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- カテゴリ:一般
- 発売日:2011/12/15
- 出版社: 小学館
- サイズ:20cm/331p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-09-379829-7
読割 50
紙の本
太平洋戦争最後の証言 第2部 陸軍玉砕編
著者 門田 隆将 (著)
年を経るごとに「歴史」となりつつある太平洋戦争。その主力として戦った元兵士を日本全国に訪ね歩き、彼らの証言をもとに事実を忠実に再現する。第2部は、玉砕の戦場を生き抜いた元...
太平洋戦争最後の証言 第2部 陸軍玉砕編
太平洋戦争 最後の証言 第二部 陸軍玉砕編
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商品説明
年を経るごとに「歴史」となりつつある太平洋戦争。その主力として戦った元兵士を日本全国に訪ね歩き、彼らの証言をもとに事実を忠実に再現する。第2部は、玉砕の戦場を生き抜いた元陸軍兵士たちの「遺言」を伝える。【「TRC MARC」の商品解説】
玉砕の戦場 刻まれた記憶
ガダルカナル、ニューギニア、インパール、サイパン、レイテ島、ルソン島、硫黄島、沖縄、そして占守島。圧倒的な火力を誇る米軍と激戦を展開した日本軍は、各地で玉砕を繰り返した。太平洋戦争(大東亜戦争)で、陸軍の戦死者は全体の77パーセント、およそ165万人に及んでいる。
不意に襲う砲弾は容赦なく兵士の身体を切り裂いた。髪が抜けやがて歯が抜ける極限の飢え、鼻腔をつく屍臭。生きるためには敵兵の血肉をすすることすら余儀なくされた。70年前に刻まれた記憶――門田隆将氏が100人を超える元兵士を全国に訪ね、記録する。
<私は、玉砕の戦場から生還した元兵士たちに「なぜあなたは生き残れたのですか」と問いつづけた。誰もがその問いに、「それは運命としか考えられない」と答えた。私はその言葉を聞きながら、彼らの証言は、戦死した二百万人を超える兵たちが生き残った戦友の口を借りて、私に「遺言」を託しているものなのではないか、と思った>(はじめにより)
【編集担当からのおすすめ情報】
気鋭のノンフィクション作家・門田隆将氏の綿密な取材と精緻な筆致により、極限の戦場が臨場感をもって忠実に再現されています。国家や平和を考える上でも避けては通れない、私たちが語り継いでいくべき真実がここにあります。
『陸軍玉砕編』は『零戦・特攻編』につづく第二弾。2012年4月刊行予定の第三部『大和沈没編』とあわせて、太平洋戦争における空・陸・海の最前線が描かれます。戦争ノンフィクションの決定版です。
【商品解説】
著者紹介
門田 隆将
- 略歴
- 〈門田隆将〉1958年高知県生まれ。中央大学法学部卒。雑誌メディアを中心に、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなどの幅広いジャンルで活躍。著書に「風にそよぐ墓標」など。
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戦陣に散った祖先の証
2012/02/09 16:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:不図滅入 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大東亜戦争を描いた予定3部作のうちの第2部。相変わらず読みやすい文体で、一気に
読み終えてしまいました。
従軍をされた方が高齢のため「草葉の陰」へと旅立っていくなか、著者の渾身を込めた
取材により、眠っていた事実が新たに掘り出されています。
ガダルカナル、サイパン、硫黄島など激戦区で繰り広げられた人間の生き模様。
特に占守島でのソ連軍への抵抗を読むと、この戦いがなかったら、
北海道はどうなっていたのだろう?
日本の国は米ソにより分断統治となっていたのか?
自分という存在は生まれてきたのだろうか?
と様々な思いが巡ります。読書の途中で姿勢を正し、涙を流しながら合掌をしました。
また、フィリピンで
「どんなことをしてでも(=捕虜になってでも生きよ)」
と命令を下した上官を偲び今でも拝礼を怠らない方が台湾にいることを知り、異国で脈々
と伝えられていく素晴らしい日本人の存在を誇りに思いました。
生き残った方々が共通して語る
「(生き残ったのは)運命としたいいようがない」
という言葉が、いつまでもいつまでも頭に刻まれています。
第3部が楽しみです。