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経済大国インドネシア 21世紀の成長条件(中公新書)

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2011.12
  • 出版社: 中央公論新社
  • レーベル: 中公新書
  • サイズ:18cm/262p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-12-102143-4

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経済大国インドネシア 21世紀の成長条件 (中公新書)

著者 佐藤 百合 (著)

【アジア・太平洋賞(第24回)】2009年秋、欧米の格付け会社が国債の格付けを引き上げてから、世界の注目を集めているインドネシア。豊富な人口と資源を武器に、中国、インドに...

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商品説明

【アジア・太平洋賞(第24回)】2009年秋、欧米の格付け会社が国債の格付けを引き上げてから、世界の注目を集めているインドネシア。豊富な人口と資源を武器に、中国、インドに続く、アジアの大国となろうとするインドネシアのこれからを展望する。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

佐藤 百合

略歴
〈佐藤百合〉1958年東京都生まれ。インドネシア大学大学院博士課程修了(経済学博士)。日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター次長。編著に「インドネシアの経済再編」など。

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みんなのレビュー45件

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評価内訳

紙の本

多様性と寛容性に富んだインドネシアという国の在り方

2012/01/23 11:04

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 会社の先輩から借りて読んだ。冒頭から引き込まれてしまい、一気に読了した。本書は色々な読み方が出来る本である。また実に「新書らしい新書」とも言える。以下三点の読み方が出来る。

 一点目。「アラブの春」が中東で勃発した現在に本書を読む価値は大きい。インドネシアはイスラム教国として世界最大である。従来、独裁者の元で開発が進められてきたという点ではインドネシアと中東諸国は似ている。しかるに、インドネシアの大きな違いは民主主義への転換において先行したという点にある。
現在中東では独裁者の退陣と、その後の混乱が見られている。その中で、インドネシアの成功事例は非常に彼らにとって参考になるはずだ。その意味では本書はイスラム若しくは中東に関与する方にとって大変示唆に富む一冊となるはずだ。

 二点目。僕は「新書らしい新書」と冒頭で言った。

 僕の考える「あるべき新書」とは、「その時代のその局面できらりと光る分析や洞察を持った本」である。一定の賞味期間の間は、実に美味しく消費出来る一方、賞味期限が過ぎると、その役割を果たすという意味だ。本書を貸してくれた先輩も、まさに今この瞬間に読むべしと言われたが、まさにその通りであった。また役割を果たした後でも、「その時代の証人」という形で長く残る新書もある。本書もそんな一冊になる予感がする。

 本書はスハルト以降のインドネシアを活写している。インドネシアに関して不勉強であった僕には大変勉強になった。特にスハルト以降に、どうやって多様性を抱え込みながらここまで来ることが出来たのかという点が実にすっきりと書かれている。現在のインドネシアを理解したい方には非常に参考になる一冊となるはずだ。

 三点目。インドネシアと他の東南アジア諸国との比較という面でも本書は読みごたえがある。例えばタイとインドネシアとの相似点と相違点等も本書で見えてくる。

仮に東南アジアで事業を展開しようと考えている人がいるとしたら、本書を通じて、どのような投資ポートフォリオを組むべきかという事を考えることが出来よう。
それは必ずしも「インドネシアこそが投資先としてベストだ」という話ではない。例えばインドネシアを核とするなら、タイ、ベトナム、おそらくこれからはミャンマーをどのような衛星国的に起用するのかという戦略である。若しくは、ベトナムを核としたい人が、市場としてインドネシアをどう位置付けるかという話も十分あり得る。

 本書は日本で売れて行くと聞く。インドネシアへの注目度が日本で上がって来ていることの証左であろう。多様性と寛容性に富んだインドネシアという国の在り方は日本として再度勉強するに値するということが僕の最後の読後感である。

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2012/03/31 15:45

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2012/02/29 00:29

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