紙の本
黒川さんのご苦労記
2018/09/20 16:37
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
田舎じゃ黒川さんの頭脳明晰ぶりは宝の持ち腐れに...とはならないところがミソ。
面倒な事件は次々と起こる、白石さんは問題児、奥さんは怖いという黒川さんに幸あれ!
紙の本
田舎なのに事件は起きます。黒川なのに冴え冴えと解決しちゃいます。読みたかったのはそこじゃない。
2012/01/26 14:04
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『田舎の刑事の趣味とお仕事』に続く脱力系ミステリ第二弾。
『田舎の刑事の趣味とお仕事』での主人公の黒川鈴木刑事と
その部下や奥さんとのやりとりが面白すぎて、
第二弾である本書のの文庫化が待ち遠しかったー。
(文庫化に当たり『田舎の刑事の闘病記』から改題)
と。
期待値をあげすぎたのがよくなかったのか、
少々がっかりしてしまった。
それは、黒川を悩ませる2トップ、
部下の白石と奥さんのハチャメチャっぷりが
トーンダウンしている点だ。
黒川は現場では冴えているが、
家庭では冴えないというのが特徴。
使えない部下の白石にかっかし、
恐ろしいほど思ったことを口にして
お金に目がない奥様に追い詰められ、
あたふたする。
その様が本書の一番の楽しみであって、
推理なんて二の次でいいのだ。
推理小説だから推理しなければいけないのはわかる。
事件が起きたら解決せねばならない。
刑事なのだから逮捕しなくちゃいけない。
でもっ!!!
わたしが期待していたのはそこじゃないっ!!
もっともっと!!
白石に悩まされていらいらしすぎて
白石を絞殺しそうになったり、
奥様に押されすぎて窓から飛び降りそうになったり、
そんなのっぴきならない状況に陥って
困りに困ってしまう黒川が読みたかったのだ!!
うーん。
読者が期待しているのとは違うベクトルに
シリーズは進んでいきそうな気がする。
第三弾が刊行されるのかどうかわからないけれど、
個人的にはここらが見切り時かもしれないな。
悪くないのだけれど、
推理小説としてなら他の作品でいいもの。
もっと「黒川である」意義を追究していってもらいたい。
『田舎の刑事の昆虫記』収録作品
・田舎の刑事の夏休みの絵日記
・田舎の刑事の昆虫記
・田舎の刑事の台湾旅行記
・田舎の刑事の闘病記
・田舎の刑事の動物記
・田舎の刑事の冬休みの絵日記
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「もう人生の重要な部分で一生分のハズレを引いていますから」
「あのう、どうしてそこで私の顔を見つめるのですか」
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(収録作品)田舎の刑事の夏休みの絵日記/田舎の刑事の昆虫記/田舎の刑事の台湾旅行記/田舎の刑事の闘病記/田舎の刑事の動物記/田舎の刑事の冬休みの絵日記
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前作にも増してギャグとミステリが冴えています。推理力は抜群なのにいじられキャラの主人公・黒川にしろ、無能で能天気な部下・白石にしろ、神出鬼没の毒舌家の黒川夫人にしろキャラクターの個性が楽しいです。しかもギャグの中にサラリと伏線を忍ばせているのですから。そうそう、黒川夫人の毒舌の奥のそこの向こうに、ちらりと愛が見えた気がしますが気のせいですかねえ。なんてこと思えるほどキャラクターが面白いんですな。
コメディミステリというかスラップスティックミステリというか、そういうジャンルは好きなんですよ。泡坂妻夫や我孫子武丸、倉知淳、東川篤哉などなど。ミステリといえば陰惨なイメージも強いのですが、笑いに包まれたのもあり。それがミステリの奥深さなのか。
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田舎の刑事シリーズ第二弾。1冊目の最初の話のように、ずっとゲーム世界と現実世界の話が続くのでなくて良かったです。
脇役がどんどん頭角を現して(!?)くる。
最初は白石だけだったのが、アレ?なんだか奥様ってすごいよね?とか、赤木もかわいそうに、何か黒くなってきた。
そして、やりたい放題の署長(お孫さんのまどかちゃん命)、温厚な課長。
課長、癒やし系…と思っていたら、黒川さんに対して、ちょっと黒く…
変わらないのは白石。何があっても白石は白石だな~
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田舎の刑事シリーズ第2弾。脱力系コミカルミステリというジャンルであるらしい。
主人公・黒川さんの可哀想な感じがパワーアップしてます(笑)
でも事件はパパッと格好よく解決しちゃうので、日常と非日常のギャップが面白い。
ちなみにドラマの板尾創路も、トリックを暴くところは無駄に格好よくやってて笑える☆
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「田舎の刑事」シリーズの第2作。前作同様、キャラクターたちのくりひろげるドタバタが愉しい。ギャグ描写のなかに巧妙に紛れ込ませた伏線やロジックなどミステリとしての骨格も見事。それにしても黒川夫人が素敵すぎる。
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なんでも屋と化している田舎の刑事課の奮闘記。
前作と変わらずユーモアたっぷりで刑事・黒川の推理が冴え渡っています。
【田舎の刑事の夏休みの絵日記】のどかな田舎でついに他殺体が発見。ビニールシートにくるまれ水を掛けられた死体の謎。
この事件では署長の娘が描いた絵日記の役割が絶妙です。
警察署のおかしな状況には笑いましたが、こんな非常識なことが事件とこんな風にかかわってくるのに唸りました。ラストのオチも利いてます。
【田舎の刑事の昆虫記】この事件は黒川が犯人をじわじわと追い詰めていくのが楽しいです。あばあちゃん子が多い田舎の警察署もおもしろい。
【田舎の刑事の台湾旅行記】誘拐事件の真相は小ネタ程度。そういえばわたしも見ました。黒川夫妻の海外旅行がおもしろいです。
【田舎の刑事の闘病記】ペットボトルに関しては犯人があんな風に言ってしまうことに疑問です。
【田舎の刑事の動物記】雑なトリックですが、殺猿事件と思っていたのが、おもわぬ真相です。そして思わぬ捕獲作戦に笑いました。
【田舎の刑事の冬休み絵日記】またもや絵日記が解決の大きなヒントになります。これには犯人の証拠隠滅の仕掛けがすごいとおもいました。そして黒川の硫酸ピッチの講義は興味深かったです。
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前作にもまして、各キャラクターが伸び伸びとドタバタを繰り広げて、会話を読んでるだけで楽しい。そのドタバタがきちんと事件のネタと絡みつつ展開していくので、ミステリとしても充分満足のデキ。
黒川刑事が涙目になるたびに、愛おしくてしょうがなくなる。で、黒川夫人の忍者ばりの神出鬼没&毒舌にほれぼれ。
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このシリーズ初めて読みました。文体が超好みです。
刑事の黒川鈴木さんは常に丁寧語。
行動がまったく読めない妻やバカな部下に翻弄され
胃を痛め半泣きになりつつ事件を解決します。
孫かわいがりのあまり小学校の遠足スケジュールに
無理やり警察署見学を組み込んじゃう署長や、
「自分を第一に考えろ」という祖母の教えに基づき
ハチまみれのバルコニーに上司と同僚がいるのに
しれっと鍵をかけて避難する常識人の赤木、
そして白石&妻のツートップという布陣が強いです。
短編連作という形態で心地よく読めます。
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「田舎の刑事の趣味とお仕事」に続く第2弾です。
いやぁ、今回も笑いました。
黒川・白石の掛け合い。
黒川・黒川の奥さんの攻防(黒川さん攻め込まれてばっかりですが)。
真面目な部下の赤木君もなんだか順応してきた感じで、色んな意味で成長してきてます。
課長もただのマイペースかと思いきや、黒川に対してなんか黒いし(笑)
黒川さんが不憫です。まぁそこが面白いのですが(笑)
主人公なのに壊れすぎなんですよね・・・
今回は前作よりも事件がスケールアップしてます。
殺人事件もあるし、台湾で事件に遭遇!なんて事も。
このシリーズ、ただの脱力系ではなく、ミステリーとしてもちゃんとしてます。事件を解決する時の黒川さんはカッコイイんですよ。
でも私は正直事件はどっちでもよくて、キャラ同士の会話の方が重要。むしろ「もっと会話を増やしてくれ!」って感じかも。
神出鬼没の奥さんには、今回も笑いました~。
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ますます好調、田舎の刑事トリオと署長に黒川さんの奥さん。マンガというより、漫才の台本のような気がしてきた。今回は「台湾旅行記」、「動物記」、「冬休みの絵日記」がおもしろかった。「闘病記」は謎解きがちょっと複雑すぎて、白石くんではないが、「ぎゃあ、頭が、俺の頭が割れそうです」。「台湾旅行記」で提示される謎、”誘拐されたアメリカ人の男の子が見た看板はどれか?”をメールから推理する謎解きは楽しい。「黒後家蜘蛛の会」の「ロレーヌの十字架」を思い出した。謎としては「台湾旅行記」のほうが上質で一級品だが、残念ながら、海外向けに翻訳するのはむずかしい一品だなぁ、おもしろいのに。
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なぜかのれずに読み終えることができず、断念。きっと今読んでも楽しめないだけなのかもしれない。また、別の機会に読んだら楽しいかも。ドラマはおもしろく観ています。
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前に読んだ『田舎の刑事の趣味とお仕事』の第2弾です
この時も書きましたが、わたしこういうミステリー好きなのです
主人公の黒川鈴木は、田舎にいる、ドラマ『相棒』の杉下右京みたい
ちょっとした犯人の言葉や仕草で、事件を解決していくのですよ
『相棒』と比べると、廻りの人たちはかなりゆるいのですが
いい味といいヒントを出しているのは同じかなぁ
ただ、創元推理文庫は文字が小さくて
目が疲れるのが難かなぁ・・・