電子書籍
ロマンス小説の元祖とも言われており?
2019/11/29 15:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本は読まないけどこれは大好き!という友人と、良さがサッパリわからない、どっちの性格も秀でて魅力と思えない。という友人と真っ二つな感想は面白いです。
個人的には、これは二人の捻くれた性格はもちろん、この時代背景、描写される静物込みで名作だと思っています。
紙の本
ロマンス小説の原点
2019/04/19 14:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
未だこれを超えるロマンス小説に出会ったことはありません。
リジーとダーシー、客観的に見ると凄く魅力的な二人、だとも思えないのですが、この回りくどさも含め時代背景であり物語の一部だと思っています。
投稿元:
レビューを見る
結構夢中になって読んでしまった。なんか恋愛漫画の王道中の王道って感じ。だいたい相手役の第一印象って最悪だよね。それは二百年前も変わらないんだなーと思った。あと、お父さんのミスターピングリーが好き。最初から飛ばしてて、いいねこのひねくれものと思ったが、中後半はあまり出てこなかったので下巻は是非。
投稿元:
レビューを見る
この物語、恐らく KiKi は今回の読書が4回目だと思います。 最初に読んだのが高校生の頃。 当時の KiKi にはどこが面白いんだかさっぱりわかりませんでした。 そもそもあの有名な出だし
独身の男性で莫大な財産があるといえば、これはもうぜひとも妻が必要だと言うのが、おしなべて世間の認める真実である。
It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a good fortune must be in want of a wife.
からして当時の KiKi には気に入りませんでした。 これはもう KiKi のような現代女性には夢物語としか言いようのないシンデレラ・ストーリーに違いないと冒頭から確信させられちゃうなんて・・・・・と言う感じで、ある種の思い込みからダーシーを毛嫌いしていたエリザベス同様、KiKi もどこか斜に構えたまなざしで読了したことを覚えています。
2回目の読書は大学時代。 一応「英文学」を専攻していた KiKi はこの作品を「英文学を学ぶ学生の必読書」という感覚で再読してみました。 相変わらず冒頭の一文は気に入らなかったし、高校時代には単なる道化にしか見えていなかったミセス・ベネットやウィリアム・コリンズ、さらには上流階級のプロトタイプみたいなレディ・キャサリン・ド・バーグなんかにいちいちイライラさせられ、やっぱりどうにもこうにも気に入らない物語でした。
そして3回目の読書はハリウッド・映画「ユー・ガッタ・メール」を観たことに端を発していました。 あの映画の中でメグ・ライアン演ずる主人公の愛読書が「高慢と偏見」であること、彼女がかなり質の良いタイプの小さな本屋さんを経営している女性であることに触発され、「長年毛嫌いしてきたこの物語にも KiKi がまだ気が付いていない良さが何かあるのかもしれない。 そもそも英文学の中の1つの名作とされているんだから・・・・・」とばかりに再読してみました。 当時読んだのはちくま文庫に収録されている「高慢と偏見」だったと思います。
因みに高校時代の読書は恐らく「岩波文庫」(あの時代、KiKi が暮らしていた田舎でこのテの本を読もうと思ったら選択肢は岩波文庫しかなかった)、大学時代は恐らく「新潮文庫」(学生時代の KiKi のお気に入りはとにかく「新潮文庫」で、たいていの本は新潮文庫で読んでいた)だったと思います。 それぞれがどんな訳だったかな~んていうことは全く覚えていないけれど、そういう意味では KiKi のこの作品の読書は 岩波 → 新潮 → ちくま → 光文社 という変遷を辿ってきたと思われます。
ま、それはさておき、映画に触発されてちくま文庫で読んだ「高慢と偏見」(つまり第3回目の読書)で初めて KiKi はこの物語の本当の面白さに気が付いたような気がします。 この物語は確かにアッパーミドルクラスの恋愛物語ではあるんだけど、本質はそこにはなくて、人間観察・人間描写の粋を極めた物語だったんだなぁ・・・・と。
そして今回の4度目の読書は「光文社古典新訳文庫」だったわけだけど、今回の読書でその想いは確信に至りました。 この物語は人間と言うしょ~もない生き物のいくつかのパターンを時にデフォルメしつつも普遍的な形で描きだし、その愛すべき愚かしさを抉りだし、それを苦笑したり失笑したりしつつも己や己の周りにある「似たもの」に思いを馳せることを余儀なくさせ、同時にそれらに対して自分が下してきたそれまでの評価を再分析してみる気にさせる、そんな物語だなぁ・・・・・と。
高校時代の KiKi にはこの物語は単なるシンデレラ・ストーリー、富豪で見かけは高飛車っぽいけど実は非の打ちどころのない青年に愛された才気煥発な女性の物語という以上でも以下でもありませんでした。 そしてそのわざとらしい人物背景に反感をさえ覚えました。 そう、まるでダーシーを「嫌な奴」と決めつけたエリザベスと同じように・・・・・・。
そして大学時代の KiKi もそれとは大差ない感覚でこの物語を読了し、「こういう物語を喜んで読むような人がシンデレラ・コンプレックスっていう人種なんだろうな」と思っていました。 この時代までの KiKi は生活の全てを親におんぶにだっこ状態。 ベネット家が抱える経済的事情を頭では理解していたものの実感覚としてはちゃんと理解できていませんでした。 そうであるだけにミセス・ベネットやウィリアム・コリンズの浅ましさ(当時は浅ましさとしか感じられなかった)に嫌悪感を覚えておしまいでした。
でも3回目の読書は社会人になり、経済的な苦労等々も我が身のこととして体感したせいもあって、ミセス・ベネットやウィリアム・コリンズの「そうならなければならなかった背景」みたいなものも斟酌できるようになり、逆にエリザベスの中に「秘められた高慢さ」があったことも見えてきたような気がしました。
この物語の原題は "Pride and Prejudice"。 これまでの日本語訳では「高慢と偏見」とか「自負と偏見」というように訳されていることが多いわけだけど、Pride には「高慢」という意味よりもどちらかと言えば「矜持、自尊心、誇り、傲慢、虚栄心、驕り、自惚れ」といった意味合いが強いと思うんですよね。
「あの人はプライドが高い」という言い方をすればどちらかというとあんまりいい感情をもっていない時(傲慢とか虚栄心とか驕りとか自惚れといったような否定的な意味)に使うような感じがしないではないけれど、「もっとプライドを持ちなさい!」というような時には自尊心とか誇りといったような、人間の核となる価値観みたいなものをあらわしていると思うんですよ。
でもこのプライド、とっても厄介なことに人が人として存在するうえでとっても大切な核でありつつも、時に人の眼を曇らせる薄闇にもなりうるわけで、そのあたりが実に見事に描かれている物語だよなぁ・・・・と思うわけです。 高校時代の KiKi は「高慢≒ダーシー」「偏見≒エリザベス」というような表面的かつシンプルな構造でこの物語を捕えていたんだけど、実は違っていてこの物語に登場するすべての人に「高慢と偏見」の両方がその人の持っている資質なりの形で備わっている(あのミセス・ベネットやウィリアム・コリンズであってさえも!)ことに気がついた時、初めてこの物語が名作と呼ばれる由縁がわかったような気がしました。
そして今回の読書の「訳者あとがき」の部分で、あの夏目漱石がこの物語を野上彌���子に紹介し、その野上彌生子の愛読書の1冊だったことを知りました。 「夏目漱石」「野上彌生子」といえば高校時代の KiKi のアイドルでしたから、何とも懐かしい思いをしたのと同時に、彼らをアイドルだと思っていた KiKi のあの感覚の底の浅さを思い知らされたような複雑な気分になりました。
投稿元:
レビューを見る
≪内容覚書≫
19世紀イギリスの作品。
ユーモアと知性のある女性、エリザベス。
大人しく優しい、ジェイン。
お隣に越してきた、ミスタ・ビングリー。
その友人のミスタ・ダーシー。
すれ違う4人の恋模様を
イギリス特有の皮肉を交えて描いた作品。
高慢で偏見を持っているのは、誰なのか。
≪感想≫
さすがイギリス…!って感じの皮肉と、
少女漫画の王道のようなすれ違いの恋愛が、
見事にはまった作品だと思った。
スパイスと甘さが奏でる見事なハーモニー(笑)
新訳のおかげか、古い作品であるにも関わらず、スラスラ読めた。
昔ならではの奥ゆかしさのある訳も、それはそれで楽しいが、
現代に近づけた訳で楽しむの良いと思った。
新訳はちょっと避けていたけれど、今後も利用しようと思った。
翻訳されたものは、訳者さんによって、
微妙な違いを楽しめるので、
一度で何度もおいしい作品だと思う。
中野好夫訳、中野康司訳と名訳とされている様子なので、
そちらもぜひ読んでみたいと思う。
内容感想は下巻の方で。
投稿元:
レビューを見る
ブリジットジョーンズの新作が公開するそうなので、
今がチャンスと思い、重たい腰を上げて読みました!
冒頭から飛ばしていて、ほんとに古典ですか?
新作ですって言われても納得するくらい今でも当てはまるよね?と
ひきこまれてしまいました(笑)
ミスターダーシーが、マークとかぶるかぶる~
コリンファース渋くてかっこいいですよね
ツンデレもえきゅん
すこし残念だったのが
妹ちゃんやママが完全恥ずべき人間として書かれているところ。
ダメなんだけど憎めない、愛すべきダメキャラとして描かれていたら完璧なラブコメなのになーと。
映画見てみよー!
投稿元:
レビューを見る
こんなに素敵なお話だったとは!
もっと早くに読めばよかった。
夢中で読みました。
当時のイギリスの風俗も興味深いですが、エリザベスとダーシーのすれ違いながらも惹かれてあっていく様子に本当に胸がキュンとしました。
頭がきれて人よりも色んなことを察知する二人だからこそのすれ違いが可愛くて切ないんです。
エリザベスとダーシーの恋以外にも、ジェインとビングリー、リディアとウィッカム、コリンズとシャーロットの恋(?)も面白いです。
様々で。
打算的な恋や純粋すぎて面白くない恋もあるけれども、そういう恋を描いているところも好きです。
投稿元:
レビューを見る
コリン・ファースが出てるBBCのドラマDVDを見ようかと思い、まず、原作を読んでおくかと思った。
初め、原書で読もうとしたけど、あまりに進まなくて断念。日本語訳読んでて、その理由が分かった。
こんなに持って回った面倒くさい表現を使ってるからだったんだ〜(^^;;
でも、日本語で読むと、この回りくどさが妙に面白くて、夢中になって読んだ。
投稿元:
レビューを見る
新訳で、ぐっと読みやすくなった。
途中で挫折するくらいなら、新訳大賛成。
やっぱり、”ミスター・ダーシー”って言わないと。
映画「ブリジット・ジョーンズの日記」は、BBCがこの本をドラマ化した際、コリン・ファースが演じたミスター・ダーシーをもとに作られたとのこと。
それを聞いてから読んだので、もうすっかりコリン・ファースのイメージで・・・。
そして、もう一回、映画「ジェイン・オースティンの読書会」を見てみる!
投稿元:
レビューを見る
映画「プライドと偏見」の原作であり、新訳。
この本を手に取り、原作が古典的な物語であると知った。
映画自体もうあまり覚えていないため、比較とかもできないけれども。
身分の違う男女の恋物語。もっと綺麗な物語かと思っていたら、
皮肉交じりがすごい。
主人公の女性の偏見が激しい。もう非難轟々。
やや読みにくさはある。原作を生かしてか...。
投稿元:
レビューを見る
かなり以前、違う訳者のものをえらく苦労して読んだ記憶がある(最初の数ページでのれなかったせいで、モームとは趣味が合わないのだと判断)。
しかし。
アルジャーノンの訳者は前々からお気に入り、おかげでようやく楽しく読めました。人物像も「ああ、そうか」とナットク。
20歳そこそこでこんな人物造型ができたオースティンってすごいなあ、と素直に感動しました。当時のイギリスの独特の法や慣習もリアルです。
で、上巻はダーシーの手紙のところまで。
なお、当時ヨーロッバは戦乱のさなかです。
投稿元:
レビューを見る
最悪な第一印象をぬぐいさることができるか。
やはり古典として読み継がれる話は面白い。これは結構軽いというか、あっさりと読める。『ブリジット・ジョーンズの日記』にも翻案されたように、現代にも通じる話だからか。
恋に夢中なダーシーがなんだかかわいい。ミセス・ベネットがとてもめんどくさい。
投稿元:
レビューを見る
1700年代の少女マンガを読んでるようだった。登場人物の、なんと生き生きしていること!そして実に自然で、かつドラマチックな展開!二転三転、ドキドキしながら読みふけってしまった。
投稿元:
レビューを見る
5月に入って5冊目。今年に入って59冊目。
映画「プライドと偏見」を見て、原作を読んでみようかなーと思い、手に取ってみた。長いね。上巻しかまだ読んでないけど、それでも映画と違うところがあって面白かった。また、文章を読んで、あの映画は結構本の雰囲気、特にミスタ・ダーシーのそれが出ているなーと思った。
「ミスター」ってもう書かないのか・・・。
投稿元:
レビューを見る
以前、院の先生に授業でお薦めされてました。
さすが先生。面白いー。
少女小説の最上級版って感じ?(褒めています)
身内のマイナス面をどろどろとかつシビアに描くところがいい。
オースティンすごいやー
下巻も読みましたよ。