紙の本
「すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる」! だからこそ、「一生役立つ学ぶ力」を身につけよう!
2012/01/31 09:01
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説『銀の匙(さじ)』を3年間かけて読みこむ「スロー・リーディング」という「奇跡の授業」を実践してきた伝説の灘校教師・橋本武の初の語り下ろし。さすが100歳も生きてきた教師の言うことは、ひとつひとつが納得です。
「まなび」=「あそび」、まさにこれですね!「遊ぶように学ぶ」ことができれば、おのずから知識は血肉となる。疑問をもって自分で調べるクセがつけば、考えるチカラがつく。
「スロー・リーディング」で有名になった「奇跡の授業」ですが、同時並行的に一ヶ月に一冊の課題図書があったことも明かされています。つまるところは「熟読×多読」なわけですね。
そして書くというアウトプットによって身につくのが、「判断力」、「構成力」、「集中力」。そして重要なのは「横道にそれる」こと!
たんなる国語教育法のワクを超えて、生き方の本になっているといっていいでしょう。しかも教訓じみたところがまったくないのは驚きです。すんなりとアタマとココロに沁みてくる内容です。この本を読めば、ほんとうの「まなび」の意味がわかるでしょう。
ああ、こんな先生に教わってみたかった!
紙の本
本当のゆとり教育とは
2019/12/30 20:29
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投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当のゆとり教育とは、教養の詰め込み。この考え方は、目からうろこでした。
橋本先生の真意が気になる方は、是非読んでみて下さい!!
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すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる
書くことによって、読むだけではなかなか身につかない判断力、構成力、集中力が養われる
上から何も言わなければ、いやでも自分のなし得る最善の方法を考えて実践しなければなりません
教師の仕事というのは自分の人間性を生徒にぶつけること
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ずっと学び続けるという
姿勢を持つこと。
私が学生のとき、「勉強」や「テスト」は苦痛でした。
学生身分も終わってしばらく経ちます。
この本を読んで、テストの勉強じゃない「勉強」は日常にたくさんあるんだなー
と気づかされました。
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国語力の向上のひけつが書いてあるだけでなく、子どもとやりあってきたことが書いてあっていい。教師が好きなんだなあと思う。
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【楽しく遊んで学ぶ、ここにあり】
灘校教師の本。銀の匙という教科書だけで中学3年間の国語授業をやり抜く。学ぶは真似ぶと教えたあとに、ぶで終わる動詞を集めてみようとか、あいうえお順にぶで終わる動詞を考えたと生徒が言うと、あの段からおの段までを「わらやまはなたさかあ。いりいみひ…」と逆さまで披露したり、凧の場面が出てくると実際に凧上げしたり。めちゃくちゃ飛び抜けた授業を行なっている。
すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる。
必要以上に勉強したことがゆとりにつながる。これが本当の意味での「ゆとり教育」
など、名言もごろごろ。
自ら率先して、進んで遊ぶような感覚で学びたくなるように仕向けていこうと思う。自身も、自分の子供も、周りの後輩も。
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20150213図書館で借りて。
・学びを楽しみとして
・国語力はすべての基本
・とりあえず通読すればその後理解しようとするときに役立つ
・百人一首なども、まず覚えること
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こんな先生になってみたい。
「生まれ変わったときのために授業準備をしている」
すごいとしか言えない…。
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ヒソカに気になっていた橋本先生の本。とてもライトで3時間ほどで読み終わってしまいましたが、橋本先生の人生観がしっかりと詰まっていて、学びは大きかったです。
教師として並ならぬ努力を続け、その人間性と人生観をぶつけることを人生としてきた方。しかしそれゆえの生きることに対する解放感と脱力感が人間としての厚みを感じさせます。その真剣さと集中の一端を学びたいです。
最後の遠藤周作との対談は私にとってのご褒美でした。内容は特別なものではありませんでしたが、遠藤周作の生きた声が聞こえたようでジーンとしました。灘校がまだ今の様でなかった時、遠藤が通っていた時の恩師が橋本先生だそうで。
15.10.17
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【自分がやりたことがやりたいようにできた、それが私にとっての成功だということです】
齢100才にしてやりたいことがありすぎて時間がたりなくて忙しいと。やりたいことをみると、なるほどそのとおりと思う。人間知らないことのほうが多く、生きている間にどれくらい知ることができるのだろう。
銀の匙という本を何十年と授業で使い、生まれ変わってもまたやりたいとおしゃっている。改めてすごい。
いつかこんな巡り会わせがあるのだろうか。
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人生に恩師は必要である。私の場合は少し痛いが予備校の西きょうじが恩師。時間とお金に余裕があればまた彼の単科ゼミ受けに行きたい。
橋本先生はなりゆきに任せたら良いことを書いていらっしやった。私もその一員。
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ううむ。
本書もそうだが、最近、「学ぶこと・勉強」について考えてみたり、本を読んだり、教えていただいたりして感じる印象は、どれも似ていて、近いものがある。と、思う。
そのことに興味をもち、もっと深く知ってみよう、と思うこと。
何をするにしても、考える。読む、書く。
それが教えることであれば、その人が懸命に努力を続けているか。
て、
視点で見ると、著者が結婚などは「なりゆき」に任せて、というのはちょっと不思議な印象。
まあ、その場その場の環境などのせいにするのではなく、常にその状況で真剣に取り組もう、ってことなのかな?んー…。
それはそれとして、本書を手に取っている人たちはきっと、教育に対して真摯に向き合っているか、そうしようとしている人たちだろう。
(そういう意味で言うと、みなさん同じように感じ、考えているのかな?)
自分も、努力を続け、もっともっと成長していこう。
と、思います。
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好きな事を好きなだけ、成り行き任せが生き方上手に共感。国語力がすべての基礎というのもいつも思っていること。こんな授業受けてみたかったなー。120歳目指してますますお元気で頑張ってほしいです。
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脳に浸透するような知恵と、その遊び方。自分がおろそかにしてきた分野だ。じっくりと反省してこれからに活かしたい。
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偶然、著者の授業のテレビ番組を見て、なんと古き良き時代の優しい先生なんだろうという思いを抱いたと思います。そんな著者の本が本屋で並んでいたので思わず手に取ってしまいました。
この本での気付きは下記の点。
少し立ち止まって考える習慣。
多読と同時に多く書くことの重要性。
特に書くことによって「判断力」「構成力」「集中力」が養われること。試行錯誤。すぐ役立つことは、すぐ役に立たなくなる。
また、「学ぶことに意味が無くても面白ければよい」ともおっしゃっておられましたが、この感覚は子供のときにあったかもしれないが、段々薄れていくものではないかと思う。久しぶりにこういう感情が存在することに気づかされました。
この本全体に、人への愛というか優しさが詰め込まれているような本です。もっとのびのびと勉強をしたい気持ちとなりました。