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パーフェクト・ハンター 上 (ハヤカワ文庫 NV)
プロの暗殺者ヴィクターは、依頼どおりに標的の男を射殺し、男が持っていたフラッシュメモリーを奪った。だが、その時から彼は殺し屋に襲われ始める。彼は知らなかったが、フラッシュ...
パーフェクト・ハンター 上 (ハヤカワ文庫 NV)
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商品説明
プロの暗殺者ヴィクターは、依頼どおりに標的の男を射殺し、男が持っていたフラッシュメモリーを奪った。だが、その時から彼は殺し屋に襲われ始める。彼は知らなかったが、フラッシュメモリーにはロシアの軍事機密が記録されており、CIAがそれを受け取るはずだった。ヴィクターは殺し屋を次々と倒し、自分の命を狙う者が誰なのか突き止めようとする。やがて彼は、暗殺の仕事を仲介する人物に会い、意外な事実を知る。【「BOOK」データベースの商品解説】
暗殺者のヴィクターは、殺しの標的が持っていたフラッシュメモリーを奪った。だが、その時から彼は命を狙われ始める。フラッシュメモリーにはロシアの軍事機密が記録されており、CIAがそれを受け取るはずだったのだ…。【「TRC MARC」の商品解説】
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豪速球活劇だ。
2016/12/09 09:27
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
豪速球活劇だ。冒頭の退役ロシア海軍将校の暗殺・USB奪取から休む間もなく8名からなる謎の暗殺者集団との激戦。まるで銃器の展覧会のように新型銃器が登場する。しかし、和訳が良くないようで読んでいてひっかかる部分が多い。やっと秘密の隠れ家に戻って一安心と思った途端に、そこも凄腕狙撃者に襲われる。敵はどうも彼・ヴィクターへの仕事依頼者かその仲介者しか考えられない。しかし、陰謀の内容は意外に早く、上巻の中盤辺りで明かされ、以後は黒幕の雇った暗殺者との全力投球勝負になだれ込む。陰謀の内容は、黒幕・CIA幹部ファーガスンが個人的利益を得るために、ロシアの対艦ミサイル搭載艦の沈没位置を記録したUSBをヴィクターに入手させ、一切の証拠を残さないためにヴィクターも抹殺しようとしたことに起因する。ロシアの対艦ミサイル技術はアメリカより20年以上も進んでいるというのにビックリ。本当だろうか。
もとい。ヴィクター抹殺に失敗したCIA幹部ファーガスンは、急遽方針転換して関係した人間全員の抹殺をイギリスの暗殺者・リードに依頼する。と言うことで、<CIA幹部ファーガスン→暗殺者・リード>対<暗殺者・ヴィクター>の戦いであり、これに<抹殺対象者とされた関係者>が絡む構図で展開するようである。取り敢えず、<仲介者女性:レベッカ・サムナー>はヴィクターに接近してくる。予想通り、レベッカ・サムナーの情報分析能力の助けによって、金の流れを追うことで徐々に黒幕に迫っていき、一方、盗まれたUSBの内容がロシアの対艦ミサイル搭載艦の沈没位置のものであることを知ったロシア情報機関はその船の消去のために動き出す。こうして、<暗殺者・リード>対<暗殺者・ヴィクター>の戦いを軸に、CIA、SVR(KGBの後身)も関わった乱戦へと突入です。下巻の中頃で、聡明で美人で人柄も良さそうなレベッカ・サムナーが、暗殺者・リードに殺されてしまうのがちょっと残念。しかし、これは原則として顔も名前もない影の存在である<暗殺者・ヴィクター>としては、ほぼ目的を達成した以上はそのまま消えるのだが、それでは<暗殺者・リード>との対決に至らないので、レベッカの敵討ちという復讐心を掻き立てるための展開なので仕方ないか。終盤の敵が誰なのかも分からない入り乱れての銃撃戦から、車での追撃戦、〆は<暗殺者・リード>対<暗殺者・ヴィクター>の直接対決へと息もつかせぬ熾烈な活劇はそのまま映画にピッタリでした。次作にも大いに期待が持てます。
この作者、何とも判り易い人だ。先の展開がほぼ読めてしまうのだが、その辺は過激な活劇で十分に補ってる辺り、かなりの書き手とみました。逆の見方をするなら、ちょっと行き過ぎ不必要ではと思える活劇が多いとも言えるが、さらりと理由づけもしてるし、この手の作品としては許容範囲でしょう。
和訳が気になった分を差し引きました。この翻訳者;熊谷千寿(1968年生れ)は、東京外国語大学を卒業して、英米文学翻訳家として活躍しており、このような冒険活劇物を多数翻訳しているのだが、本作に関しては序盤での翻訳の粗さが非常に気になった。