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- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2012/03/29
- 出版社: PHPエディターズ・グループ
- サイズ:19cm/146p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-569-80152-0
読割 50
紙の本
愛さなくてはいけないふたつのこと あなたに贈る人生のくすり箱
著者 松浦 弥太郎 (著)
「不安」と「寂しさ」と少しでも仲良くなれば、心はいつもおだやかでいられる。自分が自分らしく生きていくために、友だちのように愛さなくてはいけないふたつのことを学ぶためのヒン...
愛さなくてはいけないふたつのこと あなたに贈る人生のくすり箱
あなたに贈る人生のくすり箱 愛さなくてはいけない ふたつのこと
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商品説明
「不安」と「寂しさ」と少しでも仲良くなれば、心はいつもおだやかでいられる。自分が自分らしく生きていくために、友だちのように愛さなくてはいけないふたつのことを学ぶためのヒント。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
松浦 弥太郎
- 略歴
- 〈松浦弥太郎〉1965年東京生まれ。『暮しの手帖』編集長、「COW BOOKS」代表。著書に「本業失格」「場所はいつも旅先だった」「最低で最高の本屋」など。
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紙の本
手のひら
2012/02/16 14:09
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本のなかに「手のひら」のことが書かれています。それは、自分と向き合う方法として「手のひらをじっと見つめること」とあります。
そういえば、「手のひら」をじっと見つめたのはいつのことだったかな。
石川啄木に「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」という有名な歌がありますが、この時啄木は単に困窮を嘆いただけでなく、生活改善できない自分と向き合っていたともいえます。
著者の松浦弥太郎さんは「手のひら」を見つめていると、「自分の心の中が見えてくる瞬間が訪れます」と書いていますが、じっと見つめる、その時間のゆとりが自分と向き合うことかもしれません。
忙しさにかまけ、自分の「手のひら」さえ見る余裕がなくなる。そのことに松浦さんは警告を発しているように思います。
松浦さんのいう「愛さなくてはいけないふたつのこと」とは、「不安」と「寂しさ」です。
この「ふたつのこと」が私たちを生きにくくさせていると、松浦さんはいいます。それらを排除するのではなく、それらとうまくつきあっていくこと。この本にはそのコツが松浦さんの言葉で語られています。
そのひとつの方法が冒頭に書いた「手のひらをじっと見つめること」なのですが、自分と向き合うということがたびたび表現は違いますが、出てきます。
たとえば、「目を背けず、自分という人間に、とことん向き合ってみましょう」といったふうに。
「不安」と「寂しさ」は自分をなくしてしまう心持ちだといえます。もし、自分がしっかりしていれば、「ふたつのこと」なんか何も気にすることはないのです。
だから、時には「手のひら」を見たり、鏡の自分と対峙しないといけない。あるいは、この本のような自分を振り向かせる「人生のくすり箱」を開くことで、自分を取り戻さないといけないのです。
私たちは時に自分を見失うことがあります。そういう時に「ふたつのこと」は心にはいってきます。
風邪をひいてくすりを飲むのではなく、風邪をひく前にくすりをのむ。それが健康の、ここでは心の健康の、秘訣だといえます。