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紙の本
好き嫌いの評価が分かれてしまいそう。
2021/01/17 13:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者の特長はうまいとは言えないが妙に色っぽい絵柄 絵の雰囲気にあると思う。ほかの作品に比べこの作品の絵は、より一層下手さバランスの悪さが目立っている。
そしてストーリー構成は他の作品より一層刺激的 破滅的で、好き嫌いの評価が分かれてしまいそう。
紙の本
10歳の少年が見る大人の淫靡な世界は強烈な思い出
2012/08/23 04:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
母(旅館の女将)、仲居(女中頭)、同級生の母(酒屋)といった女性陣に対し、
父(世界中を旅するカメラマン)、営業マン(旅行代理店)、同級生の父(酒屋)という男性陣。
これらの人物が絡まりあい、もつれあうように肉欲を交わす相関関係が実に淫らで、このしっとり湿った重厚さがまさしく艶々作品だと思わずにいられない作品である。中でも母の浮気相手達と、父の以前からの浮気相手、そして、これら全ての係わり合いを10歳の息子が夜毎に覗き見るという秀逸な構成である。読み手の男なら誰しも(ここまでではないにしろ)大なり小なり一度くらいは体験しているであろう、少年期のほろ苦い記憶(場合によっては黒歴史)を抉り出されるような感覚があり、だからこそいやらしい世界が描かれている。とりわけ父が帰ってくる終盤で「おいおい、そうくるかー。なるほどねー」と唸ってしまう淫ら関係のさらなる展開にはさすがと言うしかない。
ただ、最初から「一」と数えられた本巻の全てがプロローグという位置付けになっているようだ。それは主人公の独白が全て過去形というところからも見てとれるが、最後に綴られた主人公の決意とその後が一足飛びに高校生となるまでを示唆しているからである。これで次巻の行方が分からなくなった。親離れにも見えるが、同時に「2人の母」への未練も滲み出ているように感じられる。故郷の「2人の母」を想いながら別の場所で爛れた生活を送るのか。それとも帰郷して肉欲の父代わりを務めるのか。この少年期の強烈な思い出が今後を占う拠りどころとなっており、作品としての趣が全く異なってしまうようでは困るが、どういった展開を見せるのかを楽しみなものにさせている。
余談だが、同級生の父が相手によって責め方を正反対に変える官能描写はなかなかに印象的だった。