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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 49件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2011/11/01
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/284p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-206501-3
文庫

紙の本

桜の園・三人姉妹 改版 (新潮文庫)

著者 チェーホフ (著),神西 清 (訳)

桜の園・三人姉妹 改版 (新潮文庫)

税込 572 5pt

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みんなのレビュー49件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

道化になりそこねた男

2003/12/21 01:20

4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すなねずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 チェーホフといえばスタニスラフスキー(役者のバイブル「俳優修業」で有名なロシアの演出家。「モスクワ芸術座」の演出家として、チェーホフの作品を演出)である。
 で、スタニスラフスキーといえばその死後も、アメリカ映画界・演劇界に冠たるアクターズ・スタジオの「メソッド」を通して、現代エンタテインメント界に決定的影響を与えつづけている人物である。

 やっぱりチェーホフは読むべきでしょう。

 チェーホフといえばレイモンド・カーヴァー。村上春樹さんの「Carver's Dozen」のなかには、死に行くチェーホフの姿を描いた彼の最後の短編「使い走り」が入っている。

<「人の声も聞こえず、日常世界の物音も聞こえなかった」と彼女は書いた。「そこにあるものはただ美と平和と、そして死の壮大さのみであった」>

 やっぱりチェーホフは読むべきでしょう。

「三人姉妹」はチェーホフの四大劇(他に「ワーニャ伯父さん」「かもめ」「桜の園」)中三番目の作品で、何と言っても、三姉妹(オーリガ、マーシャ、イリーナ)の幕切れの台詞が有名である。

「生きて行かなければ……。生きていかなければねえ」(マーシャ)

「もうじき冬が来て、雪がつもるだろうけど、あたし働くわ。働くわ。」(イリーナ)

「あれを聞いていると、もう少ししたら、なんのためにわたしたちが生きているのか、なんのために苦しんでいるのか、わかるような気がするわ。……それがわかったら、それがわかったらね!」(オーリガ)

 三者三様、とても胸に響いてくる言葉であると思う。太宰の洗礼を受けてしまった日本人としては、チェーホフと聞くと、どうにも「斜陽」な匂いが漂ってしまいがちなんだけど、この「三人姉妹」の幕切れのシーンは、いつ読んでも(あるいは見ても)何とも力強い感動を与えてくれる。静やかである分よけいに「希望」の力強さを感じさせてくれるのである。
 また、故・神西清さんの訳は、ご本人が詩人であったということもあって、とても素晴らしい。これはもう、読まずにはいられない。

 最後に個人的なことを少々。もし僕が「三人姉妹」に出ることになったなら(自分でもどっから出てきたのかわからない「仮定」の話だが)、是非とも演じてみたいのがソリョーヌイという男なのである。こいつは三女のイリーナにしつこく付き纏うとんでもない男なのであるが、なんだか、少しばかり「道化」の匂いがするのだ。でも、最後の最後で「道化」になりそこなってしまう。
 で、もし彼がこの芝居を通して「道化」でありつづけることができたなら、「三人姉妹」はいい意味で「壊れる」というか、「脱構築」されるような気がするのだ(これは今のところあくまで直観的にそう思うというだけで、どうにもうまく説明できないのだけれど)。レールモントフ気取りの、とても愛すべき(?)キャラクターである彼の台詞をふたつだけ。

「さっき僕は、いささか大人げない、不謹慎なまねをしました。しかしあなたは、ほかの連中とちがって高尚で純潔な人だから、事の真相を見ておられるでしょう。……僕を理解してくださるのは、あなた一人だけです。僕はあなたを愛します、深く、限りなく愛しています」

「僕ははじめて、あなたに愛を告白するんです。まるでこの身は地上にあるのじゃなくて、ほかの遊星にあるような気持です。ふん、まあしかし同じことだ。愛の押し売りはできませんからね。もちろん。……ただね、競争者の幸福を、僕はゆるしませんよ。……断じて許しませんよ。……あらゆる聖者の名にかけて誓いますが、その競争者を僕はぶっ殺してやる。……おお、天使のようなあなた!」

 もしもこんな台詞で底抜けの「大笑い」が取れたなら……これはもう役者冥利に尽きるというものである。うん。

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紙の本

やはり面白い

2015/09/12 15:02

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けy - この投稿者のレビュー一覧を見る

テーマは分かりやすいし、読みやすい。個人的にはかもめ・ワーニャ伯父さんの方がいいと思うが、やっぱり面白い。

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2013/06/09 15:35

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2007/02/22 06:12

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2009/03/25 13:49

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2007/11/10 13:15

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