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巡る女(中公文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.3 14件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2011.12
  • 出版社: 中央公論新社
  • レーベル: 中公文庫
  • サイズ:16cm/283p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-12-205577-3
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

巡る女 (中公文庫)

著者 山本 甲士 (著)

十二年前のある朝、魚貫めぐるは公務員試験を受けに行く途中で突然の雨に降られ、立ち往生していた。バスやタクシーは滅多に通らない道で、傘も携帯もない。考えられる解決策は三つ—...

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巡る女 (中公文庫)

637(税込)

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商品説明

十二年前のある朝、魚貫めぐるは公務員試験を受けに行く途中で突然の雨に降られ、立ち往生していた。バスやタクシーは滅多に通らない道で、傘も携帯もない。考えられる解決策は三つ—もしあの日、別の方法を選んでいたら、どんな人生を送っていたのだろうか。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー14件

みんなの評価3.3

評価内訳

紙の本

些細な選択が人生の分岐点だったとしたら

2012/01/29 00:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:規約に同意 - この投稿者のレビュー一覧を見る

魚貫めぐるが就職試験会場に向かう途中で突然の雨。携帯電話は持っていないし見回しても駆け込めるような場所もない。駅に向かってひた走るか、ビルの陰でしばらく様子を見るか、それとも近くのタクシー営業所まで逆戻りするべきか?

場面は一転、12年後。めぐるは「その時」試験を受けるべく向かっていた市役所の職員。してみると、どんな選択をしたのかは分かりませんが(いや、実は章のタイトルに書いてありますけど)無事危機を乗り切った訳ですね。しかし、やる気のなさそうな後輩と市民団体を廻るその日常は、充実しているような満ち足りない様な。

独立の短編として十分楽しめる物語が進み、ひょんなことから、中学時代の同級生が「あの日あの時」、偶然にも車で通りかかっていたことを知ります。つまりもしあの時、もう少し同じ場所に留まっていたならば、その後の展開は全く違った形になっていたかも?

ということで、次の章では違う選択をしためぐるの12年後の世界です。そこでは前のパターンで語られた欠落感は満たされているのですが、また別の不満と悩みが沈殿した日常があります・・・。

こんな感じで三つの「その後」がパラレルワールドの様に描き出されます。しかし様々に分岐しためぐるの未来は、結局収斂して一つの思いにたどり着きました、といったお話。もちろん、三つに分かれた道は12年後に一瞬交差するだけでその後はまた別々の日常があるのでしょうが、どんな選択をしても、どんな人生であっても、一所懸命自分に誠実にしている人には救いはあるんだよ、てことでしょうか。

個人的には、いちいち本音を心の中でとなえてから大人の会話をする主婦編のめぐるが好きです。
また、三つのエピソード、それぞれめぐるの立場は変わっても関わる登場人物は共通しているので、後ろの章ではそうした脇役たちも自然と存在に深みが増し、小さな動きにも別のドラマが覗ける様でそれがまた面白く感じられました。

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2012/02/03 11:36

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