
双子と幼なじみの四人殺し
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商品説明
高校生、菱川迷悟は、双子の少女、新山一縷と朽縷と同居していた。美しい双子に翻弄されながら日常を送っていた迷悟だったが、ある日、三人は学校で飛び降り自殺の現場に遭遇する。その自殺に関して一縷は、突き落としたやつが見えたという。正義感の強い、いや、正義感が強過ぎる迷悟は、事件を傍観することができなかった。—学校のアイドル、グッズ販売、そして交際を賭けた決闘…。愛憎が交錯する事件の果てにあるものは!?第3回GA文庫大賞“奨励賞”受賞の問題作が登場。【「BOOK」データベースの商品解説】
【GA文庫大賞奨励賞(第3回)】【「TRC MARC」の商品解説】
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危ういのに確かな絆
2015/08/28 11:10
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生の菱川迷悟は、幼なじみの新山一縷と新山朽縷の双子と同居をしていた。一縷と朽縷は迷悟を、迷悟は一縷と朽縷を好きな、一見すると完全に良好な関係だ。だがその関係には生涯隠し通さなければならない秘密があった。
そんな彼らの学校にいるいい加減な保健医の三川は、ただの保険医の女性ではなかった。学校中に監視カメラを仕掛け、おもしろいネタを探すという趣味を持っていた。そして彼女は、胡桃沢という校内アイドルに関する騒動のにおいをかぎつけることになる。それには、迷悟や一縷、朽縷も関わることになるのだ。
お互いを好きな高校生が、一つ屋根の下で暮らしている。甘い、軽やかな、賑々しく幸せな空気が物語に漂うものと思いきや、どこかに陰を感じずにはいられない。それは、彼らの関係に呪いがかけられているからだろう。もはや誰にも解きようのないその呪いは、物語の後半で明らかになる。
しかし、そんな呪いを乗り越えて、何とか幸せになる形を探し求めてさまよい歩く貪欲さがすさまじい。それはあらゆる障害を力で吹き飛ばし、幸運を手元にたぐり寄せようとするかに思える行為だ。だが結局それは寸前で断ち切られ、また新たな形を求めて試行錯誤を繰り返しているかに思える。
いくつかの前提が崩れただけで、彼らの生活は一変してしまうだろう。そんな危うい綱の上で、まるで何もないように共同生活を送る奇妙さに、不思議な気分にさせられる。