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紙の本
甘酸っぱい味 (ちくま学芸文庫)
著者 吉田 健一 (著)
毎年違う流行に身をつつんだり、評判のレストランに忙しく足を運んだり、時代の空気を自分の暮らしに取り入れてみたり—そんなこととは無縁に、不変の価値観のもと、動じることなく、...
甘酸っぱい味 (ちくま学芸文庫)
甘酸っぱい味
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商品説明
毎年違う流行に身をつつんだり、評判のレストランに忙しく足を運んだり、時代の空気を自分の暮らしに取り入れてみたり—そんなこととは無縁に、不変の価値観のもと、動じることなく、かつしなやかに生きた吉田健一。近代化や戦争によって自らの愛した世界がなくなってしまっても、あきらめることなく、「ほんとう」の人間の営みが再び湧き起こってくるのを東京の片隅で見守っていた。そんな著者がおでん屋のあり方、大人のふるまい方から、理想の文学に至るまで、静かに、時に饒舌につぶやいた百篇。とっておきの一本を開けたくなる珠玉のエッセイ集。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
戦後の急激な社会変化の中で、変わることのない価値観をもって、人間の営みを静かに見つめ続けた吉田健一氏の珠玉のエッセイ集です!
2020/04/21 09:04
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、昭和初期に活躍した吉田健一氏のエッセイ集です。戦後まもなく首相に座についた吉田茂氏を父にもち、曾祖父に大久保利通という家柄に生まれた吉田健一氏は、イギリスのケンブリッジ大学に進み、英文学やフランス文学の素養を習得し、多くの小説や評論を著した人物です。彼は、戦後急速に変化する社会に動じることなく、不変の価値観をもって、本当の人間の営みが再び湧き起こってくるのを見守っていたと言われています。同書は、彼が東京の日常生活で目にした身近な風景を見て、彼の思いを語ったもので、そこには、おでん屋のあり方、大人のふるまい方から、理想の文学に至るまで百編が収録されています。