すかたん

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江戸の饅頭屋の娘・知里は、夫の大阪赴任に着いてくるも、当の夫が死去。江戸に帰ることもできず、青物問屋・河内屋で住み込み奉公をすることに。その若旦那にいつしか心惹かれていく知里だったが、若旦那は青物狂いでー。
だいぶ時代モノにはアレルギーがなくなったが、まだまだ量は読めていない。今回は、若旦那のやんちゃぶりに巻き込まれながらも、人柄に惹かれていくという、ちょっと恋愛色の強い作品。面白いが似た話が多いので、印象に残りづらい。

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　若くて夫を亡くした江戸出身の主人公は大阪で有数の青物問屋で奉公することとなる。厳しい奥方に仕えつつ、若旦那との恋も・・・。

　食べ物がおいしそうな作品でした！若旦那・・みたいな人、たまに居ますよね。一本気で場を明るくするパワーのある人。キャラクターがいきいきしていて良かったです。

　ただ、恋愛については・・・やっぱりう～ん、かな。なんだろな～、いい線いってるんだけど、根本的なところで作者と私の好みが違うってことなのかな・・？甘さが足りない？？なので星３つです。

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急な病で武士の夫を亡くした知里は
青物問屋に住込奉公する。
慣れぬ大阪の言葉や習慣に馴染めず苦労しつつ、徐々に居場所を見付けていく。
出だしはそっけなかったが
後半の盛り上がりが秀逸。

【図書館・初読・3/15読了】

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若くして夫を病気で亡くし、大坂の青物問屋に住み込み奉公することになった江戸者の知里が、仕事に恋に奮闘する話。
若旦那・清太郎の青物への情熱と、すかたんぶりがいい。
全てお見通しのお家さん・志乃が、またいい。

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そういえば大坂モノの時代小説読んだことないなぁ、と思ってたところに、書評家の大矢博子さんがオススメしてらしたので購入。朝井まかてさん、初読みだけどとても読みやすくて、主人公の知里さんが食べるお野菜の描写もとても美味しそうで、今夜はあっさりとした煮物が食べたいなぁ、と思ってしまった。蕪蒸し食べたい蕪蒸し。
ところどころ、目頭熱くなってしまったり、ラストの競り場面ではにやにやしちゃったり。他の作品も読もうとおもった！

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若だんさんに惚れる要素を見出せんかった。
寝る前とかお風呂入りながら読むのにちょうどいいかな・・・
推理したり共感したりしない＝フラットな気持ちで読める
読んで落ち込んだり、暗くて陰鬱な気分になる本は敬遠しちゃうわ

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江戸時代の大阪の青物屋さんを関東者の女性が語る話。話の行き先はまあ分かりやすいものだけど、とても面白かったです。

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大坂で武士の夫を亡くし青物問屋で奉公することになった、江戸町育ちの知里の奮闘話。
展開はまぁ分かりやすいけれど、全体的にテンポよく楽しく読めた。

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面白かった！女心も母心もみゅっと詰まって。ところどころホロリとして。登場人物に十分心酔できる。知里にも、志乃にも、清太郎にも、小万にも。冨吉や悪役のいーさんにすら。こういうのなかなかないんだよ、情感浮かぶ文章もとってもよかった。浅井まかてさん、なんの情報もなくなんとなく手にとったんだけど、がぜん他作も読みたくなった！これはオススメ！

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「すかたん」。タイトルがいい。
大阪人が言う「ほんまにアンタはすかたんやな～」には愛があるのだ。

登場人物がみんな生き生きとしている。　主人公の知里は境遇は暗くなっても良いはずなのに明るくて情もある。　志乃もいい。　小万も友達になりたい。

何より、大阪（あたり）で育った私には馴染みのある地名が出てきて思わずその名の由来を知ることができたり、途中、市場の仕組みなんかで読みづらい箇所があったけれど、野菜や料理の描写もおいしそうでとても良かった。

読みすすめるうちに、子どもの頃にＴＶでよく観た、藤山寛美の舞台を思い出し、
登場人物をそれぞれの役者さんに当てはめてみたり。
もうかなわないことだけどあの一座で「すかたん」を演ってほしいと思ってしまった。

最後の競りでのシーンはちょっと、ホロリ、そして、クスッ。
この展開も松竹新喜劇だ・・・

さわやかな読後感。

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初作家さん。
大阪弁と時代物、こりゃたまらんと思い購入したけど期待を裏切らず良かった。
テンポがよく、知里、若旦那、志乃など登場人物が魅力的で話も痛快で大満足。

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天下の台所・大坂の青物問屋に住み込み奉公する知里。主に仕えながらも間違ったことが許せない知里が若旦那を叱咤したり、言い合ったりと何とも小気味いい。厳しい生活の中にも知力を持って生きる人々が描かれている。

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わけあって大阪の青物問屋・河内屋で女中奉公することとなったかつて武家に嫁いで後家さんとなった江戸出身の知里を主人公とした物語。珍しく大阪を舞台とした時代物で、各章ごとにタイトル名でもある“すかたん”を初め“ぼちぼち”、“かんにん”など大阪言葉を使っていて目新しく感じます。関西人の読者には親近感を覚えずにはいられない一冊だと言えます。
しっとり感にはやや欠けますがテンポよく読める作品で、作者である朝井さんは魅力的な女性を描くのに長けていると思います。主人公で江戸ッ娘の知里のみならず、志乃さんや小万さんの行動や生き方は感心せずにはいられませんし切ないです。
少し清太郎がまっすぐすぎて頼りなげでかつ滑稽な人物なように思えるのですが、それは“すかたん”と言う言葉で形容出来るから仕方がないのでしょう。そのくらいの人物でないと天国の数馬に申し訳が立たないのかもしれません。でも知里への思いやりは清太郎も負けてはいないと信じて本を閉じました。

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江戸時代の大阪。町人の出ながら武家に嫁いだ江戸育ちの知里は、夫の赴任に伴って大阪に来たものの、夫が病で急死してしまう。不慣れな地で自活することになった知里は青物問屋のお家さん（主の妻）付きの奥女中として働くことになる。慣れない土地と言葉の中で苦労しながらも、厳しいお家さんにしごかれたり、若旦那が起こしている問屋仲間の問題に巻き込まれたりしながら、日々頑張っている。知里が食べることが大好きという設定で、舞台が大阪の青物問屋となっているので、野菜を美味しく料理して食べる描写が読んでいてい楽しい。また、大阪弁のテンポの良さも心地良い。少々都合のいい展開だと感じる場面もあるが、楽しみながら読める時代物である。

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初朝井まかて作品。
元々は江戸っ子である主人公知里は夫を赴任先の大阪で亡くし、江戸に帰りたくても帰れず、ひょんな出会いから青物問屋で女中として働くことになる。
この店のお家さん(おかみさん)や若旦那など濃いキャラクターの人たちといろんな物語を展開させる。

テンポも良くて、とても読みやすかった。
どうなるどうなる？とワクワクもしたし、キューンともなったし、クスッともなった。
読み終わって明るい気持ちになる作品。

ちょっとそれは出来すぎじゃない？とも思う部分もなきにしもあらずだけれど、読んでて報われた気分になったのも事実。
たくさんお料理が出てきて美味しそうに描かれているのでお腹がすいた。