ザ・バーバー （キャラ文庫）

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投稿者：柚月　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この１、２年でたくさんのBL作品を読んでいて最近では、素晴らしいと思える作品に出会えていなかったので、期待はせずに読もう、どーんと来い!くらいの気持ちで読み始めたのですが…すぐに読み終えてしまうのはもったいない、字を追ってゆくのが楽しくて、ちょっと閉じてから読み、を繰り返してじっくり楽しみました。
受けは初恋(だと思っているだけにみえます、私には)の人、陳さん以外に腕の中で落ち着ける人はいないと思っていたけれど、お得意様が他殺されたという事件で刑事(攻め)が訪ねてきて、出会いからすっごく相手を意識しています。
はじめはお互い、容疑者と刑事という間柄ですから皮肉を言い合ったりもしていたのですが、好意を抱きつつあるという感じで、事件の捜査を協力したりとどんどん親密な仲になっていきます。
ところで陳さんほどの包容力があり、駆け引き上手で年が離れているけれど若々しい容貌をもっている人に、愛を囁かれたらそりゃ溺れてしまうと思います。魅力に惹かれているというだけで、それはまだ本物の初恋ではないのかも、と私は思いました。
刑事さんは孤独な人でほうっておけない感じで、受けさんは結構恋愛経験も豊富なのですがこの人は今までの恋人たちとは全然違う…と戸惑いながらも気になってしょうがない、触りたくてたまらないって悶々と悩んでたり。
情熱的に惹かれあうお似合いの素敵なカップルだと思います。二人共自分の仕事にすごくこだわってるというか、頑張り屋さんなのも魅力的です。
続刊ではきっと受けが責めひとすじになってくれるのかな、と期待しつつ。
オススメですよ!

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

それぞれの関係が中途半端で終わったような
（あるいは色々含みを残して終わっている）
作品ですので、賛否あるのですが
これはこれでわたし的には良いのではと思います
いや、陳の執着がちょっとこわいなぁって思いつつ、
「またな」としか言わない正田と
それを受け取るハル
余韻と言うよりは思わせぶりな感じが。

ただ、驚いたのはいつもはほぼ視点固定の作者さんなのですが
こちら最後が陳に移ってしまったこと。
まあ、あれがないとそこはかとなく感じられますが
（というか結構びしばしとは感じている）
ハル側から見る事のできない陳の執着は見えないのですけれどね。
赤い金魚かーーーとか思いながら。
映画のラストを見るような感じ。
やはり思わせぶりなんですよね。

陳の執着はちらちらと見えているのですが
逆に正田の気持ちは・・・あまり見えてこないという。

ちなみにバーバー（理容室）とこのジャンルは親和性が高いなぁって
改めて思ったりしました。
（テーラー（仕立屋）もそうですけど）

これはこれでと言いましたが、
続きありき（すでに続編が出ているのを知っている）からかもしれないなと
改めて思ったりしてます。

☆3.5評価の4です。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

事件は解決したけれど、人間関係は複雑になって来たと言うべきかもしれない
舞台はハイソでお洒落な理容院なのにどこかほの暗いノワールの香りが漂うのは、主人公と陳昌光という男との歪としか思えない関係に根ざしたもののような気がする
刑事の正田も抱えているものがありそうだし、続編に期待したい

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投稿者：沢田　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

設定だけならドロドロなのに、不思議としっとりアダルトな印象。
とても面白かったです！
陳とのエロティックな関係と、攻との燃え上がるような関係の対比にゾクゾクしました。
囲われの身の美貌の愛人が、一匹狼の荒くれ刑事と強く惹かれ合う…そんな禁断の純愛に激しくときめきました。
面白かった！！