読割 50
紙の本
沈黙の森 (徳間文庫)
著者 馳 星周 (著)
新宿の暴力団・東明会の金を持ち逃げした男が、軽井沢に潜伏。金額は五億。臭いを嗅ぎつけた危険な連中がこの閑静な別荘地に現れ、男の行方を血眼で捜しはじめた。かつて新宿で「五人...
沈黙の森 (徳間文庫)
沈黙の森
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
新宿の暴力団・東明会の金を持ち逃げした男が、軽井沢に潜伏。金額は五億。臭いを嗅ぎつけた危険な連中がこの閑静な別荘地に現れ、男の行方を血眼で捜しはじめた。かつて新宿で「五人殺しの健」として名を馳せたが、今はヤクザ稼業から足を洗い、別荘管理人として静かに暮らす田口健二のもとにも協力を要請する輩が訪れ…。雪山に乱反射する、欲望、復讐—すべてが暴力に収斂していく。【「BOOK」データベースの商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
読者の読みたいものを熟知した構成・展開に負けました。
2020/12/24 09:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者の読みたいものを熟知した構成・展開に負けました。基本は暴力的場面を描くためだけの作品みたいなもので、内容的には否定的な見方しかできない。しかし、小まめに起伏を配置した展開が実に巧みで全く飽きさせずに次々とページをめくりたくなる。気付くと天性の強烈な闘争心を抑えきれない悲しい男の生き様が孤独な悪のヒーローに見えて来る。かくして自虐的破局に至る最後まで暴力と活劇の理不尽な世界にのめり込んでしまった。さて、人間関係を築けない主人公:田口が唯一心を通わせる“疾風(川上犬)”の存在が全編を通じて作品に温かみを添えてるのが救いか。よって私的には“疾風”も道連れにした破局的結末は残念。