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マリリン・モンロー7日間の恋 (新潮文庫)
謎の死を遂げる6年前、当時30歳のマリリンは映画撮影のため夫とロンドンを訪れた。夫不在の1週間、仕事や夫婦仲に悩む彼女を見守った助監督の青年が書き残した真実とは。マリリン...
マリリン・モンロー7日間の恋 (新潮文庫)
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商品説明
謎の死を遂げる6年前、当時30歳のマリリンは映画撮影のため夫とロンドンを訪れた。夫不在の1週間、仕事や夫婦仲に悩む彼女を見守った助監督の青年が書き残した真実とは。マリリンが普通の女の子に戻った7日間の記録。【「TRC MARC」の商品解説】
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本当のことはいつだって薮の中。
2012/02/07 08:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アヴォカド - この投稿者のレビュー一覧を見る
マリリン・モンローと言ったら、知らない人はいない。
しかし、ブロンドのセクシーな女優、という以外の彼女の何を知っているのかと言われれば、ほとんど何も知らない。
もう既にビッグスターとなり、後は、”ただのブロンドの可愛い子ちゃん”じゃないのよ、というところを示すだけとなったマリリン・モンローが、ローレンス・オリビエとの競演という大きな賭けに出て、新婚の夫アーサー・ミラーと共に撮影のため訪れていたロンドン。
30歳のマリリン・モンローとの出来事を、そのとき23歳の青年だった著者が、長い時を経て書き起こす。
それこそ映画のようである。
途中まで、こりゃ「ローマの休日」だなあと思いながら読んでいた。
著者の妄想じゃないの?と思うくらい、あまりにもよく出来た話。
でも、それはあくまで著者側のストーリーである、ということにハタと気付く。
事実かどうかはわからないし、ほとんど事実としても、マリリンの気持ち、心の動きなどは想像でしかない。マリリン側の視点で突き合わせることは出来ない。
「薮の中」というけれど、本当のことは、当人たちにしかわからない。
かたや数々の浮き名を流し、何人かの男性が "マリリンとのこと" を告白している、恋多きマリリン・モンロー。
かたや23歳の無名の青年とは言いながら、いい家の出、映画界演劇界に顔のきく?両親を持ち、子どもの頃から俳優たちが家に出入りしていたような著者。
こんなことがあってもゼンゼンおかしくはない、いや、あったのたかもしれない。
それでも、ええー?ホントなのー?!と、どこか宙ぶらりんな感じがするのは、著者から見た都合のいいマリリン、だからなんだな。
是非マリリンの告白も聞いてみたいところだけれど、今となっては、何もかもが薮の中。