読割 50
紙の本
正月十一日、鏡殺し 新装版 (講談社文庫)
著者 歌野 晶午 (著)
彼女が勤めに出たのは、このままでは姑を殺してしまうと思ったからだった—。夫を亡くした妻が姑という「他人」に憎しみを募らせるさまを描く(表題作)。猫のように性悪な恋人のため...
正月十一日、鏡殺し 新装版 (講談社文庫)
新装版 正月十一日、鏡殺し
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商品説明
彼女が勤めに出たのは、このままでは姑を殺してしまうと思ったからだった—。夫を亡くした妻が姑という「他人」に憎しみを募らせるさまを描く(表題作)。猫のように性悪な恋人のため、会社の金を使い込んだ青年。彼に降りかかった「呪い」とは(「猫部屋の亡者」)。全七編収録。鬼才初の短編集を、新装版で。【「BOOK」データベースの商品解説】
ようこそ、裏本格の世界へ――(歌野晶午)
本格ミステリ大賞二度受賞作家による処女短編集を、新装版で。
彼女が勤めに出たのは、このままでは姑を殺してしまうと思ったからだった――。夫を亡くした妻が姑という「他人」に憎しみを募らせるさまを描く(表題作)。猫のように性悪な恋人のため、会社の金を使い込んだ青年。彼に降りかかった「呪い」とは(「猫部屋の亡者」)。全七編収録。鬼才初の短編集を、新装版で。
※本書は、1996年9月に講談社ノベルス、2000年1月に当文庫の一冊として刊行した作品の新装版です。【商品解説】
収録作品一覧
盗聴 | 9−51 | |
---|---|---|
逃亡者大河内清秀 | 53−110 | |
猫部屋の亡者 | 111−168 |
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電子書籍
イヤミス度高め
2022/11/28 22:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者にとって初の短編集で全7話で構成。全体にやや奇をてらい過ぎの感はあるが、他と違った印象があるのは必ずしも悪いことではない。特に「記憶の囚人」は虚構と現実が交錯し読み応え抜群。
紙の本
ついに復刊。初期歌野の黒ミステリ短編集。
2012/01/10 11:45
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
後味の悪い短編集。
とはいえ、
わたしはこの手の作品を好んで読むので
(人格を疑われる?!)
それほどの衝撃もなければ、
後味の悪さを引きずるということもなかった。
むしろ、
もっと人間の「嫌らしさ」を出してほしかったかな。
物足りなさが否めない。
と、
マイナス面ばかりを書き連ねてしまうのだが、
本書は新装版であるということを忘れてはならない。
きっと、
しようと思えば「今の」著者ならばいくらでも
加筆修正は加えられた。
もっと、
よい作品に作り直すことも可能だろう。
しかし本書では、それはなされていない。
初版の刊行は1996年。
デビューから9年目。
まだまだ「初期」の作品だ。
ちなみに脚光を浴びた
『葉桜の季節に君を想うということ』の刊行は2003年のこと。
今を時めく作家の発展途上の作品を読むって、
なんだか楽しい。
新装版として、
過去の作品が読めたというだけでも
ラッキーなのだろう。
本書の中には、作家として最初の岐路に立っていた時期の作品が収められている。試行錯誤で道を探っていたので、好き放題やっているし、なにより未熟な部分が目立つ。
今回の新装版化にあたっても、とくに手は加えていない。修正して平均体な仕上がりにすることは可能だが、それにより「時代の記憶」が消えてしまうことをおそれた。その点をご理解いただき、若さを読んでいただければ幸いである。
(中略)
かつて僕は、「まず事件が発生し、その謎を解明していく」ことでしかミステリ―を表現できなかった。それが現在では、「事件が発生してもそれを積極的に解決しようとしない」ものや、「謎すらない(ように見える)」ミステリ―も書くようになった。その萌芽が、本短編集の中に、たしかに見られる。
――― 新装版刊行にあたって より引用 ――――――
『正月十一日、鏡殺し』収録作品
・盗聴
・逃亡者 大河内清秀
・猫部屋の亡者
・記憶の囚人
・美神崩壊
・プラットフォームのカオス
・正月十一日、鏡殺し
電子書籍
なんともいえない……
2021/10/04 05:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後感の、後味の悪さは……なんとも言えませんねー。しかも、未完成の感じのお話しもあり……、これが、のちのち、長編に結びつくのか……、と、納得したり。作者が描いておられますが……