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紙の本
小山田信茂 (人物文庫)
著者 山元 泰生 (著)
甲斐国郡内(現在の山梨県東部地域)小山田家に生まれた信茂は、文武に優れた才能を武田信玄に認められ川中島、三方ケ原の戦い等で鍛え上げた投石隊を率いて奮戦し、武田家の栄光に大...
小山田信茂 (人物文庫)
小山田信茂
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商品説明
甲斐国郡内(現在の山梨県東部地域)小山田家に生まれた信茂は、文武に優れた才能を武田信玄に認められ川中島、三方ケ原の戦い等で鍛え上げた投石隊を率いて奮戦し、武田家の栄光に大いに貢献していく。しかし、信玄亡き後、時代の波は大きくうねり、信茂と武田家を追い詰め、信茂は、愛する郡内の地と民を守るため、身を裂かんばかりの苦渋の決断に迫られるのであった…。【「BOOK」データベースの商品解説】
甲斐国郡内(現在の山梨県東部地域)小山田家に 生まれた信茂は、文武に優れた才能を武田信玄に認められ 川中島、三方ヶ原の戦い等で鍛え上げた投石隊を率いて 奮戦し、武田家の栄光に大いに貢献していく。しかし、 信玄亡き後、時代の波は大きくうねり、信茂と武田家を 追い詰め、信茂は、愛する郡内の地と民を守るため、 身を裂かんばかりの苦渋の決断に迫られるのであった・・・。【本の内容】
目次
- 序章 最強軍団の若き先鋒大将 第一章 戦国の世を武田とともに
- 第二章 川中島の戦いに勇戦する 第三章 家督相続と駿河への道
- 第四章 三方ケ原の戦いに圧勝する 第五章 武田信玄の死の波紋
- 第六章 若き大将への不安と疑念 第七章 長篠の戦いに惨敗する
- 第八章 上杉・北条との同盟ならず 第九章 武田軍団崩壊のなかで 第十章 武田勝頼への惜別の書状 第十一章 毅然たる死の果てに…… あとがき――甲斐・郡内地方を旅して
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疑問が解けました
2015/04/24 10:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:高遠仁科 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小山田信茂は最後に武田勝頼を裏切ったとして有名な武将です。でも、彼が岩殿城にわざわざ勝頼を招いた理由が理解できませんでした。本当に裏切る気なら勝頼を北条に突き出せば本領は安堵されたはず。郡内を戦場にしたくなければ真田昌幸の岩櫃城に行かせれば良かったのです。それを考えると彼の行動には何か事情があるとしか思えませんでした。その辺りの疑問がこの本を読んで解けました。ネタバレになるので書きませんが、そういう細かいところが伝わることなく「裏切り者」というレッテルだけが貼られしまっているようですね。
小説なのである程度フィクションなのでしょうが、その事情に関しては勝頼を描いた他の著名な二編の小説でも同じことが書かれていましたので、恐らく史実に基づいているのだと思われます。
また、小山田信茂は譜代と見られることが多いのですが、武田家臣であるよりも前に郡内の領主であるという事実が理解できました。これらの事を踏まえた上でその行為を「裏切り」と判断するか否かは個人の自由だと思いますが、史実は突き詰めて行く必要はある、と痛感しました。
読みやすく面白い良書です。が、勝頼が必要以上に悪く書かれている気がして★は4つにしておきました。