「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
カフェ、シティホール、駅、観覧車…。ドイツの2大プラモデル・メーカー「ファラー社」「フォルマー社」の製品を中心に、おとなが夢中になれるプラモデル作りやディスプレイ作りのたのしみ方を紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
模型好きとしましては...
2012/01/13 23:40
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栞理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1章から,ドイツ製プラモデルは『しっかり企画・設計され,精度の高い部品で構成され』ており,『一昔前の日本の一部プラモデルのように,あちこちヤスリで削っても今一つしっくりこないようなことはありません』などと書かれており,さらに組立説明書について『日本のプラモデルのように,単なる製作メモのような紙切れがついているだけ』との表現があり,かなりげっそりします。
よくよく本書を読み進めると,この本の著者は,紹介している2社の,特定のジャンルのプラモデルしか作っていないようです。日本の模型メーカーの技術・品質向上を知らずして,「紙切れ」呼ばわりは失礼だと思います。
もしレディ・ガガしか聴いたことない人間が「やっぱり洋楽はいいね,日本の音楽なんかチャラチャラしていて聴けないね」なんて言っていたら,知ったかぶりだな〜と思いますし,レディ・ガガまで安っぽく聞こえますよね。例えとして適切か分かりませんが。
この本も,フォルマー(ファーラー)しか知らない人間が,日本のプラモデルは,と言ってしまうので,結局はフォルマー(ファーラー)の良さが伝わらない。もったいないことだと思います。
また,この本で紹介されるプラモデルが成形色だけで塗装をしなくても組み立てられるものなので,塗装法についての記載がありません。これはやはり,初心者向けの解説書としては片手落ちだと思います。
電子工作に関しましても,初心者向けに電気の基礎の基礎から説明する,というわりには,LEDの極性について説明がなかったり,いきなり回路記号が出てきたりして,不親切と言わざるを得ない。
以上から,どのような読者層をターゲットとして企画された本なのかが分からない,というのが感想です。これからものづくりでも始めよう,という方には説明が不親切すぎ,ある程度の知識のある初心者には凡庸すぎるしピンポイント過ぎて応用が利かない話ばかり,マニアの方にとってもなにかインスパイアされるほどの完成度でもない。
ぶっちゃけますと,「こんな中身なら,個人のブログでよくねぇ?本にする必要あるか?」が結論で星ひとつです。